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オーバーウォッチリーグ:OWLファンに激震、大人気実況コンビのSideshowとBrenが降板へ―OWLがesprots業界で嫌われているとの指摘も

Overwatch League

オーバーウォッチリーグの人気実況コンビSideshowとBrenの両名が来季のリーグ実況から降板することが明らかになりました。

コミカルなキャラクターでOWLコミュニティから絶大な支持を受けてきた両名は、その的確な分析と実況スタイルでも高い評価を得ています。

また、自ら運営するオーバーウォッチやヴァロラントの競技シーンを幅広くカバーしたYoutubeチャンネル「Plat Chat」もファンの間で高い人気を誇っています。

OWLとは契約を交わしていないということですが、OWLトップのSean Miller氏からは彼らの決断を尊重するとのコメントも出されていることから、文言どおり契約が合意に達したなかったか、少なくともリーグ側からオファーがあったものと思われます。

OW競技シーン最初期からキャスターとして活動を続けてきたSideshowの離脱により、OWLファンの間では大きな動揺と失望が広がる一方、最近では活動の場を移しつつあるヴァロラントシーンのファンからは、名物実況コンビのVCTホスト配信に期待する声もあがっており、ヴァロラントサブでも2人のOWL離脱がホットトピックとなっています。

既に今年のVCTタレントは陣容が固まっているため、彼らがすぐに直接実況を担当することはないと思われますが、遠くない将来にSisdeshowとBrenの実況がヴァロラント大会で見られるかもしれません。

今後もPlat Chatなどのコンテンツ作成に注力しながら、ホスト配信も行っていくとしており、フリーランスのキャスターとしても活動を続けていくとのことです。Plat ChatではOWL関連のコンテンツも引き続き作製していくものと思われます。

以下、Sideshowの配信コメントまとめからいくつかピックアップしています。

– リーグからは昨年12月上旬にオファーがあったが業界水準やSideshowが希望する基準と比較しても十分なものではなかった。上記のSean Miller氏がトップに就任してからは交渉は行っていない。オファーを蹴った理由は金銭面だけでなく様々ある。

– 交渉を有利に進めるためのツィートと見る意見もあるが、そのような意図はなく、自分としては今年リーグのために働く可能性はないと考えている。あくまでもOWL以外の主催者に自分はフリーであることを伝えるためのもの。過去にはRiotからオファーがあったもののOWLとの兼合いで断らざるを得なかったことがある。

– オーバーウォッチはプレーするよりも観戦するほうが好きで既にヴァロラントのほうがプレー時間が多い。TF2は8,000時間ほどプレーしたが、オーバーウォッチのプレー時間はトータル660時間程度に過ぎない(※これはちょっと意外ですね)。

– 最近の不祥事でesportsコミュニティからさらに嫌われることになったActivision Blizzardだが、元来、esports業界では一般的にオーバーウォッチを嫌っており(※その理由)、プレミアムなesportsとしては見做されていないためOWのタレント陣はその実力以上に軽視され過小評価されている(SideshowはUberをその例に挙げている)。今のABKのために働くことは倫理面でも配慮しなてくはならず、今年OW2が実際にプレーできるかも分からない状況では、OWLがただのゲームの宣伝に終わる可能性も考慮しなくてはならない。

– Riotは競技シーンを自社タイトルのマーケティングツールとして上手く活用してきたが、その点でBlizzardは十分とは言えない。OW開発部門のTeam 4もリーグと足並みが揃っておらず同期していない。時間と共に改善はされるだろうが、まだまだ不十分。

– OWLで楽しく仕事をしてきた人々の多くが去ってしまい、OWL内の離職率は業界水準と比べても高い。2018年にリーグが発足した当時の人々は今はもほうとんど残っていない。

– これからもOWL関連のコンテンツやVODレビューも続け、重要な試合はホスト配信もしたいと考えている。時間に余裕があれば選手のインタビューやロケットリーグのようにこれまで関わったことがないジャンルにも活動の場を広げていきたい。

OWLが嫌われる理由:

以前からアンチBlizzard/OWLという識者は多く、ジャーナリストのRechard Lewis、Thorin、現在では元OWLキャスターのMonteCristoが挙げられる。最近めっきり姿を見せなくなったSlasherも以前からBlizzardの運営方針を批判している。

その理由は多々あるが、OWL発足にあたってそれまでシーンの発展に尽力してきたesportsチーム、大会主催者、タレントらを切り捨て、投資家やプロスポーツチームオーナーを優遇したのが最たる理由。これらオーナーの中には巨悪の象徴と化したコティックCEOと親交の深い富豪も複数いる。

過去には、CS:GOでも影響力のある人気esportsチームFnaticやComplexityのオーナーらがBlizzardとOWLを公然と批判したこともあり、コアなesportsファン層からも嫌われる傾向にあることは確か。

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