人気OW女性ストリーマーFranのとあるツィートがコミュニティの大きな反感を買っている。
do Overwatch fans hating on NFTs know that the number 1 NFT in trade volume rn is made by ppl from the Overwatch team?
— FRAN (@FRANA_OW) January 22, 2022
それが、「NFTを嫌悪しているOWファンは今取引数の最も多いNFTがOWチームの人間によって作られていることを知っているのだろうか?」というツィート。
このツィートの前に先日彼女はNFTをプロモートするRTを出したことでOWコミュニティや彼女のファンからも顰蹙を買っていた。
Franの新しいボーイフレンドと噂されるアトランタのGatorもNFTに熱心ということで、彼の入れ知恵ではないのかとさえ詮索する人間もいる。
最近SNS上ではファンをNFTに誘導するストリーマーやインフルエンサーも見られるが、彼らのファンの中にもファンを巻き込むなという批判的な意見も少なくない。
そもそもNFTそれ自体は合法的なものであり批判される謂れもないわけだが、少なくとも現時点ではOWコミュニティ含め海外ゲームコミュニティ一般は「cash grab」1なものとしてNFTに抵抗を感じる人々も多く、歓迎されていないということだろう。
Franとすれば、皆が愛するOWチームにはNFTで直接稼いでいる人間すらいるのに、NFTを宣伝しただけで批判されるのはフェアではないという気持ちがあったのかもしれない。ディスコード上では彼女自身のJPG画像をNFT化するプランを暴露されていたが、Franは表向きこれを否定している。
ちなみに、冒頭のツィートで触れられていたNFTで稼いでいるというOWチームの人間だが、どうも調べた限りではArnold Tsang氏(@steeamboy)というキャラクターデザインを担当するディクレターらしい。Blizzconやスキン関連の公式動画にも何度か出演しているので見覚えのある人も多いはず。
Tsang氏は個人名義のクリエイターとしても活動しており、Franの「最も取引量の多い」という表現はいささか大袈裟だが、NFTマーケットのFoundationでは出品した6作品に現時点で総額6万ドル近い値が付いている。さらにメタバースにおけるクリエイトブランドであるAzukiZenの共同クリエイターでもあり、NFTマーケットプレイスのOpenSeaでも彼らのアバターが取引されている。
ただし、NFTと密接な関係にあるメタバース事業参入を目論むマイクロソフトによる買収があったとはいえ、Tsang氏のこれらのプロジェクトはあくまでも氏本人の個人名義で行われており、OWチームともBlizzardとも直接的な関係はないものと思われる(Blizzardという肩書が作品の価値を高めた側面はあるが)。