本日行われた『OWCS World Finals 2025』グランドファイナルは、Twisted MindsがAl Qadsiahをスコア4-1で下し、EMEA勢としては初の世界王者の座に輝いています。
2025 is the year of brains over brawn 🧠
Congratulations to @TwisMinds, your #OWCSWF25 CHAMPIONS!@owKSAA@TVNT___@owquartz@seicoeOW@Youbi_OW@OwSimple@FunnyAstro#TwistTheGame | #OWCSFinals pic.twitter.com/PF3MJ37xau
— Overwatch Esports (@OW_Esports) November 30, 2025
同じサウジアラビア拠点のチームとして、EMEA大会でも激しいライバル関係を築いてきた両チーム。この両者の対戦はまさに”ジハード”と呼ぶにふさわしい戦いといえますが、今大会直前に行われたサウジアラビアリーグではTMがQADに圧勝しています。
QADは前回大会に続く決勝進出となり、一方のTMはT1、Team Falcons、Crazy RaccoonといったKR勢を破っての決勝へ進出となりましたが、アッパーファイナルではQADがTMに3-1で勝利しています。
試合は序盤から今大会で世界最強ヒットスキャンの名を確実なものにしたQuartzが圧倒的なパフォーマンスを披露。
対するQADのLBBD7も、これまでQuartzに匹敵する存在感を放ってきましたが、この試合ばかりはQuartzが上でした。
ネパールとキングスロウをTMが連取すると、NJCではソジョーンBANからのキャスディでの撃ち合いを制したQADが意地を見せたものの、続くルート66ではQuartzが攻撃の手を緩めることはなく、さらにYoubiシンメトラも高い攻撃性能を発揮します。
最終マップとなったルナサピでは、QADに121メートルまで押しこまれたものの、そこから押し切ったTMが最後はQuartzのトドメの一撃でフィニッシュ。
宿敵QADとのジハードを制したTMが、EMEA勢として、そしてKRリージョン以外のチームとしては初のOWCS世界タイトルを手にしています。
Say it with us: LET’S GO QUARTZ! LET’S GO QUARTZ!
Congratulations to your #OWCSWF25 MVP, @owquartz! pic.twitter.com/NnzpankOjv
— Overwatch Esports (@OW_Esports) November 30, 2025
グランドファイナルMVPは大会を通じて、史上稀に見るほどの驚異的なパフォーマンスを発揮し続けたQuartzが選ばれています。Quartz、Youbi、KSAAの3人にとっては、2023年のOWWCサウジアラビア代表に続く世界制覇となります。
MVPのQuartzは言うまでもなく、プレイングコーチでもあるYoubiの頭脳に今大会ナンバー1タンクと言ってよいTVNT。そしてカバー役に徹したSinmp1eとFunnyAstroというフィジカル最強バックラインの2人。まさにチーム一丸となって手にした勝利でした。
KRリージョン以外から初の王座誕生という歴史的な大会となりましたが、今年4月の杭州大会以降、前回大会EWCでの台頭を機に、着実に力をつけてきたEMEA勢にとっては、起こるべくして起きた歴史的快挙といえるかもしれません。
OW1リリース以降、黎明期を除いてはほぼKR一強という図式が長らく続いてきましたが、Team Falconsを追い詰めたVARREL含めて、OW競技シーンの勢力図に大きな地殻変動がおきつつあります。
来シーズン以降、KR勢がこのまま引き下がるとは思えず、来季の古豪復活や新勢力の参入含めて、今大会はOW競技シーンに新たな時代の到来を予感させる大会となりました。
Quartzの試合後インタビュー
– Quartz今の気分はどう?
すごくいい気分だよ。そしてひとつ言い忘れてるよMVPもね
– 何試合も続けてキャリーしてたけど、どうやってそんなに高いレベルを毎試合維持できるの?
一番大事なことは、試合中常に緊張を抑えていつも落ち着くようにしてる。ほとんどの選手は良いプレーでも悪いプレーでも平常心を失ってしまうものだけどね
試合ごとにラウンドごとに必ずリラックスして気持ちを落ち着けて、少し休んでからまた全力でプレーする。それを繰り返してる
– 今日はとくに長い一日だった。最初にAl Qadsiah、その後のCrazy Raccoon、そしてグランドファイナル。きつくなかった?
僕にとっては全然。いつも通りの一日の仕事って感じ
– 出勤して退社する、そんな感じかな?最初のAl Qadsiah戦は思わぬ結果だったけど決勝との違いは?
Al Qadsiah相手にはいつもSeicoe(トレーサー/エコー)を入れた構成を使ってた。サウジリーグでもステージ3でも最近4試合はその構成で勝ってたから。ハザードやウーヤンを入れたシンメ構成をSeicoeでカウンターする感じ
だから今日も試してみたけど、なんかしっくりこなかった。多分プレーがよくなかったか、練習不足だね。Al Qadsiah対策ではSeicoe構成のスクリムをしてなかったから。その場で考えたようなものだった
一度Seicoeを試してみたけどうまくいかなくて、その後Crazy Raccoonに勝ってYoubiに戻して、そのまま全部勝ち切ったよ
– メタの影響もあっていろいろなヒットスキャンを使ってたよね。キャス、ソジョーン、フレイヤだったけど、試合中に切り替えるのは難しくなかった?
自分の場合は別に難しくはないよ。相手が何を出すかによる。自分の場合は相手にDVAがいなければフレイヤ。これがまず第一
DVAがいてもジュノ/ブリとかのブリ構成でもフレイヤは行ける。フレイヤは盾持ちにはほんとに強いから。ただ、DVA/ルシキリ構成はフレイヤとキャスは基本使わないようにしてる。その場合はソジョーンかフレイヤのどっちか。要は相手の戦い方次第
ただ、Al Qadsiah以外のチームが相手のときは、その日の気分で選ぶこともある。今日はソジョーンが良さそうだと思えばソジョーン。Crazy Raccoon戦の第1マップがまさにそれだった
– ヒットスキャン対決なら例えばLBBD7とLIPはどはどう違う?
個人的にはLBBD7が一番やりづらいヒットスキャンかな。プレイスタイルがそうさせるのか分からないけど、LIP相手のときはそこまで圧を感じない。LIPが相手だと、相手チーム全体を倒しやすく感じるんだよね
でも、LBBD7相手だと違う、たぶん彼は僕の対処法が分かってる。強いヒットスキャン相手の戦い方を理解している。だから僕にフォーカスしてくるのかも。個人的にはLBBD7のほうがLIPよりずっとやり難いね
– サウジリーグでは何度も優勝して、今回が初の世界王者。サウジリーグやステージ3優勝との違いは感じる?
やっぱり違う。サウジリーグよりずっと大きな大会だし。ただ、僕にとってはもちろん嬉しいけど2023年のOWWCでも優勝してるしね。それでも世界チャンピオンになれたのはやっぱり気持ちいいかな
– この活躍で世界最高のDPSはQuartzという声もあるけどどう思う?
自分の口からは言えないよ。それはみんなが決めること。でも自分の中ではいつも「自分がベスト」だと思ってる。調子が悪いときでもそう思ってる。どんな試合でも「このロビーでは自分が最強だ」て気持ちで臨んでる。エゴピークで全員を倒すつもりでね
