[訂正] Zunbaが先日のMVP敗戦を振り返る

APEX Season 4初戦となった先日のMVP戦でまさかの足元をすくわれたLunatic-Haiですが、Zunbaがこの時の試合を振り返った配信をredditの韓国特派員ことTISrobin氏がまとめてくれました。

ZunbaはLunatic-Haiがドゥームフィストメタに対してまったく不慣れであることを認めていた。彼らは新しいメタに備えた練習をする時間がほとんどなかった。MVPのファラ/ドゥームフィストコンプにどう対処すべきなのか分からなかった。ドゥームフィストをダイブコンプで相手に使われると、味方のヒーラーを守るのがとても難しくなる。彼は、これまでのトレゲンやトレソル構成相手では、DPSとタンクがヒーラーの介護をすることをひとつのシークエンスや約束事として対処してきたと話していたが、これがまったく意味をなさなくなってしまった。言い換えると、一人のヒーローの出現で、APEX S3とS4に向けて準備してきた対策手段を変えざるをえなくなった。

彼はMVPが採用してきたドゥームフィスト/ファラコンプに対処するためには選択肢が3つあり、その中からMVP戦で第一に選択したオプションについて詳細に述べていた。3つの選択肢とはハックした敵目掛けてダイブする、ファラを警戒する、ヒーラーをドゥームフィストにワンショットキルされないようにする。この中で最後の3つ目のオプションが最も実行するのが難しい。この3つの中からチームはどれにするか決断を迫られるわけだが、MVPはヒーラーが生き残れないように狙い、常にこの3つ目のオプションをLHに強いるよう仕向けてきた。たった一発のパンチでキルされるのに、DVAのマトリックスでどうやって介護しろというのだろうか？もはやまったく機能しない。ドゥームフィストでダイブメタがむしろ強化されたので、ザリアではやはりまだ対処することができない。一番の問題は今までのようにTobiのルシオでアナを守ることができなくなってしまったことだ。LHの最大の強みがこのヒーラーコンビであったが、そこを潰された。この試合、JehongとTobiが6人の中で最もティルトしていたとZunbaは話している。これまでそういった素振りをほとんど見せなかったTobiですら。

配信中、チャットでZunbaに対して「ドゥームフィストが強いのを分かっていたなら何故LHも同じコンプを使わなかったのか？」という質問があったが、彼は以下のように答えている。

「元々LHもドゥームフィストを使う予定で、当初はWhoRUがドゥームフィストを練習していた。しかしスクリムでの結果が思わしくなく、MVPのように既にドゥームフィストを使い慣れたチームを相手に使うには厳しいと判断した。僕らは他のAPEX出場チームのように、ドゥームフィストを十分に練習する時間もこの構成を試す時間もなかった。WhoRUがどれだけドゥームフィストを上手く操れるかどうかではなく、チームは単に彼を中心とした戦い方についてまだ十分に熟知しておらず、そのためにはより多くの時間が必要だった。少なくとも3~4週間の練習期間があれば、スクリムでの結果はもっとマシなものになっていたと思う。コーチがMiroに対して、MVPを同組の相手として選ばないように指示したのも、MVPはS3で早期敗退したことで、APEX出場全チーム中最もドゥームフィストコンプを練習する時間があったからだ（2ヶ月）。コーチはMeta BellumのようにAPEX Challengersを勝ち上がってきたチームとの対戦を希望していた。LHがドゥームフィストを練習する時間は2週間もなかった¹。その状態でドゥームフィストを使うにはリスクが高すぎた。」

Zunbaはワールドカップ予選からAPEX S4が始まるまでの過酷なスケジュールを知らされた時、今回のような結果が起こり得る可能性も覚悟してはいたものの、やはりきつかったと彼は話している。

前述した3つ目のポイントに話しを戻すと、MVPはここ最近のスクリムではドゥームフィスト/ファラコンプで他チームを圧倒していたという。彼らはかなり前からこの構成を仕上げてきており、他のどのチームも彼らとグループステージで対戦したいとは考えていなかった。つまり、Miroは深刻な判断ミスを犯し、軽率にもLHが犠牲になるかもしれない、死のグループにチームを入れてしまった。ZunbaはMiroが何故MVPを選択したのかその理由については話さなかったが、結果的にその代償は高くついたことになる。

最後にZunbaはドゥームフィストがナーフされ、そしてナーフされるべきであろうと話していた（この時点ではまだPTRの変更は実施されていない）²。彼のロケットパンチのヒットボックスは非常に大きくパワフルなために、他のヒーローの誰よりもヒーラーを苦しめ、彼らを徹底的にティルトさせた。また、Zunbaはドゥームフィストの現状を考えると、ラインハルト/ザリアのコンポジションはキングスロウを除き、すぐに試合で使われることはないだろうとも考えている。

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TISrobin氏によると、配信で試合を振り返った時のZunbaはこれまで見せたことがないほど、テンションが低くガッカリしていたそうで、あまりにも練習時間が取れなかった状況にストレスを募らせていたとのこと。同氏もLHがグループステージで敗退したとしても驚かないだろうとコメントしていました。

いずれにしても、今回の敗戦はスクリムの重要性、特にメタが過渡期にある練習の重要性を再認識させるエピソードと言えそうです。

それから、若干話しは逸れますが、22日にOverwatch Leagueに参加するソウルが記者会見を予定しているそうなので³、チーム名やメンバー含めて何か発表があるかもしれません。OWL行きが報じれたLunatic-Haiのロスターの去就にも注目が集まりますね。

脚注：

LHはメンバーのWC予選出場やS3で最後まで戦ったために他のチームに比べてドゥームフィスト用の練習はできないであろうと、コーチも以前コメントしていました。
今朝のPTR変更でパンチのヒットボックスが修正されました。
http://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=183762