本日トライアル最終日を迎える新ヒーローのベンチャーですが、トレンド入りまでした同ヒーローの台詞「問題ナイル川」はいったいどういった理由でこのような翻訳になったのかを簡単に考察していみたいと思います。
ベンチャーの「問題ナイル川」このダジャレ、原語だとどうなってんだろ?と思って設定を英語にしてみたら
「I can dig that」
だった。ぜんぜんちゃうやんけ! pic.twitter.com/q00yNXTLuC— ミレン (@miren_overwatch) March 29, 2024
まずこの「問題ナイル川」という駄洒落は英語版では”I can dig that”という台詞になっています。
ナイルの影も形もない、まったく無関係のようにしか見えません。”dig”は「掘る」という意味なので、直訳すると「それを掘ることができる」になります。また、「調べる」という意味でも使われます。
俗語辞典「Urban Dictionary」によると、”I can dig it”という言い回しには以下のようなニュアンスがあります。
- I understand.(分かりました)
- I agree.(賛成です)
- Wow! That’s awesome.(凄い / いいね)
- I would have no problem doing that/dealing with that.(それをやることは問題ないだろう)
- I’m down with it.(それに賛成です)
スラングとしての”dig”には「理解する」「好き」「大丈夫/問題ない」といったニュアンスがあり、発掘調査を生業とするベンチャーの「掘る」とのダブルミーニングを表現するために、考古学の聖地でもある、古代文明の地エジプトを流れる「ナイル川」と「問題ない」をかけた駄洒落になったのではないかと思います。
twitter is so fucking funny because i can tweet “i can dig that” and like 15,000 people will reply with the same thing
— venture overwatch (@venturetwt) March 30, 2024
現地でもトレンド入りするほどではないものの、コミュニティの間ではこの言い回しがちょっとしたブームになっていました。