オーバーウォッチ公式ブログにて、OW2のマップ製作における課題や取り組み、そしてマップデザインの変化について公開されています。
日本語バージョンも公開されていますが、以下はその内容の引用となります。
「オーバーウォッチ 2」のマップデザイン
「オーバーウォッチ」の新マップを制作する際に取り組んでいる課題はいくつもありますが、突き詰めればどのマップのアートやデザインも、ゲームプレイに複雑さと深みをもたらすものにしたいと考えています。「オーバーウォッチ 2」の幅広い変化に対応するため、多くのマップに変更が加えられます。例えば、タンクが1人少なくなったことを補うために、既存のマップに盾となる遮蔽物を追加しました。また、昼と夜のサイクルが新たに加わり、マップ内の場所によって視認性が変化します。各マップの見せる様々な表情をお楽しみください。こうしたデザインの哲学やアイデアは、4月27日から開始予定のベータテストに登場する4つの新たなPvPマップ、トロントのNEW QUEEN STREET、ローマのCOLOSSEO、ニューヨークのMIDTOWN、そしてモンテカルロのCIRCUIT ROYALにも反映されています!
NEW QUEEN STREETとCOLOSSEOは、「オーバーウォッチ 2」の新たなゲーム・モード「プッシュ」で初めて使用されるマップです。プレイヤーは対称形のマップの両端で試合を開始し、中央にあるロボットを制御して、敵チームの側の端まで前進させます。「これらのマップのデザインは、プッシュというゲーム・モードとぴったり噛み合っていなければなりませんでした。コントロールやエスコートといった従来のモードと比べ、本質的にテンポが速いからです」とゲームディレクターのアーロン・ケラーは言います。彼によるとプッシュのマップは「抜け穴が多いので、奇襲しやすく、同時に複数の場所に注意する必要があります」
プッシュ・モードのマップは対称形なので、反対側のマップと区別するためにさまざまなデザイン要素が加えられています。「マップの半分を寒色系に、反対側を暖色系にするなど、微妙な変化をつけたいと考えました。看板や店構え、景観がそれぞれの側で個性的であることがひと目で分かるでしょう」と、アートディレクターのディオン・ロジャーズは言います。このようなデザイン上の工夫は、プッシュの目標を明確にし、強調するための視覚的な手がかりとなっています。
この開発方針は他のゲーム・モードでも共通で、エスコートの新マップCIRCUIT ROYALやハイブリッドの新マップMIDTOWNでも、環境デザインでプレイヤーを視覚的に誘導することを目指しました。「確保するべき目標が際立つように、MIDTOWNの消防署とグランド・セントラル駅という有名スポットを選びました。マップのどの部分が重要なのか視覚的に伝わり、マップのデザインそのものがゲームの流れを導きます」とロジャーズは続けます。このようにゲーム内の導線に従うことで、プレイヤーが目標やその他の重要地点に自然とたどり着くように設計されています。重要地点のひとつであるCIRCUIT ROYALの上り坂のジグザグ道路では、チームと協力してゲーム内のパワーバランスをひっくり返すことが求められます。「ジグザグ道路は緊張が高まり集団戦が起こりやすいという意味で、チョーク・ポイントに似ています」とロジャーズは言います。「単独での突破は難しいですが、団結したチームなら切り抜けることができるでしょう」
マップはさまざまな意味でゲーム・モードを支える要素ですが、「オーバーウォッチ」の世界を構築するための重要なストーリーテリングの手段でもあります。「プレイヤーには、それぞれの都市が黄金時代を迎えている未来にタイムスリップしたような感覚を味わってもらいたいと思いました」とロジャーズは言います。「それぞれのマップで、街の建築、文化、展望から“最高の瞬間”を切り取り、それをデザインに反映させるように努めています」トロントは雪と美しい真っ赤なカエデの葉でクールな印象を受けますが、実際のトロントは多文化主義の歴史を象徴するような温かみのある側面も持ち合わせています。CIRCUIT ROYALを手がけたアートチームは、モンテカルロの絢爛豪華な建築物や世界に名だたる著名レースの華々しさを思いのままに表現しました!この街には超富裕層が遊びに訪れ、AIが競い合うレース観戦を楽しみます。ローマのCOLOSSEOのテーマはルネサンスと古代ローマの剣闘士。ニューヨークにはアール・デコ・スタイルからインスピレーションを受けた超高層ビルが立ち並びます。
これらの新しいマップや機能は、まだまだ制作段階にあります。4月に実施予定のベータでは新しいロケーションやゲーム・モードに対するフィードバックを検討し、今後も調整を行っていきます。更なる情報をお届けできる日を楽しみにしています!