「OWCS DreamHack Dallas Major」出場全8チーム短評

[OWCS] 絶対王者VARRELが貫録の勝利-大会無敗で『Overwatch Champion Series Japan』初代王者に輝く

Overwatch Champions Series
Image: @_VARREL

4月3日、1ヶ月以上に渡り開催された『Overwatch Champions Series Japan – Stage 1』は、本日プレーオフ~グランドファイナル決勝が行われ、VARRELが4-0のスイープでINSOMNIAを下し、同大会初代王座に輝きました。

既にOWC Asia Championship出場権を手にしている両チームですが、今大会ではグループステージ以来の再戦となります。前回の試合では、激しい戦いの末にVARRELが3-1で勝利しています。

大会が進むごとに調子を上げてきたVARRELでしたが、この日はいつにも増してQkiトレーサーが絶好調。大黒柱Nicoと「3人目のDPS」Cloudも貴重なキルを量産するなどその存在感を如何なく発揮していました。

両チームの選手に個々の実力差で大きな差はなく、局面によってはINSOMNIAが上回ってはいたものの、劣勢になっても崩れないどころか勢いを増す、VARRELの王者らしい貫録ある戦いぶりが際立つ試合内容となりました。

大会前には各チームが助っ人韓国人選手を補強し、着々とVARREL包囲網を敷く中、絶対王者と言えども厳しい戦いが予想されていましたが、終わってみれば、W杯日本代表メンバーを揃えた純国産チームの強さばかりが印象に残る大結果となりました。今大会で無敗優勝を達成したVARRELが、唯一マップを落としたのが今日の対戦相手INSOMNIAと戦ったグループステージの試合でした。

5v5へと移行したことにより、6v6以上に個々の影響力が増したと言われるOW2ではありましたが、これまでの約3年間、ほぼ同じメンバーで戦い続けたロスターの結束力と熟成された連携力は揺るぎなく、個の成長と共に、さらにその凄みを増しています。昨年出場したOWWC本大会で多くの自信を手にした彼らにとって、OWCS Japan優勝はあくまでも通過点にすぎません。

epsortsの中でも特にメンバーの入れ替わりが激しいOW競技シーンにおいて、VARREL「OW部門」のようなチームは、国内だけでなく、世界的に見ても非常に稀なプロチームです。Donuts USG時代も含めて、これだけ長い間同じメンバーで戦い続けたロスターは過去にはほとんど例がありません2

今月25日に韓国ソウルで開幕するオフラインイベントの「OWCS Asia Championship」では、日本からVARRELとINSOMNIAの2チームが出場します(ワイルドカード枠を除く)。

対して、OW王国の韓国チームからは、Proper、Lip、Hanbinなど、挙げればきりがないほどのスーパープレイヤーが多数参戦しています。パシフィックからはVARRELの宿敵DAF Esprotsと、そのDAFを決勝で破ったHoneypotも出場します。

VARRELとINSOMNIAにとっては、パシフィックチーム含めてほとんどが格上以上の相手との戦いとなります。厳しい戦いが予想されることは間違いないですが、それは昨年のOWワールドカップも同じでした。日本の代表として出場するこの2チームが、W杯同様に強敵相手に胸を借りる以上の戦いを見せてくれることを期待しましょう。

尚、本日の試合で3位が確定したSix Blowは、ワイルドカードへと回り、韓国4位、パシフィック3位との総当たり戦で勝利すればAsia Championship出場権を手にします。

脚注:

  1. しいて言えばLunatic-HaiとEnVyの2チームくらいです。この伝説的な2チームはその後、OWLでソウル・ダイナスティとダラス・フューエルとして戦いを続けています。
  2. しいて言えばLunatic-HaiとEnVyの2チームくらいです。この伝説的な2チームはその後、OWLでソウル・ダイナスティとダラス・フューエルとして戦いを続けています。
タイトルとURLをコピーしました