昨年末からストライキを行っていたActivision Blizzard傘下のRaven SoftwareのQAチーム（品質保証テスター）従業員約30名が労働組合「 Game Workers Alliance」結成を発表。ABK規模の米大手パブリッシャーでは初の労働組合の誕生となる。
NEW: 34 quality assurance testers at Activision Blizzard-run Raven Software have asked management to recognize their union.https://t.co/r5IUPNfbdT
— Launcher (@LauncherWP) January 21, 2022
結成を支援した米メディア業界最大の労組であるCommunication Workers of America（CWA）は、同スタジオQA部門従業員の超過半数から既に支持を得ており、回答期限の25日までに会社側が自主的に組合を承認するよう求めている。
ABK側は声明の中で、従業員の組合加入については個人の権利を尊重するとしつもも、会社との直接的な関係がよりよい労働環境を提供し、CWA側の要求については慎重に検討すると述べるに留まっており、あくまでも同社従業員1万人のうちの30人による労働争議にすぎないという点を強調している。
既に対象従業員の過半数の承認が得られているため、会社側の承認なし組合は正式に設立可能で、以降会社側は労働条件に関する団体交渉に応じなければならない。
昨年末から続く長期ストライキはRaven SoftwareのQAチームの従業員12名が不当に解雇されたことがきっかけとなり、同部門の従業員を中心にCWAやクラウドファンドの支援のもとで行われていた。
