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[オーバーウォッチリーグ] 元ヒューストンのDantehが現役引退を発表(コメントまとめ)

Overwatch League

昨日、ロサンゼルス・グラディエーターズ退団が発表されたDanteh(米国、DPS/タンク)が正式に現役引退を発表しました。

以下は、本人発表によるコメントを短めに要約したまとめとなりますが、引退理由や今後の去就について語られています。

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  • グラディエーターズのチーム環境はすばらしく、最後までプレーできればよかったが、今のリーグの現状では、チームは予算の節約が最優先で、そのために選手が割りを食っている。
  • 今年のソロタンクは自分にとって非常に難しいものだった(Dantehは昨季タンクに転向)。常に遅れをとっている気がして、Smurf、Fearless、Someoneらと同レベルでウィンストンをプレーしなければならないのは本当にストレスだった。
  • 今季いくつかの試合ではチームの敗戦に責任を感じ、チームメイトに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。これまで他の選手に足を引っ張られると感じたことはあるが、今は自分が足手まといになるような選手になってしまった。
  • 引退については以前から頭にあり、いろいろ理由はあるが、競技への情熱を失ったこと、リーグの現状、自由な時間がほしかったことが主な理由。
  • 今はOWLで戦うことに情熱を感じられず、負ければもちろんだが、勝ってもチーム環境によっては不満が残り不幸になることもある。
  • 今季のリーグの状況は本当にやる気を失わせるものであり、13チームあるWESTはハイレベルなチームも多く、その中でわずか4チームしかLANイベントに出場できないのは理不尽と感じた。
  • シーズン1やシーズン2当時はアリーナで毎試合プレーでき、負けてもファンとのコミュニケーションで癒やされることもあった。
  • 今はリーグ全体に盛り上がる要素が少なく、選手サラリーの削減や雇用の不安定さもあり、このままプロを続けていくことに意欲を感じられないことに気づいた。
  • プロ選手は生活の80%以上がゲームであり、配信や筋トレ、そしてデートもプライベートな活動も犠牲にしなくてはならない。もっと自由な時間が欲しい。
  • 今後は落ち着いたら配信活動と大学でのオーバーウォッチ活動の可能性を考えてみたい(OWは公式主催の学生リーグが意外と盛況で、Dantehにはメアリービル大学OW部門に奨学加入の噂もありました)。現役中は配信に専念するだけのエネルギーが無かった。
  • これまでプレーしたショック、ヒューストン、そして今年のグラディエーターズは本当に楽しくて素晴らしいチームだった。彼らとともに戦えて本当によかった。

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2016年のオーバーウォッチ初期の頃からプロ活動を続けるDantehですが、OWL以前はあのXQCらとともにDenial eSportsで活躍。

OWL初年度はサンフランシスコ・ショックでプレーし、翌シーズンには4シーズンプレーすることになるヒューストン・アウトローズへと移籍します。

昨シーズンからそれまでプレーしていたフレックスDPS/フランカーからタンクに転向し、持ち前のセンスの高さもあり、リーグでも十分通用するレベルで改めて周囲の評価を勝ち取っていましたが、本人のコメントにもあるように、トップレベルでの対戦については難しい部分もあったのかもしれません。

DPS時代には初期ソンブラのアイコンでもあり、トレーサーやエコーでもハイレベルなパフォーマンスを残しています。

先日にはFletaのコーチ転向も決まり、今回のDanteh引退により、OWL発足以来、途切れることなく現役リーガーを続けている選手はProfitが最後の選手になるとのこと。

Fearless、Birdring、Striker、Fate、Kaliosなどもリーグ発足時からプレーしているものの、途中でコンテンダーズや現役引退を挟んでいます(Izayakiは初年度途中にOWL入り)。

尚、グラディエーターズはDaneh退団を受けて、リークにもあったMarve1加入を正式に発表しています。

ソウル・ダイナスティとロサンゼルス・ヴァリアントでプレーしていたMarve1は、今季途中までO2 Blastに所属しており、OWL EAST SPRING STAGEではOWLチーム相手にハイレベルなプレーを披露。

元々はMTタイプの選手ですが、ドゥームフィストやジャンカークインでの評価も高く、グラディエーターズにとってはDantehの穴を埋めるだけでなく、アップグレードと言ってよい補強ではないかと思われます。

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