先日、今年のレギュラーシーズン前半戦が終了した、『Overwatch Champion Series』の視聴データが明らかとなりました。
尚、OWCS大会スプリットは、アジア地域がステージ1、EMEAとNAはステージ2と地域ごとに異なります。
Good signs for Overwatch esports ✅@OW_Esports viewership in 2024 looks promising after #OWCS introduction.https://t.co/jBchPb55Vs
— Esports Charts 🇺🇦 (@EsportsCharts) May 8, 2024
以下、esports視聴率統計サイト「Esports Charts」の記事まとめになります。
今季の前半戦で最も視聴率の高かった試合は、OWCS Asia大会のInsomnia対Crazy Raccoon戦で、ピーク視聴者数は、CR対Team Falconsの一戦となったグランドファイナル決勝よりも多い61,172人を記録。
Insomniaは日本人主体のロスターであり、CRは韓国人ロスターながら、日本国内で非常に人気のあるプロチームに所属している。日本国内で高まりつつあるOW人気を反映した結果といえる。
日本に加えてアラビア語圏でもオーバーウォッチ人気が高まっており、OWCS EMEAステージ1ではアラビア語圏の視聴者数がピークで10,800人に達している。
OWCS EMEAステージ1優勝チームのTwisted Mindsはサウジアラビア人が大多数を占めており、同チームは、今夏にサウジのリヤドで開催されるEsports World Cupにも出場を予定している。
OWCSは良好な視聴者数を記録しているものの、昨年同時期に行われたOWL 2023 Spring Stageと比べると視聴者数は低下している。全体の放映時間は100時間多かったにも関わらず、ピーク視聴者数はOWL 2023 Spring Stageの118,213人に対して、OWCSステージ1は61,1742人と42.3%減少している。
ただし、OWLがグローバルな視聴者数であったのに対して、OWCSは地域ごとの視聴者数であることから、今月末に開催されるOWCS初の世界大会「OWCS DreamHack Dallas Major」の視聴者数がより重要な意味を持つことになる。
OWCSの視聴者数はOWLよりも劣るかもしれないが、地域ごとに凝縮されたエンゲージメントや莫大な参入費用も必要ない現在では、特定の視聴者にブランドをアピールしたいスポンサーにとってはOWLよりも魅力的といえる。
平均視聴者数はOWCS Asiaが最も多く、EMEAとNAを大きくリードしており、冒頭で触れたようにピーク視聴者数でもOWCS Asiaが最も多いものの、ピークに関してはEMEAとNAと比べても大きな差はない。
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EMEAとNAはいずれもグランドファイナル決勝がピーク視聴者数のトップでしたが、「日本チーム同士」の戦いがピークを記録したOWCS Asia大会は、日本国内からの視聴者数が大きく影響したのではないかと思います。
さらに、Crazy Raccoon参入が発表される前の、OWC Japan決勝のピークと平均視聴者数も全地域で4番目に多いことから、日本地域でのOW競技シーンに対する注目度の高さがうかがえます。
ちなみに、Insomniaは全体ピーク視聴者数の1位と4位を記録した試合に出場したことで、最も視聴者を集めたチームのひとつということになります。