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スタッガー(stagger)について

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OWL公式サイトでは試合中に実況解説陣が使う戦術的な用語についてこれまで何回か連載がありました。‎とくに観戦初心者を意識した解説で、覚えている限りではDive, Poke, Pickがあったように思いますが、今回はあまり聞き慣れないStaggerについての説明があったのでこのStaggerについて簡単にまとめています。

Staggering(以下スタッガー)はキルをあえて遅らせる重要な戦術のひとつ。相手チームの殲滅を意図的に遅らせ、敵チームにまとめてリグループさせるのではなく、一人一人がリスポーンすることを狙う。リスポーンタイマーは通常時は10秒あるため、これにより相手チームが最後にキルされたプレイヤーを待ってチームをまとめるまでの貴重な時間を無駄にすることができる。

防衛側は集団戦での勝利を悟った場合、時間を稼ぐために残された相手プレイヤーの掃討をあえて遅らせる。キルされる度に無駄な10秒が進み続けるので、相手チームの多くは急いでリセットできるよう自殺できる場所を探すことになる。

相手プレイヤーの自殺できる場所がない場合、防衛側はこのアドバンテージをフル活用し、スリープダーツ、フック、ボディボロックなどでさらにスタッガーし、とくにメックを割られたDva相手にこういった光景をよく目にすることがある(昔はチャットでbullyingとかよく言われてましたね)。

攻撃側は多くの状況で同様の戦術はとらずにこれとはやや異なるアプローチでスタッガーを行う。これは防衛側が一人でもポイントなりオブジェクトを踏んでいれば進行を止めることができるため、攻撃側は集団戦の勝利が見えた時は積極的にポイントやオブジェクトからターゲットを追い払い遠ざけることで、次の集団戦でのアドバンテージや、相手チームが戦列に復帰するまでの時間でペイロードやゲージを邪魔されることなく進めることができる。

この時、防衛側は例え集団戦での負けが確定したとしても、残されたプレイヤーは可能な状況であれば、ペイロードの近くでデスすることにより、1秒でもペイロードの進行を遅らせる(stall)ことを試みることが重要となる。

スタッガーは基本的にやられた側にとっては好ましくないものでチームはできるだけ早くリセットしリグループすることを試みるが、場合によってはあえて自らをスタッガーすることもある。

最も顕著なケースがアサルトのポイントBだが、ここではリスポーン地点が近いために防衛側に大きなリスポーンアドバンテージがある。この場合、防衛側はあえて一人ずつデスし、代わる代わるポイントに入りコンテストに持ち込む。次のプレイヤーがポイントに戻るまでそれぞれが十分に持ちこたえることができれば、キルされても態勢を立て直すか相手チームを撃退するチャンスが生まれることになる。

クリップのキルログを見ると計算されたかのようにNYXLの選手が一人ずつ一定の間を置いてキルされているのが分かります。

というわけでStaggerという言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、やっていること自体は試合中にごく一般的に行われている戦術のようですね。

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