以前からフォーラムでよく目にする要望というか不満が、Solo Queue専用のランクマッチないしスキルレートを用意してくれというものです。
ソロQ専用モードの是非は置いといて、コミュニティとしては、この点に関してカプラン氏はじめ、開発陣がどう思っているかコメントを聞いてみたいとこですが、今のところそれに応えたブルコメはありません。
コミュニティからの要望が多いにも関わらずブルーからのレスポンスがないときは、何かしら事情があって答えを避けているか、問題が複雑で回答を後回しにしているケースがほとんどです。Diablo3とかもそうでした。
ただ、この件に関して、今年7月にKotakuが行ったカプラン氏のインタビューにそれに近い内容のコメントがあります。
“Our earliest design for Competitive Play was 6v6 teams only. That’s all we were going to allow.”
カプラン氏のこのコメントにもあるとおり、開発当初ランクマッチは6対6形式のみを想定したモードでした。
“That team vs. team Competitive is what we felt we could make the most true and honest system.”
さらに同氏は6人でのチーム対チーム形式が競技性という観点からも最も正確で公平でなシステムであるとコメントしています。
裏を返せば現在のシステムのように個人（ソロQ）とグループが混在するマッチングないしスキルレートは競技性という観点から言えば必ずしも理想的ではないともとれます。
では、なぜ今のような形式になったのかというと、それはコミュニティからのネガティブな反応に理由があったようです。
“- Hey, I absolutely need to be able to play as a solo player. That’s more important than anything.”
こういった、ソロ環境でもコンペティティブなプレーができるようにして欲しいといった意見がテスト段階で非常に強かったために、個人のプログレッションにフォーカスするよう舵を切ることになったそうです。当初はこのプログレッションも個人の技量を測るスキルレートではなくレベルアップ形式のプログレッションしかありませんでした。
その後は、コミュニティの要望もありスキルベースのプログレッションが追加されましたが、今後チームと個人で別々のコンペティティブモード実装を考えているか？という質問に対しカプラン氏は以下のように答えています。
個別にランクマッチがあれば面白いとは思うが、我々はまだその場所にいない。問題はブリザードのゲームも含めて（多分HotSのこと）他のゲームでも見てきたものと同じ問題が存在することだ。フルパーティーが必要とされるモードとそうでないモードが競合した場合、前者のモードをプレーするユーザーはとても少ない。別々にコンペティティブモードがあれば理想的ではあるが、チーム専用モードをプレーする割合はプレイヤーベースの極一部でしかない。
LoLのように桁違いのプレイヤーベースを抱えるゲームであればパーティーサイズごとのランキングを実装することは可能でも、オーバーウォッチのプレイヤーベースでは難しい、ましてや人口の少ないプラットフォームではより難しくなるという現実があるので（クロスプレイ導入は否定）、開発としてもパーティーサイズごとにランクマッチを分けるのは今のプレイヤーベースでは難しいという認識なのかもしれません。
