[OWWC] OWワールドカップ―日本対アメリカ戦のミニレポート

大会情報

本日行われたオーバーウォッチ・ワールドカップ・グループステージ2日目、日本代表対アメリカ戦の簡単な試合レポートをお伝えします。

この試合負ければグループリーグ敗退という両チームの対戦となりましたが、前大会王者としてグループリーグ敗退は絶対に避けたい米国はなんとレジェンドSuperが先発タンクとして今大会初出場。

2021年にはTa1yo選手のチームメイトとしてサンフランシスコ・ショックのリーグ制覇に貢献したレジェンドとはいえ、地域予選の数試合を除けば1年以上実戦から遠ざかっています。

そんなSuper出場を受けてか、日本はイリオス開幕の灯台エリアでラインハルト構成を採用、これはラインハルトメインのSuperを予想しての選択だったのかもしれません。しかし、米国はその裏をかいたのか、ハルト構成ではなく今大会のトップメタ構成となるシグマ/バティスト/ルシオ構成を選択。

すぐにドゥーム構成に戻した日本はKSG選手の圧巻のパフォーマンスでポイントを取り返すかに見えましたが、Superシグマの驚異的な粘りもあり米国が先制。続く遺跡エリアではHydronウィドウとSugarfreeゲンジの圧力の前に日本は苦しい展開を強いられ第1マップを落とします。

第2マップのルート66でも日本の劣勢は続きましたが、そんな中でもKSGドゥームに賭けた日本は果敢にカートを進め、QkiエコーとNicoソジョーンが進路を切り開いたものの、ここでもNA随一のヒットスキャンHydronと元祖神童Sugarfreeが立ち塞がり、最後はSuperシグマのULTでフィニッシュ。攻守が入れ替わった後も流れは変わらず、前回王者の意地を見せた米国代表が2-0でプレーオフ進出を決めています。

日本にとっては、まさかのSuperのジョーカー起用に戦術面での戸惑いもあったかもしれませんが、米国はそれだけ日本を警戒していたということでもあり、王者を本気にさせた日本のこれまでの戦いぶりは、今日の試合も含めて日本の飛躍を確かに感じさせるものとなりました。

残念ながらグループリーグ敗退とはなりましたが、本大会初出場となった「死のグループ」での戦いぶりは、フランス戦勝利で歴史を塗り替えただけでなく、停滞気味の国内OWシーンにとっても、大きな意味のある戦いでした。世界に向けても大きな爪痕を残したのではないかと思います。

日本代表の戦いは今日の最終戦で一区切りとなりますが、11月4日からは、BlizzCon会場にてプレーオフがスタートします。

プレーオフには、韓国、カナダ、中国、米国、英国、フィンランド、サウジアラビア、スペインの8チームが進出。

大会前の下馬評では韓国が圧倒的有利でしたが、その韓国も今日のフィンランド戦では最終マップのフルスコアまでもつれ、泡やの展開となりました。

「死のグループ」トップ通過のサウジアラビアは、もはやダークホースとは言えず、韓国をスクリムで3タテしたという噂がなくとも、優勝を狙える位置にいます。

プレーオフ第1ラウンドでは、前回2019年大会決勝の再現となる米国対中国戦が予定されており、初戦韓国対カナダ戦も当時XQCがMVPを受賞した2017年決勝の再現カードになるなど、グループステージ以上に熱い戦いが展開されることは間違いないでしょう。

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