追記:[オーバーウォッチリーグ] 『OWL存続の危機』に対する選手関係者の反応まとめ

Overwatch League

本日のActivision Blizzardの決算報告から明らかとなった「OWL消滅の危機」について、これまでOWLに携わってきたキャスター、選手、レジェンドの反応をいくつか紹介します(後で余裕があれば、その他のコメントも追記予定)。

  • DoA(OWL初年度から2年間実況を担当)

OWLは来季以降、今のような形で存続する可能性はこれまで以上に低くなったように思う。2017年にこのリーグを自分の人生にするために韓国から米国に渡ったとき1、自分はesports業界で何か大きなことをするチャンスがあると本気で信じていた。

適切な人材、リソース、そして何よりも素晴らしいゲームがそこにはあった。2019年にリーグのトップが代わり、事態は急速に傾き出した。実況タレントとして約束されたことが実行されず、リーグ上層部の無能さが重なったこともあり2、自分はその年の終わりにリーグを去った。

率直に言って、OWLがなくなれば、オーバーウォッチのesprotsシーンはもっとよくなると思う。地域ごとにアイデンティティを持った地域リーグを復活させ、MLGスタイルのトーナメントを復活させる3

パンデミックや終わりなき経費削減の中で、仕事をやり遂げてきた製作クルーとタレント陣には多大なる敬意を表したい。新たなOW esportsのエコシステムが登場したとしても、皆が多くの仕事を見つけることを願っている。

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  • Custa(元ダラス所属、現OWLキャスター)

皆がOWLについて何を言おうと、OWLは私に今日あるすべてのものを与えてくれたし、多くの人々に信じられないような瞬間を創り出してきた。

リーグモデルは最初から破綻していた。これからは、オーバーウォッチesportsにとってより意味のある本来の姿へと生まれ変わることを願っている。

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  • Jake(元ヒューストン所属、現OWLキャスター)

一つの時代が終わりました。皆さんOWLに関わることができて本当に光栄でした。

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  • Uber(OWL最高と評されるシャウトキャスター)

OWLで目覚ましい活躍を見せた選手たちのストリーラインを伝えることは一生に一度の名誉であることは言うまでもない。

この先、何があろうと、私は偉大な存在にスポットライトを当てる方法を探し続け、皆さんと情熱を分かち合いたいと思っている。

エゴイスティックに聞こえるかもしれないが、自分はこの仕事をするために生まれてきたのだと思っている。人々が耳を傾けてくれるかぎり、私は語り続けるだろう。

来週になれば多くの人々がそれぞれの意見を述べ、多くの人々が嘲笑い、多くの人々が予想通りだと話すことだろう。

はっきり言って、私は気にしないし、私達がやろうとしたことに真っ当な疑念を抱く人もいるだろうが、私にはそんなことを考えている余裕はない。家族を養い、試合を実況するだけだ。

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  • Bren(元OWL実況、現VCT人気キャスター、Sideshowの相方)

今回の件について、自分の考えを1つのツィートにまとめることはできない。

ただ言えることは、OWLがなければ今の自分はなかったということだ。

偉大な先輩たちの指導を受けながら、私の人生形成期にOWLで働けたことは幸運だった。

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  • Super(元ショック所属、人気OW配信者)

OWLチームが違約金600万ドルの提案を拒否するとは考えられない。オーバーウォッチの競技シーンは続くだろうが、OWLはおそらく終了だろう。自分はもう去った人間だが、いつでもOWLの成功を願ってきたし、素晴らしい思い出もあった。本当に残念で悲しいことだね。

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  • Reinforce(現リーグ解説、現役時はRogueやスウェーデン代表でプレー)

この7年間、オーバーウォッチで戦いのストーリーを語る喜びを味わってきた。

APEX Seaon、ELS、TakeOver、ELEAGUE、コンテンダーズ、ワールドカップ、オーバーウォッチリーグ…

このシーンを熱烈に愛しているし、このシーンが続く限り自分もやり続けるつもりだ。

何があっても自分はそこにいるだろう。

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  • Jay3(元OWプロ、人気OW配信者)

オーバーウォッチはオーバーウォッチリーグ以前のほうが良かった。それが事実だ。

Alienware Montly Melee、Gosu Weeklies、Carbon Series、Apex、これらすべてのトーナメントが戻ってくることを願っている。少なくともOWLの代わりとなる何か他のものをね。もしかしたらマイクロソフトがもっと素晴らしいプロシーンを築いてくれるかもしれない。

OWLの問題点は視聴報酬ドロップのせいで常に視聴率が水増しされているように見えることだった。プレーオフや特別な大会では問題ないとは思うが、カジュアル勢とプロシーンのギャップを埋めるような、例えばストリーマーにミラー配信を認めることもできたはずだ。自分がストリーマーだから言うわけではないが、ストリーマーのミラー配信がなかったら大会を見てない人は沢山いる(例えば今年のW杯予選とかね)。ミラー配信はこれまでの経験の中でも最も楽しかった。

OWLに関わった多くの友人がいるし、彼らの成功を祈っている。最初に話したようにOWLに代わる他の大会が開催されて、そういった人たちが活躍ができる機会が増えることを願っている。できることなら賞金額も多く、各地からチームを集めたトーナメントを自分で開きたいくらいだ。

僕は「オーバーウォッチ」に夢中だし、だからこそ文句も多い。鬱陶しく思えることもあるだろうけど、それはゲームの成功を望んでいるからだ。このゲームはとても楽しいし、僕が望む最高のコミュニティをもたらしてくれた。

さっきも話したけど、最後まで読んでくれたならこれが僕の意見だ。ジムに言ってたから考えをすべて書けたわけじゃないけどね。

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  • Taimou(元ダラス所属、OW初期のスターDPS)

長い目で見ればオーバーウォッチにとってはよいことだよ。

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  • Nico(VARREL所属、OWWC日本代表)


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  • Ta1yo(元ショック所属、日本人唯一のOWL経験者)


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追記:

  • Apply(元ヴァリアント所属、OW配信者)

オーバーウォッチリーグとオーバーウォッチの一般的な評価は、ビデオゲーム業界における最大の失敗のひとつとして語り継がれるべき。

このゲームにどれほどの可能性があったのか想像もできないし、オーバーウォッチを初めてプレーしたときの感触は説明することができないほど完璧だった。

脚注:

  1. DoAはパートナーのMonteCristoと共に、OWL以前に最大の人気を誇ったOWの大会「OGN APEX Seaon」の実況を現地韓国で担当。
  2. 当時のリーダーシップは既にOWLを去っており、現在はSean Miller氏がリーグを統括していますが、コミュニティの評判は上々です。
  3. OW初期の競技シーンでは各地域でサードパーティによる大規模大会が開催されていた他、ELSやAlienware主催によるマンスリートーナメントも人気でした。
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