[OW2] 最新の研究により、オーバーウォッチのアンチチート性能は主要タイトルで6番目という評価に、最高評価はヴァロラントのVanguard

Overwatch 2

英国バーミンガム大学の最近の調査によると、Overwatchは主要マルチプレイ対戦シュータータイトルにおいて、6番目に優れたアンチチートソフトウェアを備えたゲームであることが明らかになりました。

以下、これを伝えるAnti-Cheat Police Departmentのポストのまとめになります。

K+=Karnel mode/PC起動時 K=Karnerl mode U=User mode

Top Performer:

Valorant(ランク1.1)はRiotのVanguardを搭載。PC起動時に読み込まれるためユーザーレベルとカーネルレベルの両方で包括的な保護を提供し、最も安全性が高い

Fortnite(ランク1.2)もカーネルレベルのアンチチートシステムを採用。複数の事前予防的かつ事後的な保護機能を組み合わせることで高い評価を得ている

Middle Tier:

Battlefield 2042、Rainbow 6 Siege、The Finaslがその次のランクに位置している。カーネルレベルの保護を活用しているが、予防的措置にいくつかの欠陥がある

Lower Tier:

COD WarzoneはカーネルレベルのRicochetアンチチートを搭載しているが、特定のチートに対する強力な対策の欠如と対応の遅れにより、低いランク(2.6)に留まっている

User-Level Only:

カーネルレベルのアンチチートを搭載していないCounter Strike 2やTeam Fortress 2のようなゲームはユーザーレベルのアンチチート保護に限定さている。ほとんどの予防的対策が欠如しており、主に事後的なBAN措置に依存している

※Overwatchに関してはとくに触れられていませんが、ユーザーレベルのみのアンチチートとしては最も高い6番目に評価されています(2.4)

カーネルレベルのチート対策は、ゲームのセキュリティを強化するために、OSの最も深い根幹となるレベルで動作します。これにより、チートソフトウェアが通常のアンチチート対策を回避するのが難しくなりますが、OS側のセキュリティ面での問題も抱えているため、このモードを動作させるためにはマイクロソフトによる署名が必要になります。

一方で、ユーザーレベルのチート対策は、基本的にユーザー権限のみで動作することから、OSへの影響が少なくプイバシーは保たれますが、検知範囲が限定されるためゲームのセキュリティ対策としては限界があります。

以下は、この研究調査の結果を踏まえたまとめになります。

チートツールの隠れた市場規模は年間収益1,280万ドルから7,320万ドルと推定されている。もはやチートツールは安価なハックではなく、中には月数百ドルするものまであり、ゲームによる制御を困難にするグレーマーケットが活況を呈している

Vanguardのようなカーネルレベルの対策を持つ強力なアンチチートシステムはチートのコストを上昇させ、チートツールの入手を困難にさせる効果がある

アンチチート戦術:基本的なファイル整合性チェックから高度なカーネルレベルの検出、さらにハードウェアとアカウントをBANすることでチートのリスクを高め、チートがその価値と価格に見合わないものにすることを目指している

ケーススタディ:WarzoneのRicochetはカーネルレベルで動作しているが、Warzoneのチートは比較的アクセスしやすく、価格も手頃。限定的なハードウェアBANは常習犯の復帰につながり、Ricochetがより洗練されたチートに対して十分な効果を発揮できていない可能性を示唆している

法的措置の限界:チート開発者に対する法的措置はこの市場を閉鎖するには大きな効果がない。企業が一部のサイトを閉鎖しても市場は適応し流通が絶えることはない

結論:この研究では、ゲームチートに対する最前線の防御として、より強力な技術面での解決策の必要性を訴えている。チートの入手可能性とコストに対する現実的な影響を与える高度なアンチチートはチート市場に適応を強いてはいるものの、解決にはまだ長い道のりがある

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