前回の対戦に続きNYXL相手にアップセットを演じたアトランタDogmanのスタッツ（ゼニヤッタ）。
5セットまで縺れたとはいえ、回復ダメージ共に5万オーバーでこの試合のMoM。ポカも少なくないDogmanですが、数字よりも大事な場面や格上相手にも動じないハートの強さが彼の武器のひとつかもしれない。
今では積極的にキルを狙うフラグゼニヤッタ（fragging Zenyatta）としてリーグ有数の評価を得るようになったDogman。コミュニティでの知名度こそあったものの、プロシーンではどちらかというと裏街道を歩いてきた選手。そんなDogmanの2年前のエピソードを紹介。
元々CS:GOにハマっていたDogmanはCSではプロになれないと悟り、その後オーバーウォッチのベータがスタートするとのめり込むようになる。
当時、地元のアリゾナ州立大学に入学したDogmanだったが、すぐにドロップアウトして両親が節約して貯めた学費を無駄にしてしまう。その後、地元のコミュニティカレッジに通うもそこでの成績も惨憺たるものに。激怒した両親は彼を勘当する。
Splyceでトライアルを受けるも行く宛のない彼に、Calvin（Aimbotcalvin）やCarterといった仲間がDogmanの才能を信じて居場所を提供する。Carterと共に引っ越した先ではまともな収入もない状態でひたすら練習に励む。ルームメイトのCarterはDogmanが家賃を払わずとも文句も言わずDogmanは大会の僅かな賞金、配信サブ/寄付、パーツを売ってなんとか生計を立てる。
トイレの水も流れず、お湯が出ない中でもDogmanは彼を信じてくれた人の期待を裏切らないために、無駄にしてしまった学費を両親に返済するために、そして、これまで自分を支えてくれた人に報いるために絶対にオーバーウォッチリーグ入りを諦めないと、今から2年近く前の2017/7/27にTwitLongerで自身の決意を明らかにしている。
