ABKの投資グループがコティックCEOら最高幹部の辞任を要求、プレステのボスも失望感を露わに


昨日のWSJの告発リポートを受けて、Activision Blizzardの投資家グループのひとつであるSOC Investment Groupが、ボビー・コティックCEO及び長年取締役を務めてきた重要幹部2人の辞任を要求しています。

同グループは取締役会に送った書簡の中で、彼らが辞任に応じなかった場合は来年の年次株主総会で現取締役らの再選には投票しないことを明らかにしています。この書簡の中でActivision Blizzardが直面している前例のない危機は会社自ら招いたものであり、その主な原因は不正に対して適切な措置をとらなかったコティック氏にあると、不正の存在を知りながら長年に渡りこれを放置隠蔽してきたCEOの対応を糾弾しています。

同グループは今年12月31日までにコティックCEO、Brian Kelly会長、Robert J. Morgado社外筆頭取締役の辞任表明を求めており、コティック氏が会社を辞めない場合は同氏が宣言したサラリー全額の自主返納を少なくとも5年間は継続すべきとしています。

この投資家グループの株式保有率は全体の0.6%にすぎず僅かではあるものの、その影響力を見くびることはできません。2020年にはEA社の役員報酬が過剰であるとの不満を受けて、同社が提示した新たな役員報酬案を否決に追い込んでおり、今年6月にはActivision Blizzardでも同様の提案を否決一歩手前まで追い込んでいます。

以前にブログでも触れましたが、8月には同社の株式を保有する一部投資家らがコティック氏ら役員数名を相手取り集団訴訟に向けた訴えを提起しています。

また、今回の新たな不祥事発覚を受けて、PlayStationのボスであるジム・ライアン氏もActivision Blizzardへの失望感をあらわにしていたそうです。

ブルームバーグによると、WSJの記事を読んだ同氏は送付した社内メールのなかで「失望し、率直に言って唖然とした」と述べていたそうで、記事が掲載された直後Activision社に連絡を取り深い憂慮を表明すると共に今後どのように対処するつもりなのかを尋ねたものの、彼らの回答は状況に適切に対処できていないと考えさせるものであったとのこと。

このメールはリークされることを前提として書かれたものと見られており、PlayStationのボスが報道されたActivision Blizzardの対応に強い失望を感じていることを示すものといえます。