本日、不正・迷惑行為に対する取り組み「ディフェンス・マトリックス」の新たなアップデートが公開されました。
現在は日本語ページが公開されているので、以下、その引用と補足を加えたまとめになります。
- この1年間の取り組みにより、複数のチート行為(エイムボット、ウォールハック、スピンボットなど)を阻止、これまでよりも容易にチートを未然に防げるよう検出技術のさらなる向上に取り組んでいる
- オーバーウォッチ2のローンチ以来80万アカウントがBANされている(昨年8月の報告時は50万件)
- 韓国、日本、北米での上位プレイヤーやコンテンツクリエイターを狙ったチート行為への対策
- 新規プレイヤーの体験を守るため、熟練者が新規アカウントを作成する「スマーフィング」を素早く認識し、適切なMMRに迅速に移動させる技術が導入されている
- 「既存のアカウントを持つプレイヤーが別アカウントを新規作成する行為、いわゆるスマーフィングについてです。このスマーフィングが原因で、新規アカウント間のマッチが実際の新規プレイヤー側よりも経験者側へと一方的に有利になるという、不愉快かつネガティブな影響が新規プレイヤーに及んでいます。」
- 新規アカウントの最初の5試合はAIボットと対戦し、新規プレイヤーが安全に学べる環境を提供
- これらの技術は限定的にテスト運用されており、正式に導入されれば、すべてのプレイヤーに恩恵があると確信している
- これらの技術は「Unranked to GM」行為にも影響を与え、その過程も大幅に短くなり視聴しやすくなる
- 「複数アカウントの利用を制限する予定は今のところありませんが、今後も可能な限り、1つのアカウントでスキルを磨いていただけると幸いです。」
- 機械学習技術による音声・テキストチャットの監視、違反者には警告、チャット機能の制限、アカウント停止、さらに常習犯は永久BANで対処
- 複数のマッチで迷惑プレイヤーとして通報された場合は警告を発する
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ディフェンス・マトリックス – 公平で楽しい「オーバーウォッチ 2」のために
皆さん、こんにちは!私たち「ディフェンス・マトリックス」チームが公平かつ快適な「オーバーウォッチ 2」を目指して進めている取り組みの最新情報をお届けします。「ディフェンス・マトリックス」は、未来をかけて戦い続ける皆さんをゲームの内外からサポートするための取り組みです。これには、他のプレイヤーのゲームプレイを台無しにするようなチート行為や、非許諾の周辺機器・ソフトウェアの使用を含む迷惑行為の防止も含まれます。
「ディフェンス・マトリックス」チームには、ゲームの内容変更にかかわる意思決定を下すうえで、従来から継続して守っている2つの基本理念があります。それは、「フェアであることは、楽しいということ」と「ゲームを安全で包括的な社会的体験の場に育て上げること」です。この記事では、これらの目標を実現するために私たちが進めている取り組みや、目標達成に向けて皆さんにお願いしたいことを、今後に関する情報とともにご紹介していきます。
ハックを防ぐ
ためにチート・プログラム(通称ハック)とは、ゲーム情報の読み取り・処理・不正入手、操作の自動化に用いられるサードパーティ製ソフトウェアのことをいいます。ゲームで不正に有利に立つことを目的に開発されたこれらハックの使用は、他のプレイヤーのゲームプレイの妨害にあたるだけでなく、Blizzardのゲーム内の行動規範およびBattle.netエンドユーザー使用許諾契約の違反にも該当します。エイムボット、スピンボット、ウォールハックなどのチート行為が発覚した場合、アカウントが永久に停止されることがあるのでご注意ください。
「オーバーウォッチ 2」のローンチ以降、私たちチームは80万以上のアカウントを停止してきました。今後もこうした行為に及んだアカウントの検出・停止を継続していきます。チートは「オーバーウォッチ 2」の高い競技性と、真剣にマッチに臨んでいるプレイヤーの体験を台無しにする行為。それだけに、不正なソフトウェアと、それを使用するプレイヤーへの対処は、私たちが常に力を注いでいる課題です。
皆さんの間から「ハックやチーターを減らす努力をもっとできないのか」という意見が上がっていることは、私たちも把握しています。チームはいま、ハックの機能を妨げるシステムを開発して検出を容易にするというアプローチにも注目しているところです。ここでは詳細を語れませんが、昨年の取り組みはすでに成果として形に現れており、すでに複数のハックの阻止に成功しています。チートの使用者をより早く特定し、ゲームへの影響を最小限に抑えられるよう、今年も全力で取り組んでいきます。ゲーム内でチート行為を見かけたら、ランクや技量に関係なく、すぐに報告してください。皆さんのご協力が早期の対処につながります。
特に、韓国、日本、北米など、卓越したスキルを持つ熱心なプレイヤーが多い地域では、トップ・プレイヤーやコンテンツ・クリエイターの妨害を狙ったチート行為が頻繁に起きています。私たちもこの問題に迅速に対処すべく、方策を検討中です。
すべてのプレイヤーに公平なゲームプレイを続いては
新規プレイヤーの間でストレスの種になっている問題についてお話ししましょう。既存のアカウントを持つプレイヤーが別アカウントを新規作成する行為、いわゆるスマーフィングについてです。このスマーフィングが原因で、新規アカウント間のマッチが実際の新規プレイヤー側よりも経験者側へと一方的に有利になるという、不愉快かつネガティブな影響が新規プレイヤーに及んでいます。これを受けて私たちは、新規アカウントを使用しているベテラン・プレイヤーを判別し、適切なMMR(マッチメイキング・レート)へと速やかに昇格させるシステムを開発しました。また、新規プレイヤーが快適な環境でこのゲームに慣れていけるように、マッチを5回経験するまでは対戦相手をAIとする(言い換えれば、対AIトレーニングと同様の内容になる)新ルールを導入しました。
現在はまだ上記のシステムを限定的にテストしている段階ですが、このシステムが正式に実装されれば、スキルにかかわらずすべてのプレイヤーが一定の恩恵を受けられると確信しています。ランクなしの状態からグランドマスターに到達するまでの過程を紹介した、いわゆる「Unranked to Grand Master」系の動画やライブ配信も、その過程が以前より短くなることで、もっと見やすくなることでしょう。複数アカウントの利用を制限する予定は今のところありませんが、今後も可能な限り、1つのアカウントでスキルを磨いていただけると幸いです。ご意見ご感想も気軽にお寄せください。腕前を問わず、すべてのプレイヤーがこのゲームを楽しめるよう、今後もマッチメイキングの品質向上に努めていきます。
前向きなコミュニケーションの促進最後
に、迷惑発言や迷惑行為の対策に関する最新情報をご紹介します。「オーバーウォッチ 2」では、音声チャットとテキストチャットにおける迷惑行為の発見、書き起こし、特定に機械学習を活用しており、この機械学習のシステムの改善を進めることで、より安全かつ快適なゲームプレイの実現に取り組んでいます。チャットでの迷惑行為と判断される発言をしたプレイヤーに対してはチャット機能の制限、アカウントの一時凍結の措置を、その後も迷惑行為を繰り返したプレイヤーにはアカウントの永久停止の措置を執る場合があります。
「オーバーウォッチ 2」では、一切の迷惑行為を認めていません。複数のマッチで迷惑行為の報告があった場合、警告を送る場合があります。もし警告を受け取ったら、その事実を真剣に受け止めてください。いくらD.Vaの「自爆」で敵を全滅させたり、バティストの「イモータリティ・フィールド」を絶妙なタイミングで設置してチームメイトを救ったからといって、期待どおりにいかなかったせいで溜まった怒りをチームメイトへ無闇にぶつけてもいいという訳ではありません。プレイに関する建設的な意見は別として、仲間への侮辱やハラスメントは、使用言語にかかわらず、上記のアカウント制裁措置を受ける場合があります。逆に、迷惑行為を見かけた際は、早期の発見と対処のためにも、できるだけ早く報告してください(報告はスコアボードから簡単な操作で行うことができます)。
「オーバーウォッチ 2」は、さまざまな国籍、背景、アイデンティティを持ったヒーローたちが、未来のために戦うゲームです。私たちとしては、このコミュニティも彼らヒーローと同じように明るく多様であってほしいと願っています。毎日、数百万ものプレイヤーが240以上の国や地域でプレイしている「オーバーウォッチ 2」。このコミュニティのプレイヤー全員がありのままに本ゲームを楽しめるかどうかは、私たちだけでなく、皆さん全員にもかかっています。チームメイトや対戦相手の健闘をたたえ、喜びを分かち合うことのかけがえのなさを、どうか忘れないでください。
これからも、皆さん全員の安全で快適なプレイ環境とゲームプレイの改善に努めていきますので、引き続き「ディフェンス・マトリックス」へのご協力のほど、よろしくお願いいたします。ともに素晴らしいゲームを作っていきましょう。