昨年5年間プレイしたオーバーウォッチリーグを引退してヴァロラントに転向し、現在はT1でプレイするレジェンドCarpeが、海外メディアBLIXのインタビューに応えていたのでその簡単な翻訳記事です。
🗣️” I don’t have any regrets [about my Overwatch career]. I put in 120% and when it all ended, I felt relieved.”
Full interview with @carpe_ow 👇https://t.co/UBqdtYGAQz
— BLIX.GG (@blix_gg) March 31, 2023
インタビューは先日開幕したVCT Pacificリーグ開始前に行われたものですが、受け答えも口数の少ないCarpeらしいシンプルな内容となっています。
オーバーウォッチからヴァロラントへの転向
-オーバーウォッチからヴァロラントに転向しようと思ったきっかけは?
T1がヴァロラント部門を再編成しているときにMunchkinとAutmun(ヘッドコーチ)から良いチャンスが巡ってくるかもしれないと言われ、T1で自分が成長し自分自身を証明することができると話してくれたのでチームに加入した。
-転向するまでどれくらいの時間考えたか?
それほど時間はかからなかった。1~2ヶ月程度。
-T1と正式に契約する前にチームとどのような話し合いをしたか?
Autmunとチームの計画について多くを話し合い、自分が選手としてどのように成長できるかを徹底的に説明してくれた。
-ヴァロラントに適応するためにどのようなことをしたか?
まだ足りてない部分もあるが、4~5ヶ月間プレイしてゲームに慣れることができたように思う。
-転向は難しかったか、それとも簡単だったか?
難しいことも簡単なこともあった。ヴァロラントはオーバーウォッチとは異なるタイプのタクティカルシューターなので、「アングル」を知ることが難しかった。アルティメット、スキル、コンボを理解することはOWも同じなので難しくはなかった。
-ヴァロラントでプレイすることで得たこれまで最大の収穫は?
モメンタム(勢い)と雰囲気。この2つはとても重要。
T1でのプレイ
-デビュー戦となった「 Ludwig x Tarik Invitational」とプレシーズンのLOCK//INではイニシエーターを担当したが、その理由は?チームの指示かそれとも個人的な好みか?
チーム加入時にAutmunと話し合ったことのひとつで、イニシエーターが一番楽しいと思ったので、チームの判断と個人的な好みで決めた。
-LOCK//INでは1次ラウンドで0-2で敗退したが、ブラジルでの結果をどのように見ているか?
ブラジルでの結果はよくなかったが、試合のフィードバックを通じて得たものは多い。結果は良くなかったが、試合で得た経験はプラスに働いた。
-OWL時代と比べて、あの大会ではどのうように試合に臨んだか?
OWLと大きな違いはない。相手チームを理解して、適切な戦略を立てて試合に備える。
-チームメイトのMunchkinやSayaplayerも元OWリーガーで過去に対戦した選手だが、ヴァロラントで彼らと一緒にプレイするのはどんな感じか?
両選手ともOWで素晴らしいキャリアを築き、自分よりも早くヴァロラントでのキャリアを始めその実力を証明している。一緒にプレイするときは彼らから多くのことを学び、彼らは大いに自分を助けてくれる。
-他のチームメイトであるBanとXetaとはどのように仕事しているのか?
Banはとても熱心でたくさん練習している。それをそばで見ることができて彼をとてもリスペクトしている。XetaはタクティカルFPSの知識がとても豊富で、それらを共有してチームの様々な戦略を説明するときに役立てている。
-Autmunヘッドコーチのコーチングスタイルをどのように考えている?彼がどのようなアイデア持って、チームはどのようにそれに取り組んでいくのか?
Autmunのコーチングスタイルは自分がプロゲーマーとして望んでいるスタイル。Autmunはチームが目指すべき方向性を理解し、それが重要なことであると彼は信じている。
たとえ上手くいかない場合でも、彼はすぐに問題を見つけて対処し情報をアップデートしてくれるので選手はゲームだけに集中することができる。ブラジルではうまくいかなかったが、Autmunのコーチングスタイルは自分や他のメンバーにとって、今季の初勝利のためにも必要なものだった(初戦のGE戦は2-1で勝利)。
-試合中のコミュニケーションはどのようなもので、これまでの試合を通してどう変化したか?
チームがまとまり、コミュニケーションを同期させることはオーバーウォッチでも難しい。今回はコミュニケーションを取り続けながらの練習を重ねたので、LOCK//INと比べればコミュニケーションのレベルは格段に向上した。
VCT Pacific開幕を前にOverwatch時代を振り返る
-DRX、Paper Rex、Talon Esportsといった強力なチームが所属するVCT Pacificリーグで最も対戦を楽しみにしているチームは?
DRXとの対戦は楽しみ。
-対戦を楽しみにしている選手とその理由は?
正直とくにいない。
-オーバーウォッチを引退した理由は?
T1のヴァロラントチームに参加した理由と同じ。
-OWL創設時からプレイしており、最も偉大なプレイヤーのひとりと評価されることをどう感じているか?
オーバーウォッチを懸命にプレイしてきたので、ファンがそのように評価してくれるのは光栄に感じ感謝している。ヴァロラントでも自分が同じように懸命にプレイすることでファンが同じように見てくれることを願っている。そのために全力を尽くす。
-オーバーウォッチのプロ生活で一番想い出に残っていることは?
どの瞬間もどの試合も自分にとっては懐かしい想い出。ひとつだけ選ぶとしたら、シーズン1のグランドファイナルでニューヨークのバークレイズ・センターに入場した瞬間(2日間で2万人以上が観戦)。
-OWL時代にこうすればよかったと思う瞬間や、OW時代のキャリアで後悔していることはあるか?
オーバーウォッチでのキャリアについては後悔していない。120%の力を出し切ったので終わったときはホッとした。
-選手として勝つこと以外にも今年達成したい目標があると思うが、具体的な今年の目標はあるか?
チームとして優勝してMVPになること!
-ファンは今季のCarpeのプレイにどういったことを期待すればいい?
ゲームに慣れてきたことで、自分らしいプレイスタイルを見つけることができた。スマートかつアグレッシブなプレイを楽しみにしてほしい。