オーバーウォッチ2:王者にふさわしいデザイン:ジャンカー・クイーンのアビリティに迫る


前記事で紹介したジャンカークイーンのゲームプレイトレーラー公開にあわせて同ヒーローのアビリティに迫る公式ブログも公開されています。

王者にふさわしいデザイン:ジャンカー・クイーンのアビリティに迫る

「オーバーウォッチ 2」ではタンクがよりアグレッシブなロールとなり、ジャンカー・クイーンも例外ではありません。彼女は戦闘マシンそのものです。

バフアビリティのひとつであるコマンディングシャウトの移動速度UPは自分だけでなく味方にも効果があることが判明。さらにギザギザブレードはラインハルト試作段階に投げることができたハンマーに影響を受けたことも明らかにされています。

以下、日本語公式ブログからの引用となります。

—————

王者にふさわしいデザイン:ジャンカー・クイーンのアビリティに迫る

王者にふさわしいデザイン:ジャンカー・クイーンのアビリティに迫る

大きな斧とさらに大きな野望を持った最新のタンクヒーロー、ジャンカー・クイーンが「オーバーウォッチ 2」のメンバーに加わります。シネマティック“The Wastelander”を見ればわかるように、スクラップヤードの王者は獰猛で機知に富み、過酷な状況で生き残ることにかけては右に出る者はいません。そして今、彼女は王座を奪い取るために現れました。

ジャンカー・クイーンのプレイスタイルとアビリティは、以前から温めていた「オーバーウォッチ」の世界観から生まれました。すでにJUNKERTOWNのマップでは、彼女のタフで残忍な性格が表現されていたので、エネルギッシュな彼女に見合ったアビリティやプレイスタイルをデザインしようと思いました。このように、キャラクターの個性に合わせてアビリティを構成することを「トップダウンデザイン」と言います。ジャンカー・クイーンは外見のデザインが決まる前から「オーバーウォッチ」の物語に登場しており、その堂々とした肩には、コミュニティの大きな期待がかかっていました。さて、伝承から現実の世界へと踏み出した彼女のアビリティを解き明かし、どのようなプレイスタイルが適しているか見ていきましょう。

「アドレナリン・ラッシュ」と「スキャッターガン」 

「アドレナリン・ラッシュ」はジャンカー・クイーンのタンクとしての個性の根幹をなすものです。このパッシブ・アビリティは、傷で与えたすべてのダメージに基づき、自身を徐々に回復させます。彼女のアビリティには、敵に傷をつけて、ライフを徐々に消耗させるものが多くあります。このライフスティールのパッシブ・アビリティにより、彼女の生存能力と攻撃性が強化されます。バトルの前線を押し上げるジャンカー・クイーンは、敵にどれだけダメージを与えたかが生存率に直結するため、まさに凶暴で格闘タイプのタンクとなります。

ジャンカー・クイーンのどのアビリティも、敵との接近戦を得意とするので、メイン攻撃も彼女のプレイスタイルに合ったものを用意しました。「スキャッターガン」はポンプアクション式のショットガンで、弾丸の拡散が少ないため、近距離では想像以上の脅威となります。

「アドレナリン・ラッシュ」と「スキャッターガン」を駆使すれば、敵の懐に入り込み、必要な生存能力を得ながら、チームのためにスペースを確保し、タンクとしての役割を果たせるでしょう。

「カーネイジ」

ジャンカー・クイーンのイメージは、常に斧を持った姿で描かれていたので、それがデザインの出発点でした。「カーネイジ」は、大きく振りかぶるスウィングで前方のすべての敵に傷をつけ、時間経過でダメージを与えることで、「アドレナリン・ラッシュ」を発動させます。ジャンカー・クイーンは斧を「カーネイジ」と呼んでおり、この能力の重要性をさらに印象付けています。はじめは斧をメイン武器として採用しようかとも考えましたが、これまでも近接武器を「オーバーウォッチ」に組み込むのには困難が付きまとってきました。例えば、ゲンジの「龍撃剣」は初期の頃はメイン武器でしたが、ゲーム内でうまく機能しなかったため、最終的には現在の強力なアルティメットとして生まれ変わりました。ジャンカー・クイーンに同じ道を歩ませたくはなかったので、斧をこのアビリティに組み込むことにしました。

もともとの「カーネイジ」の試作段階では、斧を振り下ろして投げた後、磁気ガントレットで呼び戻すことができましたが、テストしてみると斧を投げるという行為に違和感がありました。武器が手元にない間は他の斧系アビリティが使えないという、柔軟性に欠けるプレイスタイルになってしまうため、投げ攻撃から敵を傷つける斬撃に変更しました。武器を投げて呼び戻すというコンセプトは、やがて彼女の次の能力「ギザギザブレード」となって生まれ変わりました。

「ギザギザブレード」

「ギザギザブレード」はジャンカー・クイーンのサブ攻撃で、アクティブとパッシブの両方のアビリティを備えています。サブ攻撃を行うとアクティブ・アビリティが発動し、左手でナイフを投げつけます。女王が「グレイシー」と呼ぶナイフは、敵に直撃すると時間経過でダメージを与える傷をつけます。再度サブ攻撃を使用すると、磁気ガントレットでナイフを回収できます。グレイシーを回収する際に、ナイフが突き刺さった敵も一緒に引っ張るので、グレイシーの攻撃を受けた場合は周囲に気をつけましょう。そのまま女王のもとに一直線に引き寄せられてしまいます。

私たちが投げる武器を試作したのは、「ギザギザブレード」が初めてではありません。ラインハルトの最初の試作段階では、ハンマーを敵チームに投げつけることができました。アイデアは面白かったものの、実戦向きとは言えず、ハンマーを投げ込むたびにチームを守るハンマーを自分で取りに行かなければなりませんでした。最終的には採用されませんでしたが、このアイデアは「ギザギザブレード」に大きな影響を与えました。ジャンカー・クイーンは特殊な磁気ガントレットを装備していて、それを使って周囲のものを引っ張ることができるため、武器を投げるスタイルが理にかなっていました。ただし、ガントレットの力が魔法のようなイメージになるのは避けたいと考えました。また、敵を持ち上げたり投げたりするシグマと被らないようにするのも重要でした。その代わり、ジャンカー・クイーンは磁力を使って斧とナイフを操り、切れ味の鋭い得物を駆使して残忍に戦います。

彼女の威圧感をさらに強めるため、「ギザギザブレード」のパッシブ・アビリティは、ナイフを手にした状態でクイック近接攻撃を使用することで、敵を負傷させる仕様となっています。これらの傷を適用するアビリティはすべて、彼女のライフスティール・パッシブである「アドレナリン・ラッシュ」と噛み合っています。

「コマンディング・シャウト」

ジャンカー・クイーンは、自身の生存能力を高めつつ、周囲のチームメイトを助けるアビリティ「コマンディング・シャウト」を持ち合わせており、自身と周囲の味方のライフと移動速度を増加させることで、タンクとしての役割を果たします。ルシオ以来のチーム移動速度バフである「コマンディング・シャウト」により、ジャンカー・クイーンが敵チームとの距離を縮めてくれるでしょう。距離を詰めるアビリティとしては、ショートダッシュやテレポートといった卑怯な選択肢もありましたが、あえて移動速度のバフを選択しました。戦場に真っ先に突っ込んでいく彼女の性格にはぴったりです。容赦ない凶暴さで強引に敵の中へ攻め込み、スペースを確保します。チームを先導して狭い地点を突破したり、敵の奇襲を返り討ちにしたりする上で、この上なく効果的なアビリティです。

「コマンディング・シャウト」と同様、アルティメット・アビリティも戦いのまっただ中へと突っ込んでいく能力となっています。

「ランペイジ」

ジャンカー・クイーンのアルティメットは「ランペイジ」です。前方に突進し、敵に大きな傷を負わせ、相手の回復を妨げます。アナの「バイオティック・グレネード」以来の、回復を阻止する能力となります。「アドレナリン・ラッシュ」と組み合わせた「ランペイジ」はジャンカー・クイーンの最強の生存能力の1つであり、命中した敵全員に深い傷を負わせます。多くの敵に傷を負わせることができれば、「アドレナリン・ラッシュ」で圧倒的な量のライフを回復することができます。

当初、彼女のアルティメットは回転する旋風を起こしていましたが、磁気ガントレットをアルティメット・アビリティに組み込みたいという思いがありました。また、エレガントな雰囲気や魔法のような効果は、キャラクターのコンセプトに合いませんでした。そこで磁気ガントレットの機能を限界まで押し上げたらどうなるか考えました。「ランペイジ」はガントレットをチャージし、ナイフと斧で雲を作りながら敵チームに突進していきます。まさに、女王としてふさわしい彼女の粗野で本能的なパワーを誇示するものです。

天性の新女王

ジャンカー・クイーンは、「オーバーウォッチ 2」の5v5を初めから想定して開発されました。彼女はスペースを確保する比類なき能力を有しており、間近で接すると恐怖を感じるほどです。近接戦が得意な格闘タイプの典型であり、タンクの役割の変化の中でまさに必要とされるヒーローです。「オーバーウォッチ 2」ではタンクがよりアグレッシブなロールとなり、ジャンカー・クイーンも例外ではありません。彼女は戦闘マシンそのものです。

これから始まるベータで、プレイヤーの皆さんが新タンクの「ランペイジ」を使って暴れまわる光景を楽しみにしています!