OWCS EMEAのENCEでヘッドコーチを務めているGunbaコーチが、6月のDreamHack Dallas大会を最後にOWシーンから退くことを明らかにしました。引退理由は「金銭的なインセンティブの欠如」とのことです。
I will continue with the guys over the next few days as they qualify for Dallas.
— Gunba (@GunbaOW) April 24, 2024
-Gunba
OW競技シーンから引退する。金銭的なインセンティブの欠如、不条理な労働時間、そして想像していた以上に悪い2024年のエコシステムを考えると、もはや競技をする意味がない。会社の方針に従いながら、9時から5時の定時まで勤勉に働くときがきたようだ。
同コーチは昨年OWLフロリダ・メイヘムでリーグ制覇を達成し、コーチオブザイヤーにも輝いていますが、先日にはDreamHack Dallas大会への出場権を手にしたばかりです。
OW1初期の頃から競技シーンで活躍しており、現役時代にはBlank Esportsの一員として、日本のDetonatorやSunsister、そして、Jasper、Rion、Pepper選手らが所属していたLibalent Supremeとの対戦経験もあります。
2017年のOWWCシドニー予選では、オーストラリア代表として、Ta1yo選手やJasper選手擁する日本代表と本大会出場を賭けた名勝負も演じています。一時期、Immortalsのヴァロラント部門で指揮をとっていたこともあります。
Gunba retires from coaching
byu/enderdoes_ inCompetitiveoverwatch
以下はこの話題に対するReddit(コンペサブ)コメント欄の反応まとめです。
彼が学位を持っているコンピューターサイエンスの分野で定時まで働いたほうがEUトップチームのヘッドコーチよりも遥かに良い給料が得られるだろう。Esports Woldcup(EWC)の賞金額もみんなが期待したほどではなかったんだろう
↑これから引退する人はもっと増えると思うよ
↑草の根からOWシーンを活性化させるはずが、数年前からすでに焼け野原だった
現状では実績ある選手以外はフルタイムでのプレーは不可能で、競技レベルはどんどん低下している。下からの突き上げがないから
唯一の希望はサウジアラビアのオイルマネーだけだ
インタビューでは生活保護と賞金の一部に頼って生計を立てていたと話していたね。正直ほかによい選択肢のほうが多いだろう
↑Hawkも安定した生活より情熱だけでプレーしていると話していたから無理もない
EUトップチームのコーチが十分な収入を得てないなら、フルタイムのプロを目指す人はいなくなるだろう
以前プロチームからのオファーには賞金額の天引きに加えて、低賃金でのオファーしかなかったと話していたよ。EWCの賞金額が思ったよりも低かったのかもしれない
↑Gunbaのチームが優勝する可能性はまずないらからね
EWCに賭けていた人たちも、タイトルごとの賞金額を知ってがっかりしたんじゃないか
OWL解散がよい方向に向かうと話していた人はどんな気持ち?
↑OWLにころされたシーンが復活するのは簡単な道のりではないよ
↑OWLがなければ今のシーンはどうなっていただろうかって時々思うよ
OW自体が観戦コンテンツとして難解すぎるから盛り上がらない。これはもう何年も言われ続けていることではあるが
トップチームのオーナーもOWは展開が早くて試合で何が起きているのか理解することが難しいと話していたね
OWLが盛り上がらなかったのは必ずしも運営やシステムだけに問題があったからではないと思う
Blizzardはカジュアル向けのゲーム開発に全力を注ぐべき。トッププロが生計を立てられないならもう諦めるしかない
正直、欧米シーンの将来は暗いと思う。日本と韓国がキャリーしてくれることを願うしかないね