本日、公式ブログ「ディレクターの視点」が更新され、来週予定されているミッドシーズンパッチとシーズン20に関する新情報が一部明らかにされました。

既に日本語公式ページも公開されているので、以下、その引用と簡単なまとめになります。
- 来週の中間パッチでは、ジャンクラット用ミシック「サイバー・フューエル」を実装
- 中間パッチではストーリーをゲーム内で確認できる「ストーリー・ビューア」を実装
- 中間パッチでは、新ヒーローのイベントを追加(おそらくシーズン後半の先行トライアル)
- 開発チームはライブ配信、TikTok、Youtube、Redditなど、コミュニティのあらゆる意見を収集してフェードバックに活かしている
- スタジアムをBo7に戻したのもそのひとつであり、今後はスタジアムの新要素は十分に吟味しながら追加ペースを落としていく
- 中間パッチでは、6v6専用のバランス調整を実施。プレイヤーの20%が少なくとも1日に1回は6v6モードを利用
- シーズン20では、最高ランク帯のプレイヤーとの会話から生まれたアイデアをもとにした、同ランク帯向けの新要素を実装(OWならではのコミカルな要素になるとのこと)
- S20のスタジアムでは完全新規ロケーションのマップを実装。これまでOW2のメディアを熱心に見てきた人には馴染みのある場所
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ディレクターの視点:声に耳を傾け、反映する
皆さん、こんにちは!時が経つのは早いもので、気づけばもうミッドシーズン・パッチの配信が来週まで迫ってきました。クールさが際立つジャンクラット用新ミシック・スキン「サイバー・フューエル」、ストーリーをゲーム内でチェックできる新機能「ストーリー・ビューア」、噂のあのグラディエーターのイベントなど、シーズン19のミッドシーズンも見どころでいっぱいです。
さて私たちは、今までに数多くの要素をトレーサー並みのスピードで調整、改善、場合によっては変更してきました。一部は残念ながら、私たちの想定どおりに機能しませんでしたが、加えたアップデートの大半が皆さん全員に好評を持って迎えられています。
「OW2」という船の舵を最終的に切っているのは私たちとはいえ、船が明るい未来という目的地へと進められているのは、皆さんのフィードバック――ゲーム・モードからメニュー画面に至るすべての要素に関する意見があってのことです。フィードバックに関するトピックを掘り下げるなら今がちょうどいいタイミングかと考え、今回の「ディレクターの視点」では、私たちがいかにして皆さんのフィードバックに基づいて船の進路を調整しているか、いかにしてコミュニティの声を決定プロセスへと確実に反映しているかをご紹介していきます。
フィードバックの収集と検討
「オーバーウォッチ」のコミュニティは常に素晴らしいアイデアや感想、辛口の評価で満ち溢れています。もちろん、コミュニティ上のすべての意見に賛同できるわけではありません。それでも、さまざまな意見を見るたびに皆さんの情熱、「OW2」を私たちとともにもっと良くしていきたいという熱意を感じ取ることができ、私たちも心地よい刺激を受けています。
こう言うと驚かれるかもしれませんが、私たちはSNSの投稿、ライブ配信で出たコメント、TikTokやYouTube上のコンテンツ、Reddit上のスレッドや考察など、コミュニティのほぼあらゆる意見を確認・検討しており、皆さんの意見を私たち開発チームだけで収集しきれない時には、コミュニティ・チームがプレイヤー全体の声からまとめたデータを確認しています。
さすがに「ゼニヤッタのライフを億単位にしてほしい」、「トールビョーンに壁登りのパッシブを付けてほしい」というような、ゲームのビジョンにそぐわない意見を反映することは残念ながらできませんが、「OW2」のアップデートの内容は言い換えれば、皆さんの声ひとつひとつを吟味し、その中から実現可能なものを将来のシーズンやゲーム・モードの開発・更新に反映した末の成果です。
開発チームとコミュニティ間の自由なコミュニケーションの実現や透明性の確保に向けた道のりはまだまだ険しいですが、期待どおりに機能しなかった要素を再検討して修正を加えていく積極性が、「プレイヤーがゲームの将来に期待と確信を持てるようにする」というチームの長期的な目標の1つに貢献していることを願って、私たちは日々フィードバックの収集と検討に努めています。
スタジアム、再び4ラウンド先取へ
先月私たちは、スタジアムならではの面白い要素をマッチの早い段階でお届けすると同時に、長く退屈なマッチを減らすために、シーズン19の最初のパッチで、スタジアム版ライバル・プレイの最大ラウンド数を7から5、つまり4ラウンド先取だったルールを3ラウンド先取に変更しました。
普段、新要素や大変更を加えると、その直後にネガティブな意見が多く出ますが、その後否定/肯定的意見が同等になり、やがてコミュニティへと馴染んでいきます。しかし、この変更に関して言えば、その傾向が見られず、導入から数週間たっても、長いマッチでじっくりと戦略を練る面白さ、相手のビルドにカウンターする楽しさ、そして圧倒的に不利な状況から大逆転する快感が3ラウンド先取で削がれてしまったという批判が多く挙がっていました。
そして、私たちはこれらの声を照らし合わせつつこの新ルールを入念に再検討し、先週5ラウンド先取に戻しました。
批判的な意見を受ければ新たな変更を必ず戻すというわけではありませんが、なぜ新要素が想定どおりに機能していないのか、その原因を検討する機会は必ず設けています。そして今回のケースでは、変更の影響を重く受け止め、追加のパッチでルールを再変更するとともに、こちらのSNSの投稿で皆さんに周知した次第です。
今までにさまざまな新要素をこのゲーム・モードにハイペースで導入してきましたが、今回のラウンド数の変更とミラー・マッチなしのドラフト導入を比較的短期間で修正する必要が出てくるなど、新たなアイデアを十分に吟味、調整したうえでリリースする必要性を感じています。スタジアムというゲーム・モード自体が、今までにないゲームプレイを実験することに面白味のあるゲーム・モードという点も鑑みて、今後は高品質な新コンテンツをお届けできるよう、スタジアムの新要素の追加ペースを落としていきたいと考えています。こちらに関しては続報を後日お届けする予定です。今後の展開にご期待ください。
ラブコールやインスピレーションを糧に
私たちが重く受け止めいるのは批判的な意見だけではありません。皆さんの間で挙がった面白いアイデアやポジティブな意見も開発に大きく役立っています。
たとえば、来週のミッドシーズンのパッチでは、「OW2」初となる6v6専用のバランス調整が導入されます。このバランス調整は、プレイヤーの20%が1日の間に6v6を一度以上はプレイしているなど、6v6が5v5ほどの規模ではないにせよ常に人気を誇り、熱心なファンが一定数いることを受けてものです。統計はもちろんこと、6v6の楽しさを伝える皆さんのフィードバックが6v6の重要性と今回の調整の必要性を知るきっかけになったことは間違いありません。皆さんの愛にあふれたコメントは最近特に、ゲーム・モードのブラッシュアップに大いに役立っています。今後もこうしたご意見を遠慮なく挙げていただけると嬉しいです。
ライバル・プレイの猛者の意見も、「OW」シリーズならではのコミカルな要素があるからこそこのゲームが好きという方の意見も、新コンテンツのアイデアになりえます。これはまだ、現時点で完全に公表できる情報ではありませんが、シーズン20では、ライバル・プレイの最高ランク帯のプレイヤーたちと会話した際に出てきたアイデアを下地とした同ランク帯向けの新要素が登場します。ストーリー面では、スタジアムの新マップに注目です。次のシーズンで登場するマップのロケーションはまったく新しいものですが、これまで「OW2」のメディアを熱心に見てきたという方にとっては馴染みのある場所でしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。フィードバックを引き続きどしどしお送りください。皆さんの声には絶えずしっかりと耳を傾けますので。これからも、ともに素晴らしいゲームを作っていきましょう!

