先日のBlizzCon当日に海外esportsメディアGGRECONの取材を受けた、現役リーガー、昨季優勝コーチ、そして解説者それぞれの最新ヒーロー「マウガ」と新PVPルール「クラッシュ」の評価まとめとなります。
Overwatch pros share candid opinions on Blizzcon announcements
Hawk(前アトランタ・レイン/タンク)
長い時間待たされた割には少し物足りなく感じる。まるでロードホッグのリワークでボツになったアビリティを引き継いだように見える。
今のところスキルキャップは低いタンクであり、プロ選手には好まれない迫力の欠けたタンクと予想。
Gunba(前フロリダ・メイヘム/ヘッドコーチ)
ライフスティール、ダメージ軽減、CC耐性、ダメージポテンシャル、追加ヘルス、そして多くの極端なシナリオが考えうるULTは、純粋に能力の観点からすると、チームプレーで壊れ性能になる多くの要素を持っている。
自身の予想ではマウガの弱点をカバーできる構成が存在する場合、彼は壊れヒーローになる可能性があり、アナの阻害や高火力構成、そして高低差のあるマップには苦戦するだろうと予想。
開発チームはマウガのストーリー、出自、キャラクター性に重きを置きすぎて、なぜ彼をゲームに追加するのか、そして彼の能力を使ってどのような興味深いことができるのかについて、ゲームプレイ面にあまり焦点が当てられていないことを懸念。
Jake(元ヒューストンアウトローズ/OWL解説)
ヒットボックスが大きく、防御面でのユーティリティ性能が欠如しているため、他のタンクとの比較では弱く映るが、最終的にはランクマッチでのプレーを見る必要があり、カウンターピックや特定のスタイルの回答としてピックされるかもしれない。
Seeker(元ロサンゼルス・ヴァリアント/DPS)
正式リリース後のバフ/ナーフ含めた再調整が必要。チャージの叩きつけは一貫性に欠け、プレーした全体的な印象もあまり満足できるものではなかった。
その他、新たなPVPモードとして実装予定の「クラッシュ」モードについても、まだ未プレーながら各自の見解が述べられています。
クラッシュはマップに一列に存在する5つのポイントを先に制圧するか、終了時にポイントが多いチームが勝利。過去にアサルトマップとして登場したハナムラをリワークした「ハナオカ」が最初の舞台となります。
Jake
プッシュと同様にリードした状態では、ULT有利な状況でもパッシブなプレーが最適解かもしれない。消極的なプレーシナリオを最小限にするためには、マップがアサルトのようにチョークポイントに支配されないことが重要。
Gunba
マップタイプ自体は問題ないように見えるが、似たようなルールのフラッシュポイントが追加された直後だけに違和感がある。アサルトが抱えていたスノーボールや極端なマッチ時間など、アサルトほどではないにせよ、同じような問題を抱えるのではないかと懸念。
プッシュ、フラッシュポイント、そしてクラッシュと、左右対称マップのルールが続いていることで、ヒーローの多様性が大幅に狭められることに懸念を示しており、ペイロードのような攻守がはっきりと入れ替わるルールのほうが、より多くのヒーローが活躍でき楽しめると考えている模様。