『OWCS Asia Championship』出場全8チーム紹介

OWL 2020チームガイド:上海ドラゴンズ

Shanghai Dragons

更新履歴:
2020/2/5


リーグ初年度は0-40というスポーツ史に残る不名誉な成績を残したものの、メンバーを大量に入れ替えコリアンロスターにシフトした昨季はシーズンを11位で終え、ポストシーズン進出も果たしている。

昨季中盤までは3DPSを軸にした独自のスタイルで好調を維持していたものの、2-2-2導入後は不振を囲い、シーズン終了後にはBlueHaSヘッドコーチが解任の憂き目にあっている。

今季もKR路線を継続し、唯一の中国人プレイヤーであるDiyaは2wayとしてアカデミー送りに。オフシーズン中にはEnvy、Comaといった計算できる戦力を失ったとはいえ、トップスターのFletaを筆頭に優れたタレントを補強したことで全体としては昨季よりも充実したラインナップといえる。

今年に入り猛威を奮っている新型ウィルスの影響でチームは拠点を韓国内に移しているが、このせいで満足な練習ができていない可能性もあり、開幕に向けて大きな不安を残している。

チームオーナーはBlizzardタイトルをはじめ荒野行動などを中国内で展開しているNetEase。チームにはOWL唯一にして初めての女性プレイヤーであるGeguriが所属している。


ダメージ:

🇰🇷Dding
🇰🇷Diem
🇨🇳Diya
🇰🇷Fleta
🇰🇷Lip

兄貴分のCarpe同様にヒットスキャンとして類まれな才能を有するDiemもメタに泣かされた選手の一人。リーグトップクラスの陣容を誇る上海のDPS陣で定位置を確保するには、これまで以上に柔軟なピックプールが要求される2。ファラで異次元の活躍を見せたDdingも同様で、得意とするヒーロー以外にどれだけ引き出しを増やせるかが鍵となる。

プロジェクタイルとヒットスキャンどちらもハイレベルでこなすFletaに多くのファンがキャリー役としての期待を抱いている。開幕からレギュラーに定着してもおかしくない一方で、上記2名のDPSがこなせないダメージヒーローをカバーする役割を任される可能性もある。

知名度では劣るLipだが既にチーム内での評価、特にFletaの評価は高く、昨年末のShanghai Mastersでも素晴らしい活躍を見せたジョーカー的存在。Diyaもリーグレベルの実力を有してはいるものの、現時点ではトップチームに割って入る可能性は低い。


タンク:

🇰🇷Geguri
🇰🇷Stand1
🇰🇷Fearless
🇰🇷Void

昨シーズンから不在だったメインタンクにはコンテンダーズで堅実なプレーを見せてきたStand1が抜擢されたものの、ファンはさらなるMTの補強を望んでいた。そんな中、健康問題でトップチームを退きアカデミーでプレーしていたFearlessの復帰が決定。どちらが先発を飾ってもおかしくはないが、現時点では後者が一歩リード。

オフタンクの先発候補は現役選手や識者が過小評価に異議を唱えるVoidが有力。今季も出場機会の減少が予想されるGeguriだが、男勝りの精神力と献身的な姿勢はプレー以外でもポジティブな影響を与え、メタ次第では先発起用の可能性も十分ある。


サポート:

🇰🇷Luffy
🇰🇷Izayaki
🇰🇷LeeJaeGon

昨季はアナがメタ入りしたステージ3で優れたプレーを見せたLuffyだが、トップティアーのフレックスサポートと比べると見劣りする感はいなめない。メカニカルに優れたIzayakiだが、上海では本来の実力を発揮できていない。アナなら前者、ゼニヤッタなら後者が先発と見られている。

Runaway時代にコンテンダーズKR最高のメインサポートとしての足場を築いたLeeJaeGonが現時点でチーム唯一のメインサポート。不在時にフレックスの2名がルシオ/マーシーの代役をこなせるかは疑問が残る。


コーチ:

アカデミーをコンテンダーズCN決勝に導いたMoonが新ヘッドコーチに就任。ヴァリアント時代はミックスロスターでの采配に苦しんだものの、実質コリアンロスターの上海では心配無用。DiemはMighty AODやArdeont時代の教え子。アシスタントのJfeel(元ロンドン)やDongsu(元ヴァリアント)も経験豊富なコーチ。

脚注:

  1. 先月に体調不良を患い静養中であることから開幕しばらくは欠場する可能性もある。
  2. 先月に体調不良を患い静養中であることから開幕しばらくは欠場する可能性もある。
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