[OW2] 「ワイドグループ」導入やプレイヤー回避機能強化(S12以降)など-「ディフェンス・マトリックス」アップデート:シーズン10とその先に向けて

Overwatch 2

本日、開発チームのシステムデザイナーを務めるガビン・ウィンター氏が、シーズン10の最新情報について語る「開発アップデート」第2弾が公開されました。今回は主にシーズン10で予定されているグループ制限廃止や、シーズン12以降に予定されているプレイヤー回避機能の強化などについて説明がありました。

以下は、日本語公式ブログからの引用とそのまとめになりますが、内容が充実しすぎてまとめても長くなってしまいました。

「ディフェンス・マトリックス」アップデート:シーズン10とその先に向けて

ライバル・プレイにおけるフレンドとの協力プレイ

  • グループを組んだプレイヤーのスキルティアとディビジョンの最大最小範囲が大きいグループが「ワイドグループ」。
  • ワイドグループ導入によりこれまでのグループ制限が廃止され、スキルティアに関わらずグループを組める。スキルティアはロールごとに設定される。
  • ダイヤとそれ以下のランク帯ではスキルディビジョンの差がが「5」よりも大きい場合はワイドグループとして扱われる。
  • マスターのプレイヤーがグループに含まれている場合はディビジョンの差が「3」より大きいとワイドグループ。
  • GMまたチャンピオンのプレイヤーがグループに含まれている場合は、スキルディビジョンの「差に関わらず」ワイドグループ。
  • 公平なマッチングのためにワイドグループは同じようなワイドグループと極力マッチングすることになるが、その分待ち時間が延長される。ときにはバランスがとれていないマッチングもあるが、その場合、ランクに反映される影響度が限定される。
  • ワイドグループには新たなランク補正が適用され、これにより高ランクによる低ランクのブースティングを抑制する。場合によってはランクがまったく変動しないこともある。
  • ソロは他のソログループかスキル幅の小さい「ナローグループ」とのみマッチングする。ワイドグループとマッチングすることはなく、その関係上必然的に1、ワイドグループの人数は3人までに制限される。

英語ページの記載2を読む限りは、制限を受けるWGは4人パーティのみで5人フルパWGは可能かもしれません。また、上記仕様からGM以上ではソロキューはソロ同士でマッチングすることになりそうです。

  • ワイドグループはフレンドとプレーするためのスマーフアカウントの抑制にもつながる。

途中退出防止に関するアップデート

  • アンランクでは過去20試合中4回退出で20分、6回退出で4時間のペナルティだったが、20試合中2回で5分、10回で48時間のペナルティに変更。
  • 今後はこの20試合にランクマッチのプレイも含める予定。
  • 現在ランクマッチでは退出すると必ずペナルティが発生し最初は15分だが、繰り返すごとに重くなり、最終的にはシーズン終了まで参加不可となるが、今回はこの条件に「1シーズン中の途中退出回数」を設定。シーズン中に合計10回退出したプレイヤーはその時点で問答無用でシーズン終了までランクBANされる。不慮の回線切断もこれらの条件に含まれるので注意。

「配信者保護」機能の拡大

  • 「自プレイヤー名を隠す」を有効にすると、あらかじめ任意に設定したBattleタグをランダムに表示可能。この偽名は他のプレイヤーにも表示される。実際のタグはマッチ終了後にメニューから確認可能。
  • 偽名を利用した悪質プレイヤーも通報すれば本来のIDとして報告される。

プレイヤー回避機能の強化

  • 回避枠が10人に増加。

動画では回避枠の拡張はシーズン12以降に導入予定とありました。

  • ただし、GM以上の場合は、待ち時間に支障をきたす場合には、自動的に優先度の低い回避プレイヤーから回避が無視される。
  • このリストでは「絶対にプレイヤーしたくない」と「できることならプレイしたくない」に分けることが可能。最大枠を越えると自動的に古いものから削除されるが、削除されないよう固定化することも可能。

悪質なチャットの抑制

  • 悪質チャット対策の新たな対策については、近日中に改めてアップデートを予定。
  • 暴言や不正プレイでの通報を受けると推薦レベルが0に下がる。これはBlizzardが定める行動規範に反したプレイヤーのみだが、今年後半から推薦レベル0のマッチチャットを停止。その後のプレー改善によりレベル1に戻ると制限は解除される。尚、新規の推薦レベルは常に1からとなる。
  • また観戦者の暴言も多いことから、観戦者はマッチチャットが不可となる。フレンド同士であればウィスパーは可能。

より迅速に報告できる環境を

  • 悪質プレイヤーを即座に通報できるようなインターフェースを今年後半にリリース予定。

プレイヤー・アンケートの導入

  • マッチ終了後にアンケート招待画面に切り替わり、表示されたリンクからアンケート画面にアクセス可能。これは今後のアップデートで実装予定。

「ディフェンス・マトリックス」アップデート:シーズン10とその先に向けて

「ディフェンス・マトリックス」アップデート:シーズン10とその先に向けて

誰もが安全に「オーバーウォッチ 2」を楽しめるようにするための取り組み「ディフェンス・マトリックス」の最新情報をお届けします。新たに公開した開発アップデートでは、フレンドとの協力プレイに便利な新機能、新たな迷惑行為対策についてお話ししました。今回は、その新要素を少し詳しくご紹介するとともに、今後のシーズンに関する新情報をお届けします。

ライバル・プレイにおけるフレンドとの協力プレイ

「オーバーウォッチ 2」の醍醐味といえば、フレンドとの協力プレイです。しかしライバル・プレイでお互いのランクが離れていると、フレンドとグループを組んでも一緒にプレイできないこともあります。シーズン10で導入される「ワイド・グループ」は、ランクにかかわらず、フレンドと一緒にライバル・プレイを楽しめるようにするための新要素です。

ワイド・グループについて具体的に説明しましょう。グループ内でスキル・ティアとディビジョンが一番高いプレイヤーと一番低いプレイヤーの差が大きい場合、そのグループはワイド・グループとみなされます。ダイヤモンドとそれ以下のランク帯では、スキル・ディビジョンの差が5よりも大きいとワイド・グループになります。マスターのプレイヤーがグループに含まれている場合は、ディビジョンの差が3よりも大きいとワイド・グループとして扱われます。グランドマスターまたはチャンピオンのプレイヤーがグループに含まれている場合、スキル・ディビジョンの差にかかわらず常にワイド・グループとみなされます。

この新たなキュー・システムには、一得一失の面もあります。その1つが待ち時間の延長です。これは、ロール間の実力差を可能な限り考慮して、他のワイド・グループとのマッチングを行う際に起きます。たとえば、グループがプラチナ・ランクのプレイヤーとブロンズ・ランクのプレイヤーで構成されている場合、極力公平なマッチを実現するために、ランク差が似たグループとのマッチングを試みます。時には自分とかけ離れた実力を持つプレイヤーが対戦相手となり、マッチングのバランスが取れているように見えないケースにも遭遇することでしょう。ただし、こうしたケースがライバル・プレイのランク変動に及ぼす影響度は限られているので、そこはご安心ください。

また、ワイド・グループでプレイした場合、マッチ終了時に新たな補正が適用されます。低ランク帯のプレイヤーが高ランク帯のプレイヤーの助けを受けてすぐに高ランクへと昇格するのは公正と言えないため、グループ内のランク差によっては、ランクの状況がまったく変化しないこともあります。この新補正が、高ランク帯のプレイヤー間で横行している、低ランク帯のフレンドに対するランク引き上げ行為の抑制につながると見込んでいます。

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単独のプレイヤーは、他の単独プレイヤーか「ナロー・グループ」(ワイド・グループとは逆に、ランク差が「小さい」グループ)とのみマッチングし、ワイド・グループを相手にプレイすることは決してありません。また、単独のプレイヤーとワイド・グループがマッチングしない関係で、ワイド・グループの人数は必然的に3人までに制限されます。

ワイド・グループの導入は、フレンドとプレイする目的で別アカウントを作成するプレイヤーの減少につながることでしょう。ワイド・グループ関連のアップデートは、シーズン10の開幕と同時に実装されます。

途中退出防止に関するアップデート

これまでもアンランクにおける途中退出を防ぐべく調整を重ねてきましたが、シーズン10で新たな変更が導入されます。新たな防止策が導入されるのは、アンランクだけではありません。ライバル・プレイにおける途中退出にも、断固たる態度で望む次第です。

現在アンランクでは、過去20試合中に4回途中退出したプレイヤーに20分の待機時間を、6回以上途中退出したプレイヤーに4時間の待機時間を課しています。今後はこのペナルティの構成を4つに増やします。過去20試合中に2回途中退出したプレイヤーに5分間の待機ペナルティを、10回以上途中退出したプレイヤーに48時間の待機ペナルティを新たに設ける予定です。なお、48時間の待機ペナルティは、あらゆるモードのマッチメイキングに適用されます。

過去20試合の半分以上を意図的に離脱するプレイヤーはごく少数ですが、この措置を導入することで、アンランク戦における途中退出の悪影響をさらに軽減できるものと考えています。今後はペナルティの計算に適用する過去20戦に、ライバル・プレイのマッチも含める予定です。

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ライバル・プレイにもさらなる途中退出のペナルティが導入されます。現在、ライバル・プレイ シーズンのマッチを途中退出すると必ず待機時間ペナルティを受けます。最初は15分と軽いペナルティですが、途中退出を繰り返すごとに重くなり、最終的にはシーズン中のライバル・プレイへの参加が停止されます。ペナルティを軽くするには、ライバル・プレイのマッチを何度か最後までこなす必要があります。

今回、このペナルティに新たな要件「1シーズン中の途中退出回数」が設けられます。1つのシーズンを通して合計10回途中退出したプレイヤーは、途中退出の頻度に関係なく、そのシーズン中の参加資格が即座に剥奪されます。「直近のマッチにおける途中退出数さえ満たさなければ、ペナルティの時間が増えることはない」という認識のもと、意図的に途中退出を繰り返すプレイヤーが、この新要件の導入で減少すると期待しています。

お、事故による回線の切断も、故意の切断と同じく途中退出とみなされるのでご注意ください。やむを得ない理由が多いことには十分留意していますが、それでも切断がライバル・プレイに参加する他のプレイヤーに与える影響は甚大です。技術的な問題が発生した際は、その問題が解決してからライバル・プレイに復帰するように努めましょう。回線の切断やクラッシュなどに関するサポートが必要な場合は、公式サポートページご確認ください。

「配信者保護」機能の拡大

「配信者保護」機能は今後、「自プレイヤー名を隠す」機能として、配信者だけでなく、一般のプレイヤーにも便利な機能へと生まれ変わります。昨年、配信画面を手掛かりに配信者と同じマッチに入り込んで嫌がらせを行うプレイヤーへ対処するために、アカウント情報を配信者自身のクライアント上で非表示にできる機能を実装しました。しかしながら、この施策は知名度の高いプレイヤーへの嫌がらせ行為に効果的といえませんでした。

今回導入される「自プレイヤー名を隠す」を有効にすると、あらかじめ用意されたBattleTag名が自分のBattleTagとしてランダムに表示されます。用意されているBattleTag名は、「Krusher99」のような普遍的なものから「GarlicBread」のようにクスリとするもの、そして「オーバーウォッチ 2」のゲーム本編やコミュニティにまつわるネタがちりばめられた名前までさまざま。偽名は自分のゲーム・クライアント上だけでなく、ロビー内の他のプレイヤーにも表示されます。実際のBattleTagは、マッチ終了後、ソーシャル・メニューから確認できます。

お、悪質なプレイヤーに遭遇し、その相手がBattleTagを隠していた場合でも、マッチ中やマッチ終了後の通報は可能です。BattleTagを隠している相手を通報すると、その相手の実際のアカウントが通報されます。

プレイヤー回避機能の強化

「このプレイヤーを回避」は、悪質なプレイヤーやプレイスタイルが異なるプレイヤーから距離を取る際に役立つ機能です。この機能を使用することで、特定のプレイヤーとの共闘を避けることができます。今後のアップデートで「このプレイヤーを回避」を使って回避できるプレイヤーが10人に増えます。ランクがグランドマスターよりも下の場合、高い確率で登録した10人すべてを回避できるでしょう。ただし、ランクがグランドマスターまたはそれ以上の場合、キュー待機時間が長くなると、回避リストに登録しているプレイヤーのうち、回避の優先度が低い人物から順に回避が無視されることがあります。

現在「このプレイヤーを回避」に登録できるプレイヤーは3人までです。登録数がこれ以上増えると、グランドマスターやチャンピオンといった高ランク帯でのマッチングが成立しなくなるため、このような制限を設けています。ですが、皆さんからいただいた意見を反映し、チームメイトを選べる余地を広げることにしました。

皆さんの意向に可能な限りあわせるべく、回避リストに登録した相手を「絶対に一緒にプレイしたくない相手」と「できることなら組みたくない相手」により分ける機能を追加しました。リストが一杯の状態で回避するプレイヤーをさらに追加すると、一番昔に登録したプレイヤーがリストから外れるようになっていますが、リストから外したくないプレイヤーがいる場合、その人物をリストに固定することも可能です。これにより、回避プレイヤーの登録がよりスムーズになり、今まで以上に素早く次のマッチへ参加できるようになると考えています。

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悪質なチャットの抑制

チャットを使った他のプレイヤーへの嫌がらせや侮辱などの迷惑行為は決して容認できるものではありません。「オーバーウォッチ」では、悪質な発言の特定、そしてその事実が確認された場合の対応をより迅速に行うために、これまでに多くの施策を導入してきました。近日中にも、チャット環境の改善を目的とした新たなアップデートを予定しています。

悪質な発言や不正なプレイの通報を受けた場合、推薦レベルは0に下がります(レベル0になるのはBlizzardが規定するゲーム内の行動規範違反したプレイヤーのみです。新規で始めた場合ですら、レベル1から始まります)。今年の半より、この推薦レベルが0のプレイヤーの、マッチ中のテキストチャットとボイスチャットの利用資格を停止します。マッチでベストを尽くす、チームを助ける、ピン・システムで積極的にコミュニケーションを取るなどしてレベル1に戻ると、この制限は解除されます。

フレンドのマッチを観戦中に、他のマッチ参加者に対して悪質な態度を取るプレイヤーの問題も深刻化しています。現在のところ、家庭用ゲーム機からこうした悪質な観戦者を通報する手段はなく、PC版に設けられている手段も非常に限られています。このため、チームとマッチのチャット・チャンネルを利用できるプレイヤーから、観戦者を外すことにしました。ただし今後も、フレンド同士であれば、ウィスパーを通してチャットを利用できるのでご安心ください。

より迅速に報告できる環境を

日々悪質なプレイヤーを対処し、ゲーム内での不適切な行為を調査するうえで、皆さんからの通報は大きな手がかりです。とはいえ、マッチの最中に通報するのが簡単でないことも事実です。この問題に対処するために、チームでは現在、悪質な行為を誰もが簡単に、即座に通報できるインターフェースを、今年後半のリリースに向けて開発中です。

悪質なテキストチャットやボイスチャットの特定は、発生から通報までの時間が早ければ早いほど容易になります。「オーバーウォッチ」でプレイヤーを通報する方法は、サポート記事ご確認ください。

プレイヤー・アンケートの導入

皆さんからのご意見にはいつも目を通しています。たとえそれがSNSに投稿された意見であっても、著名なコンテンツ・クリエイターのコミュニティ内から出た声であっても、それ以外の場所に記された言葉であっても、皆さんのフィードバックは私たちにとって重要です。今後も「オーバーウォッチ 2」をすべての方により安全に楽しんでもらえるよう、皆さんとフィードバックを共有できる手段を増やしたいと思います。

具体的には、「オーバーウォッチ 2」に新たなプレイヤー・アンケートを導入します。このアンケートへの参加は任意で、参加者もランダムで選択されます。マッチ終了後、PLAY OF THE GAMEや進行状況など一連の流れが終わると、アンケートへの招待画面に切り替わります。表示されたリンクをクリックするか、スマートフォンでQRコードを読み取ると、アンケート画面にアクセスできます。

この新機能は今後のアップデートで実装されます。このアンケートを通じて、新たなモードやイベント、新要素などに関するご意見のほか、悪質なプレイヤーから皆さんを守るための方法についてお伺いできれば幸いです。

おわりに

ライバル・プレイにおけるフレンドとのグルーピングに関する変更、途中退出ペナルティの追加、配信者保護機能の改善は、シーズン10の開幕にあわせて実施されます。今回ご紹介したその他の要素(計画している新要素はほかにも!)は、今後のシーズンで実装される予定です。

チームも引き続き、「オーバーウォッチ 2」における不正行為の防止とチームワークの促進に取り組んでいきます。近日中にまた最新情報をお届けするので、今後もどうぞご期待ください。それでは、ともに「オーバーウォッチ 2」を楽しんでいきましょう!

脚注:

  1. ソロがワイドグループと敵味方含めてマッチングしない以上、4人のワイドグループは成立しない。
  2. “This also means we won’t allow a Wide Group of four players to queue because solo players do not join matches with Wide Groups.”
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