訂正:[オーバーウォッチリーグ] 海外メディア選定によるOWL歴代トップ5プレイヤー

Overwatch League

海外esportsメディアのDot Esports選定による、オーバーウォッチリーグ歴代トップ5のプレイヤーが公開されています。

Top 5 Overwatch League players of all time

2018年のリーグ起ち上げから今季で6年目を迎えるOWLですが、選定にあたってはチームと個人としての成功、そして長期的に活躍した選手に焦点を当てて選んでいるとのこと。

文中のコメントは基本的に原文をもとに書いていますが、当ブログ個人としての意見は別途記載しています。

一部記事中にいくつか事実誤認があったので加筆訂正しました。

5) Bang “JJoNak” Sung-hyeon

チームとしての成功と持続的な影響力という意味では、Jjonakをトップ5に入れないわけにはいかないでしょう。OWL以前にほとんどプロとしての経験がなかった選手として、Jjonakは2018年のオーバーウォッチにおける最高のサポートとしての地位を確立しました。

当時のマーシーとゼニヤッタが鍵となっていたメタにおいて、Jjonakは世界最高のゼニヤッタでした。彼はプレイヤーが目指すべき存在であり、史上初のOWLシーズンMVPも獲得しています。活躍も一過性のものではなく、2019年も好調を維持しています。

しかし、ポストシーズンでの活躍には恵まれず、昨年の引退に向けて徐々に衰えもあったので5位にとどめています。

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デビュー以前はアナのイメージが強かったJjonakですが、OWL初年度のゼニヤッタのパフォーマンスは圧倒的で、Jjonakのおかげでゼニヤッタがナーフされたとの逸話もあるほどです。

 

2019年以降、とくにGOTAS以降はViol2tのようのな新世代フレックスサポートの台頭やNYXLの低迷もあり、徐々に存在感が薄くなっていったように思います。

 

4) Kim “Proper” Dong-hyun

オーバーウォッチリーグの新たな才能の中でも最高の逸材といえるのがProperです。OWL史上唯一、新人賞、ロールスター、シーズンMVPを同時受賞した選手でもあります。まだリーグでの活躍は1年ですが、コンテンダーズ時代の活躍も含めて多くのプレイヤーから恐れられています。

唯一のマイナス点はシーズン優勝の経験がないことですが、この調子でいけば、リーグタイトルを獲得することは難しくないでしょう。1シーズンでトーナメント2位を3回獲得しており、大舞台での強さも証明しています。昨年もあと一歩のところでシーズン制覇を逃したものの、いまのところは、彼の柔軟性と部分的な成功を評価して、Jjonakよりも高く評価しています。

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個人的にはもっと高くてもよいかなという気はしますね。個人として突出しにくいOWというゲームにおいて、ハードキャリーを連発した昨季の活躍は、これまでの5年間の中でもかなりインパクトのあるものでした。

 

チームはProperに多くのリソースを割いていたとの反論もありますが、5人制移行の影響もあるとはいえ、それに応える以上のことができた選手は過去を振り返ってもほとんどいません。

 

Properが真のGOATになるために必要な条件はリーグ制覇と長期的な活躍です。そのどちらも、今後もリーグが存続している限り決して難しくはないでしょう。

 

3) Lee “Fearless” Eui-Seok

リーグの主人公として最も印象深いストーリーラインを持つプレイヤーがこのFearlessであり、リーグ史上最高のタンクのひとりでもあります。「0ー40」という上海ドラゴンズの黒歴史を知る唯一の現役プレイヤーであり、一度はコンテンダーズ降格の憂き目も味わいましたが、その後の上海での成功は多くのファンを感動を呼んでいます。昨季は移籍先のダラスでさらに成長し、チームのリーグ制覇にも大きく貢献しました。

オーバーウォッチ2でのソロタンクにどう適応するか心配もありましたが、昨年はグランドファイナルMVPにも選ばれています。ただし、Hanbinがいたこともあり、シーズンを通してのプレイ時間は決して多くはありませんでした。このリストの他の選手に比べると長期継続的な活躍度や実績は低いので3位としています。

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昨年はキングHanbinとプレイタイムを分け合う形でしたが、プレイヤーとしては決して柔軟性が高いほうではなく、アイコンのウィンストンのほかにはラインハルトやオリーサなどピックプールは広くありません。ただし、猛練習の結果、OWLレベルでも通用するレッキング・ボールをマスターするなど、辛酸を舐めた上海の暗黒時代も含めて逆境に強い選手です。ダラスでのタイトル獲得がなければ評価はもう少し低いかもしれません。


2) Park “Profit” Joon-yeong

トップに選んだFletaとProfitはどちらも非常によく似たキャリアを送っています。両選手ともにリーグ創設時から活躍している選手ですが、Profitはリーグ初年度にロンドン・スピットファイアの一員として一足早くリーグの頂点に立っています。

トレーサー、ゲンジ、ハンゾーといったヒーローでは、これまでファンが目にした中でも最高級のハイライトを生み出してきました。2018年のグランドファイナルで決めたヴォルスカヤでの4Kパルスボムは、リーグ史上最も印象に残るシーンとしてファンの間で記憶されています。

キャリア初期からごく最近まで多くの成功を手にした選手で、2020年には再びグランドファイナルに進出。2022年のKickoff Clashトーナメントでも優勝しており、今でもデビュー当時と変わりなく最高のDPSの一人として君臨しています。

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個人的なGOATを一人あげるとしたらProfitでしょうか。同じくGOATのひとりとして挙げられるCarpeやFletaと比べてもOWL以前のAPEX Series時代から長期に渡って多くの成功を収めています。とはいえ、年齢的にDPSとしては今年が最後かもしれません。

 

ロンドン時代には試合中カメラに向かって中指を立ててリーグから罰金を喰らうこともありましたが、それで彼のキャリアが傷つくようなことはなく、リーグでも極めてプロ意識の高い模範的な選手として多くの選手からリスペクトされています。

 

Profitの地位に最も近い存在はProperで、おそらく全盛期の実力的には肩を並べるかそれに優る位置にいるとは思いますが、Profit以上の存在になるためには、リーグタイトルに加えて、長期継続的にトッププレイヤーとして活躍し続けることが重要です。

 

1) Kim “Fleta” Byung-sun

Fletaがいかに優れた選手であるかを示すひとつの指標として、OWLでは彼の名前を冠した「Fleta Deadlift」というスタッツがあるほどです。これは個人でチームの総ファイナルブロー数の半数以上を占めた場合の統計ですが、とくに、チームに恵まれないプレイヤーの象徴的なスタッツとして使われることがあり、Fletaもリーグ以前から「もっと強いチームにいれば…」と言われていた選手のひとりです。当時所属していたソウル・ダイナスティでもファンはFletaにそのような印象を抱いていました1

その後、移籍した上海ドラゴンズでは2020シーズンのMVPを獲得、2021年のリーグ制覇まで計8個のタイトルを獲得しています。代名詞ともいえるピックプールの広さから「Fleta is meta」という言葉も生まれました。昨季を最後に現役を退いたものの、先日電撃復帰を果たし、今季はDPSからタンクへとロールをコンバートしてプレイすることになります。

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Fletaについては、やや過大評価ではないか?との意見もあります。その理由のひとつとして、本人も話していましたが、あまりにも多くのヒーローをハイレベルでプレイするために、ヒーローそれぞれの印象が薄くなってしまうといった問題点もあったようです。

 

とはいえ、ソウル時代にはベンチを温めていた時期もあり、そういった意味では常に最前線で戦ってきたProfitと比べると実績面やインパクトという意味では若干見劣りするのも確かです。

 

今季はDPSからタンクへのコンバートが一種のトレンドとなる中で、引退から復帰したFletaがどのような伝説を新たに作り出すのかにも注目が集まります。

 

Dot Esportsの記事ではトップ5に漏れた特別賞としてCarpe、Shu、Smurf、Superといった、いずれもレジェンドの名に相応しい選手の名前もあげられています。

Lip、ChoiHyoBin、Hanbin、Viol2tといった選手の名前も個人的にはあげたいところではありますが、今回のDot Esportsの選定自体は5人中全員がリーグまたはグランドファイナルMVP受賞者ということもあり、概ね納得できる読者の方も多いのではないでしょうか(というか5枠じゃ足りないですね…)。

ちなみに、今回の記事で名前が出てこなかったリーグMVP受賞選手は2021年のLeave(ハンターズ)と2019年のSinatraa(ショック)の2名です。

脚注:

  1. OWL以前の伝説的チーム Lunatic-Haiのメンバーを中心にMunchkinも所属していたソウルですが、当時はファンが期待していたほどの成績を残すことはできず、Fletaと入れ替わる形でProfitが加入したシーズンにダイナスティはグランドファイナル進出を果たしています。
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