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[オーバーウォッチリーグ] 今季のレギュラーシーズンMVPはフロリダのSomeoneが受賞

Overwatch League

オーバーウォッチリーグ 2023シーズンの最優秀選手としてフロリダ・メイヘムのSomeone(韓国、タンク)が選出されました。

昨年ルーキーとして、チームMVP級の活躍を見せたSomeoneですが、2年目の今季は得意のウィンストンだけでなく、ラマットラやシグマなど幅広いピックで、チームのプロ=アマ優勝とグランドファイナルベスト4進出に貢献。

OWLデビュー前の注目度は低くく、昨年鳴り物入りでデビューしMVPなど三冠を達成したProperとは対照的に、リーグ史上「最もお買い得な選手」のひとりとも評価されていました。

MVP発表時点ではまだ試合は行われていませんでしたが、チームが優勝した場合はグランドファイナルMVP受賞の可能性も残されています。

その持ち前の明るいキャラクターもあり、試合終了後やオフライントーナメント選手入場時に見せるダンスパフォーマンスでファンの人気も高く、シーズンMVPと同時に、シーズン中にコミュニティにポジティブな影響を与えた選手に贈られる「デニス・ハヴェルカ」賞もダブル受賞しています。

尚、昨日には2023シーズンのコーチ・オブ・ジ・イヤーとルーキー・オブ・ジ・イヤーも発表されています。

今季の最優秀監督はフロリダ・メイヘムで2年目となるベテランのGunbaコーチが受賞しています。

MVPを受賞したSomeoneをはじめ、CheckmateやRupalといった注目度の低い選手補強で結果を出すことに定評があり、今季はMer1tやCh0r0ngといった実績ある選手を加え、昨季以上の成績を残した手腕が評価されての受賞となりました。

競技シーズン初期にはオーストラリア代表としても活躍した経験があり、過去にはヴァリアントの一時中国移転などでチームを追われ、ヴァロラントのコーチに転身するなどの苦労人でもあります。

今季の若手最優秀選手には、アトランタ・レインのD0nghak(韓国、タンク)が受賞しています。

大豊作と言われた昨年のルーキー勢に比べると、今季はやや地味な印象もありましたが、そんな中でダラスのBlissと受賞を争ったD0nghakはルーキーとは思えないウィンストンとレッキング・ボールなど、前日までに発表されたロールスターズ受賞者4名と比較しても遜色ないパフォーマンスを見せています。

残念ながらプレーオフではチーム全体が新たなメタに適応できなかったこともあり、低調なパフォーマンスでしたが、来年以降、群雄割拠のリーグスーパータンク陣と競えるだけの十分なポテンシャルを秘めた選手と言えるでしょう。

プレーオフ敗退が決まった後の受賞だったけに、本人としてはやや複雑な心境だったかもしれません。

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