OWLとランクマッチのヒーロープールが共通化されたことに対する不満、とくにランクマッチ側のスタッツを参照する決定に対するユーザー(とくにコンペサブ)の不満に対してジェフがコメント。
以下、メイのさらなる弱体化ほか、そのコメントまとめ。
————
– ランクマッチとOWLのヒーロープールを共通にしたのはOWL選手の要望を取り入れたから。
– ディスコードや彼らとのやり取りで最も大きかった不満はランクマッチとOWLのプールが異なるとランクマッチで効果的な練習ができないというものだった。また、我々は人為的にプールを選択するのではなく、スタッツなどのデータを参照して決定したいと考えていた。
– OWLのスタッツを参照することも検討したが、OWL放映の段取り、試合スケジュール、週末の試合後の番組でプールを公開してほしいという強い要望、選手達がそのプールでできる限り早く練習を開始できるようにしてほしいといったリクエストなど様々な要因により、より安定した環境、つまりライブゲームのランク上位のプレイヤーを参照することにした。
– 開発とのチャットに参加した選手が何より重きを置いていたのは、OWLとランクのプールを同期させることで、開発側としてもそれが選手にとってゲームをよりよくするためにできる最も重要なことだった。
– そういったことから、ヒーロープールを共通にして、プレイヤーベース側のスタッツをもとにプールを決定することにした。
– また、最も大きい層であるランクマッチ勢に大きな影響を与えること、その他にもプール更新までの時間的制約、OWLが休止になるたびに再導入するようなシステムではなく常設できる形のほうが現実的な観点からも、今世界が置かれているような状況を考えても1、プレイヤーベース側を参照するほうが理にかなっている。
– 現在のシステムは概ね機能している。今週のオリーサやモイラのようにOWLとランク双方で影響力の大きいヒーローはBANされた。彼女たちの不在はOWLとランク両方に影響を与えるだろう。
– エコーがBANされる可能性は我々も考えていたし、そうなったらプレイヤーやOWL視聴者が気分を害することも承知していたが、システムには誠実に従うことが重要だと考えた。
– さらに、このシステムが毎週メイをBANしないからといって、それで我々が本当に頭を悩ませる必要はない。そもそも、そういったことは意図していない。
– メイは既にBANされたし(共通プール導入以前)、バランスの観点からもメイのようなキャラクターは多くの注目を集めている。メイは最近の弱体化に加えてさらに今週水曜にもまた弱体化されることになる2。彼女の勝率は既に下がっている。
– OWLのピックレートは伝統的にバランス調整が反映されるまでに時間がかかる。これは、厳しいスケジュール、スクリムのやり方、パッチの遅れなどが原因。
– ヒーロープールはバランスの問題を解決するものではないし、「楽しいヒーロー対悪いヒーロー」といった図式を解決することを意図したものではない。こういった言葉は非常に主観的であるため、議論の役には立たない。
– 以前のようにOWLとランクマッチでプールを分けることは簡単だが、それはOWL選手が望んでいたことではない。我々とのチャットに招待された選手らはプールの同期を明確にリクエストしていた。
– 良くも悪くも今回の件ではゲームデザインの上でよい教訓があった。ゲームデザインはトレードオフのようなもので、問題を確実に解決する特効薬ではないということ。そして、一度くらいはOWLのメタとラダー(リーダーボード)で見るメタには大きな違いがあるということを受け入れることができるかもしれない。
– すぐに解決できる魔法はないが、可能性のある解決策についてはいまも話し合っている。この場では、これまでの状況の推移を明らかにしたいと考えていた。
追記:
メイのナーフは水曜ということだけど、通常パッチは現地火曜だから、パッチ不要のエクスペリメンタルカードが水曜(日本は木曜)に更新されるのかも。ちなみに前回のカードも現地水曜に更新。