CNBCのリポートによると、Activision Blizzardのボビー・コティックCEOが、自身の設立したペーパーカンパニー2社を通して多額の政治資金を共和党議員らに献金していたことが明らかになった。
Report: Bobby Kotick has two secret companies making big Republican donations: https://t.co/DudVAv8loP pic.twitter.com/oW2Vilj6jT
— Kotaku (@Kotaku) February 17, 2022
この件に関してコティックの代理人は共和党だけでなく民主党にも寄付していたと述べているが、ケンタッキー州ミッチ・マコーネル共和党上院議員らの支持団体に合計60万ドル以上もの献金をした一方で、民主党への献金はこれをはるかに下回る額であったという。このマコーネル議員は全米で最も腐敗した政治家との評判もある人物(参考記事)。
尚、米国では議員個人への献金額には上限が定められているが、政治資金管理団体に対しては上限が撤廃されているため、Kotakuの記事を読む限りはこの献金自体に違法性はないものと思われる。
また、WSJ紙のリポートによると、ABKのセクハラ訴訟を提起したカリフォルニア州当局が、コティックCEOら役員に関する過去の記録の提出を地元警察に求めるなど同CEOへの圧力も活発化しているとのこと。
トランプから民主バイデンンに政権交代するまでの数年間、コティックCEOが自身の不祥事やABK社内の不正を隠し通すことができたのも、共和党政権への献金の賜物だったのかもしれない。ABK上層部にはブッシュ政権時代から続く共和党関係者が現在も複数在籍している。
”https://kotaku.com/bobby-kotick-activision-blizzard-defh-lawsuit-crime-cas-1848558756”