「OWCS DreamHack Dallas Major」出場全8チーム短評

追記2【ヴァロラント】RiotがSinatraaの正式処分を発表、調査に非協力的であったとして6ヶ月の出場停止、最終判断は司直に委ねられる

Riot Gamesから性的虐待疑惑で出場停止中にあるSentinels所属のSinatraaの処遇について正式発表がありました。

Competitive Ruling: Jay “Sinatraa” Won

Jay “Sinatraa” Won has violated Rule 8.1 of the VALORANT Global Competition Policy for failing to fully cooperate with the Tournament Operator’s investigation and will be suspended for six months. He will also be required to complete professional conduct training.

まず結論から先に言うと、同選手はトーナメント運営者の調査に全面的に協力しなかったことで、Riotが定める「VALORANT グローバル競技ポリシー(日本語PDF)」のルール8.1違反に該当。6ヶ月間の出場停止処分を受け、かつ復帰までにプロとしての行動規範トレーニングを受けることになります。

Riotは被害者とされる元交際相手の女性の訴えを深刻に受け止め客観的かつ中立的な調査を開始。調査の過程において今回の出来事が法的執行機関の手に託されたとの報告を受けたため、現時点で疑惑の最終的な調査結果と事実関係については当局に委ねられることになります。

Riot側の調査においては決定的な結果は出ていなかったものの、Sinatraaは少なくとも2回、誤った事実説明を行い、SNS上で明らかにしていた動画のフルバージョンも提出されなかったため、運営側はヴァロラントのプロプレイヤーとして期待される形で調査協力しなかったと判断。

個人的な人間関係の文脈における申し立てを調査し、明確な決断を下すには複雑すぎる事案であり、運営は関係当局から新たに重要な情報が得られた場合は調査を再開し追加的措置をとることが可能だとしています。

冒頭でも触れたように、Sinatraaは「VALORANT グローバル競技ポリシー」のルール8.1に違反したことにより、2021年9月10日まで6ヶ月間の出場停止処分を受けることになります(処分は3月10日の発動時まで遡る)。また、復帰までにプロ行動規範研修を受ける必要があります。

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ポイントとしては①最終的な判断が法的執行機関に委ねられていること。②Sinatraa側の虚偽の説明及び証拠ビデオを提出しなかったこと。③永久追放ではなくRiot側としてはプロ復帰の道を残しているの三点になります。

①については先日、被害女性側が告発後に出したSinatraaを批難する声明を削除していますが、これは弁護士のアドバイスによるものではないかと見られています。この声明の中には警察に被害届けを提出したことなどが書かれていたそうです。

②Riotの調査では決定的な調査結果こそ出なかったものの、Sinatraa側が証拠を提出しなかったことは現時点では不利に働いています。これが弁護士のアドバイスによる戦術なのか、都合の悪い事実が隠されていたのかによって今後の展開にも影響してくるでしょう(追記参照)。

③は調査もしくは捜査の進展にもよりますが、復帰に向けて更生プログラムを受けさせるという点で、Riotからは積極的に―少なくとも事実関係がはっきりするまでは―Sinatraaをシーンから排除しようという動きは見られません。所属元のSentinels含め実際に手を差し伸べるチームが現れるかはともかく、疑惑発覚直後に脊髄反射したBlizzardとは対照的な対応といえます。

追記

今回の処分発表を受けてSinatraaが声明を発表。これによると、約束していた動画の完全版は破局後に相手側から削除するように頼まれそれを尊重したため、実際には動画と音声は手元になかったと釈明。

替え玉が判明したEllie騒動も元交際相手のイカれたegirlも全部オレの言った通りだろうというDafranの反応。疑惑当初からSelfless時代の盟友を擁護し続けています。

論破されようが何を言われてもまったくぶれないDafran。

追記2

元交際相手の女性からもコメントが出されており、彼女がSinatraaにビデオの削除を頼んだ事実はなく、現在も捜査機関による調査は進行中とのことです。

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