Activision Blizzardのボビー・コティックCEOが、同社内での不祥事の責任から逃れるために、マイクロソフトの買収計画を急いだとして、ニューヨーク市当局から提訴されたことが明らかになりました。
訂正:一部記事の内容を修正しました。
NEW: New York City is suing Activision, saying CEO Bobby Kotick was unfit to negotiate its takeover bid from Microsoft — and rushed to secure the deal to escape liability for misconduct at the company. https://t.co/8TDBFj5qJs
— Axios (@axios) May 4, 2022
Axiosのリポートによると、ニューヨーク市職員や公務員の退職年金基金が先月提訴したもので、これらの団体は運用資金としてABK株を保有しており、経営陣の行動が同社の企業価値を損ねたと主張しています。
同市は、MS社との取引に関する資料や、その他の売却先候補に関する情報の提出をABK側に求めています。
MS社との交渉時には、不祥事に対するコティックCEOの個人的な責任は既に明るみに出ており、買収交渉に相応しくない人物であったことは取締役会には明白であったと指摘。
政府規制当局の承認待ちとなっている買収計画とって、コティックCEOら取り巻きの取締役は重大な背任行為を犯していると批難しています。
また、MS社からの1株あたり95ドルの提示額は、不祥事発覚前の同社の株価と比較すると過小に評価されているとの見解も示しています。
追記:
既にブログでもお伝えしたように、MS買収計画については、ABK社株主の98%という圧倒的多数により承認されています。