昨年10月に強豪Cloud9に加入して以降、エースのSurefour選手と共にDPSとしてチームの二枚看板を背負っているLucas “Mendokusaii” Håkansson（スウェーデン、18歳）選手のインタビューです。
日本のアニメが大好きという同選手ですが、現在のメタやMLG Vegasで物議を醸したマップ選択方式についてどう考えているのかを語ったインタビューの一部を紹介します。
‐プロ選手の意見として現在のメタについてどう思う？オーバーウォッチの競技シーンにとって良いことなのか悪いことなのか？その理由も聞かせて欲しい。
：タンクメタはオーバーウォッチの競技シーンにとってはとても良くないことだと思う。プレーしていて楽しくないし、観てる方だって退屈でしょ
‐メタを変えうるような、ヒーローに加えたい変更点はある？あるとしたらそれは何だろう？
：僕ならロードホッグのフックの性能をもっと補助的なスキルに変えるべきだと思う。そしてタンクはタンクらしくしておきたい。フックが決まれば100%インスタキルではなく、フックで引き寄せた後、味方のフォローがないとキルできないようにすべきで、フックと直後にキルを取る手段は別々のキャラクターが受け持つべきだ。特にタンク以外のキャラクターがね。
それからアナのグレネードを完全に廃止にするのではなくて、X%減らすべきだと思う（※先日のPTRパッチでは50%減されました）。
だけど、これはあくまでもプレイヤーとしての僕個人の意見だ。個人的にブリザードの調整に納得がいかなくても、最終的には競技シーンとeSportsの観点からゲームが健全で出来が良くなればそれで満足だよ。
‐シンメトラが正式リリースされて間もないけど、彼女の姿をプロレベルで見ることはあるかな？
：イエス。今のゲームのテーマはどれだけキャラクターが硬いかということだから。シンメトラは全員をより硬くタンキーにする。ファーストポイントではよく見ることになるだろうし、最終ポイントで見ることもあると思う。
‐現状のソンブラの性能はプロレベルでは弱い？それとも強いのかな？何か変更すべき点はあるだろうか？
：彼女が弱いとは言わないよ、彼女はたんにタンクじゃないってだけさ。彼女はUltが早く溜まるという一芸のおかげで有利に戦うことができるけど、今はみんなその対策ができている。何か変える必要があるのは彼女ではなくてタンクだね。
‐MLG Vegasでの経験はどうだった？自分とチームのパフォーマンスには満足している？
：全体的に見ればすばらしい経験だった。最高な人たちに出会うことができたし、初めてステージ上でプレーできたのも楽しかった。
今回のパッチはメタが僕らの味方ではなかった。そして事前にマップが固定されていたのも最悪だった。マップのほとんどが苦手なマップばかりだったから。
だけど、よくプレーしたと思ってる。今となってはだけどもっとよいプレーができたかもしれない。でも多くのことを学んだし、チームとしても成長した。あまりメタを追いかけすぎずに僕らの強みを前面に出して戦うべきだったかもしれない。特にメタが僕らにとって不向きであったなら尚更だね。
‐MLG開幕直前にマップの選択方式について多くの人々が不満を漏らしていた。イベントを終えて、大会でのマップ選定についてどう評価している？今後のイベントではどういった方式を採用するべきだろうか？
：事前にマップを決定するやり方はイベント前にマッププールを練習する時間が十分に取れるなら何の問題もない。だけどMLGのときは僕らが大会に向けたブートキャンプを終えてフライトに立つ僅か1日に前にマッププールが変更されたんだ。
事前に決定する方式で大会直前にマッププールを変えるのはよい判断だとは言えないね。
個人的な好みで言えば、ドラフト方式がいいね。DreamHackのように”ban-ban-ban-ban-pick-pick”を繰り返すほうが選択方式としてはずっと優れていると思う。ドラフトにはチームにとってリスクがある一方で、得意なマップを増やすことができるかもしれないし、苦手なマップや相手が得意なマップを減らせる可能性も増える。例えば、ドラフト方式なら2CPマップは基本的にプロベルでは見ることはないけど、King’s Rowはプロレベルでは必ずと言ってよいほどよく見るマップさ。
‐Tisumiのファンを公言しているけど、TisumiはSurefour選手よりも優れてると思う？
：もちろん。Tisumiと比べるとSurefourは過大評価されてるよ。Tisumiが今のところオーバーウォッチで最高のプレイヤーだ（TisumiはSurefour選手のAltアカ）。
‐最近見た中で何かおすすめのアニメはある？
：ハイキュー!!（Haikyuu!!） 大好きなアニメだよ。スポーツものが好きなんだ。ハイキュー命。このアニメは競技を通してチームと主人公が成長していくんだ。クランチロール（米国の日本アニメ専門サイト）で見ることができるから本当におすすめだよ。
