本日のアップデートでダメージと持続時間が調整されたキャスディのフラッシュバンについて、興味深いポストがあったので簡単に紹介します。
Some math about the flashbang change
byu/Tireless_AlphaFox inCompetitiveoverwatch
キャスは近距離なら70ダメージのショットを0.5秒に1発撃つことが可能(2発/秒)
変更前のフラッシュバン(持続時間1.2秒)では2発のショットが保証されていたので、胴体は185ダメージ(45 + 70 * 2)、ヘッドショットなら325(45 + 70 * 2 * 2)ダメージ入る
変更後のフラッシュバン(持続時間0.9秒)では計算上では1発のショットしか保証されないため、胴体は145ダメージ(75 + 70)、ヘッドショットなら215(75 + 70 * 2)ダメージ入る
これだけを比較すると今回の変更は直接的な弱体化のように思えるが、実際には大半のヒーローはこの0.1秒差内で2発目から逃れることは不可能であるため、今回の変更で胴体は215ダメージ(75 + 70 * 2)、ヘッドショットなら355ダメージ(75 + 70 * 2 * 2)としてカウントできる
これにより、近距離では多くのキャラクターに対して致命的なダメージを与えることが可能になっている
ただし、リーパーやゲンジの反射など、逃げスキルで2発目を回避することが可能なキャラクターの場合は、ダメージが1発分減ることになる
全体としてはバスティオンのような機動力のないヒーローに対しては優位性が大幅に増した一方で、ゲンジのような2発目が保証されなくなったヒーローに対しては優位性がやや減っており、個人的に今回の変更はあまり好きになれない
対トレーサーという点では2発目が保証された旧フラバンなら+胴体2発(185ダメ)で倒せましたが、0.1秒の猶予がある新フラバンだと2発目で逃げられる可能性があり、その場合は145ダメージしか入りません(ヘッドなら215ダメ)。
逃げスキルのあるフランカーに対して2発目が保証されなくなったという意味ではやりずらさを感じるかもしれません。
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追記:以下はコメント欄による補足です。
1発あたり0.5秒とはいえ、2発目のショットは理論上0.5秒の時点で発射可能
また、フラッシュバンにも硬直時間があるため、距離が近すぎると、フラバンが着弾してもすぐに1発目を撃つことができないが(フラバンには弾速があるので、距離が開けばその分、硬直時間は相殺される)、実際のフラバンの硬直時間は約0.23秒(wikiは0.6秒)であり、ゼロ距離でフラバンを当てたとしても、理論上は0.73秒で2発目を撃ち終えることが可能
従ってフラバンの持続時間が0.9秒に減ったとはいえ、理論上は引き続き全てのケースで2発目が保証されていることになる
要は今までよりも0.3秒分早く狙いをつける必要があるという、スキルキャップを上げた変更になります。
尚、通常ショットはアビリティで硬直をキャンセルできるので、フラバンを投げるより前に1発目を撃てばより早く2発目をヒットさせることが可能です。
フラバン>ショット>ショットよりもショット>フラバン>ショットのほうが硬直時間は短いです。