-オーバーウォッチにはどれくらいの人々が関わっているのか?
:オーバーウォッチチーム(ブリザード社内では「チーム4」と呼ばれている。※ちなみにD3は「チーム3」)は現時点で約100名の開発者で構成されている。彼らが携わる分野はオーディオ、アート、エンジニアリング、プロダクション、ゲームデザイン。また、フルタイムの2人のビジネスオペレーション担当、一人のesportsディレクターもチームに含まれている。チームの規模はローンチ時にかけて開発者は約40名から70名のの間で変動している。ローンチ頃にオーディオチームをフルタイムでチームに招き入れたが(OWを主に担当していたが、元々は社内で共有していたリソース)、彼らを専属にできてとても喜んでいる。さらにオートメーショングループもチームに引っ張ってきた(これにより現在のチーム規模になる)。このオートメーションチームは非常に素晴らしいチーム・・・語られることはないが本当のヒーローたち。彼らはベータテスト期間中ずっと何十万人ものプレイヤーがプレーできるよう尽力してくれた。彼らのおかげでスムーズなローンチが可能で、ベータも最小限にすることができた。
上記の他にも「配属された」グループが我々と一緒に働いており、彼らもチームの一部と考えている。それは献身的なQuality Assurance(品質保証)チームとコミュニティチーム。QAは全てが安定して動くように保ってくれる。彼らはバグの存在を知らせてくれ、可能な限りゲームが安定するよう努めてくれる。コミュニティチームはソーシャルメディア(twitter, facebook, instagram…)のような活動から開発者がtiwtchの配信に出演できるよう取り計らう。定期的に公開される”Developer Update”などのスケジュール管理も彼らの仕事であり、私が言うべき書くべきことを教えてくれる。
「即席チーム」もオーバーウォッチに携わっている。我々は大きな構図の小さな一部でしかないので様々なグループからサポートを受けている。Blizzard Animationは本当に素晴らしいアニメーションを作製してくれる。彼らはStory and Franchise Developmentと呼ばれているより大きな組織の一部であり、オーバーウォッチコミックやフィギュア(ソルジャーやトレーサーなど)、ゲーム動画、上記のDeveloper Updateなども彼らの手によるもである。
ライセンスグループはウェブストアで購入できるTシャツなどのギアプロダクトを製作しており、Battle.netのランチャー、クロスゲームチャット、ウェブサイト管理やモバイル等などこれらを担当している包括的なグループも存在する。現実世界を描写する際の問題を解決してくれる法務部もある(ハリウッドマップのHollywoodサインなど)。彼らは陰ながらチーターからゲームを守ってくれる存在でもあり、チート、ハック対策のセキュリティグループも彼らが用意してくれる。このチームは常にハードワークしているが、彼らの功績について多くを公に語ることはできない。
esportグループはESLといったesports運営団体と連携しesports活動を管理している。マーケティングチームはローンチ時に披露したColossal Collectiblesなどを手がけている。ITネットワーク関連部署は世界規模のサーバー運営を可能にしている。広報チームは開発メンバーのインタビューなどを管理している。ビジネスインテリジェンスグループは貴重なデータ分析を提供してくれる。偉大な経営陣はオーバーウォッチが進むべき道に導いてくれる。Mike MorhaimやFrank Pearce(CEOとChief Development Officer)といった開発者として長年業界に携わった人々は我々がどうすべきかを理解している。
ブリザード社には我々の助けとなってくれるグループが他にも多数ある。カスタマーサポートは世界で最も優秀と認知されているし事実でもある。人事部など触れることがなかった素晴らしいチームがあり、これらの人々によって支えられている。
オーバーウォッチのコアという点では、約100人の男女が皆をハッピーにするコンテンツを生むよう日々努力している。
他のAAAタイトルと比べて特に人数が多いというわけではなさそうだけど、ローンチ後も100人のコアスタッフを抱えているというのはブリザードらしいですね。売り切りではなく今後もゲームのサポートの範疇を超えたアップデートが期待できそうです。