[OWCS]「Team Falconsから引き抜くとしたら…」はやっぱりあの選手?―Crazy RaccoonのMoonヘッドコーチとIllusionさんの対談まとめ

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昨日、Crazy Raccoonのパートナークリエイターに就任したIllusionさんの配信にて、CRのMoonヘッドコーチのインタビューがとりおこなわれたので、以下、その対談のまとめになります。

尚、このインタビューに関しては、日本語でCrazy Raccoonオーバーウォッチ部門の情報を発信しているユジンさんもまとめているので、そちらも参照してください。

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source: @L1meW1z4rd
ttps://x.com/L1meW1z4rd/status/1904574096559767795

Q:ジブラルタルでは何が起きたのでしょうか?(OWCS ASIA決勝 vs FLC)

A:フロントラインとバックラインの考えがバラバラで分断されてしまいました。最後まで集中力を保ち続ける必要があり、それはシンプルなコミュニケーションの問題でした。このような形で試合を落としてしまったことは、杭州に行くまでに反省して改善する必要があります。

レイコータワーのボール+ゼニ/バティ構成はBANの影響で選手がその場で考えついたものです。選手たちにはガーデンだけはゼニ/バティ構成を使うよう明確に指示しましたが、コントロールセンター/ナイトマーケットはそうではありませんでした。しかし、選手たちはガーデンであまりにも簡単に勝ちすぎたために興奮してしまい。コントロールセンターでもこの構成を使ってしまいました。それでもスラバーサで立て直し、ジブラルタルではよい攻撃ができましたが、防衛で勝ち切ることができませんでした。

ジブラルタルについてもう一つ。特定の構成を使うときは「この構成をどう使うか」について考える必要があります。例えばキャスディを選ぶならその構成に合った戦い方をする必要があります。

それからこれは真面目に受け取らないでほしいのですが、アジア2位になったことで杭州は比較的楽なブラケットに入りました。したがってこれはすべて計画どおりだった言っておきます。選手たちがスローしはじめたらほかに言いようがないですからね(笑)(もちろん冗談です)

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Q:チームが連敗したとき(FLCとZETA戦)は選手たちを懲らしめましたか?

A:まさか、絶対にないですよ、そんなことしたら逮捕されてしまいます(笑)

とはいえ、実際はかなり怒っていて、選手たちも私の様子に驚いていました。面白いことに後からLIPが「あれじゃ物足りないですよ、Shanghai Dragonsのときはこんな優しくありませんでしたよ」と言ってきたんです。だから彼に「もう私も年だし、昔みたいに起こる必要はないよ(笑)」と答えました。

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Q:Ch0rongがライフウィーバーを使うことについてはどう思いますか?

A:正直あまり気にしてないです。それは彼が背負うべき責任であって私の問題ではありません。状況次第では一部のマップでLWは使えると思います。

ただ、練習してしっかり準備をしておく必要はあります。ペタルや樹でシグマのULTをキャンセルできるのは知ってますよね?彼がそういったクールなプレイを見せてくれれば「彼は本気でLWを使ってるんだな」って思われるわけです。だから、もし誰かがLWを使うことでCh0rongをいじってきたら「そう言われても仕方ないよ」って言うと思います(笑)

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Q:Junbinの「ガーディアン」スタイルのウィンストンはあなたがコーチングしたものですか?

Illusionによると、「ガーディアン」スタイルのウィンストンは、常にハイパーアグレッシブ/ダイブ全振りではなく、DPS(ファラやソジョーン)のためにスペースを作ることにも重点を置いた柔軟なスタイルとのことです。

A:いいえ、まぁ少しはあるかもしれませんけど、基本的には違います。ただ、ウィンストンはハイブリッドなヒーローで、ジャンプもあればバブルもあります。敵のバックラインに強引なダイブも仕掛けられるし、前線と後衛を分断したり、敵のタンクを孤立させることもできます。メタや使用している構成に応じて、それらを柔軟に切り替える必要があります。

Junbinも以前は画一的なプレイスタイルだったかもしれませんが、今は経験を積んでより柔軟になっています。私達が明確に何かを教えたというよりも、彼自身がウィンストンのプレイを上達させたんだと思います。ウィンストンはうまくなるために、たくさんのプレイ時間を必要とするするタンクです。そして真の頂点に達したプレイヤーがFearlessでした。

(チャットがJunbinが将来Fearlessのようになれるかと質問)

いいえ、彼らはあまりにも異なります。2人はまったく異なるスタイルでウィンストンをプレイします。異なるプレイスタイルには味方チームのリソースのかけかたも違ってくるので、比較することに意味はありません。ただ、それでもNo.1のウィンストンを選ぶとすれば、それは今でもFearlessです。

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Q:OWCS KR/ASIAで一番印象に残っている場面は何でしょうか?

A:WAYがTeam Falconsに勝った時です。まさにダビデとゴリアテの戦いのような試合でした。ああいった試合を見るのは新鮮でした。もうひとつ挙げるとすれば、ZETAを2位に送り返したときです。ZETA D1visionから2eta Divisionへ(笑)KR決勝の後でインタビューがあると思っていたのですが、なかったんですよ…(涙)。

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Q:もしTeam Falconsから1人選手を連れてこれるとしたら誰を選びますか?

A:これに答えないといけませんか(笑)?みなさんが今考えてる人ですよ…はい、彼です

(Stalk3rの名前で埋め尽くされるチャット欄)

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Q:もし2026年のOWWCで韓国代表のコーチになったとして…

A:ありえませんよ、「もし」も「たられば」もないです。絶対にありません

Q:仮定の話として、ロスター選定に関わることになるとしたら…

A:いいえ、絶対に無理です。私にはそのような場所はふさわしくありません。私たちにはOWWCで最も勝利を重ねたPavaneコーチがいます(CRのアシスタントコーチ)。私ではなくPavaneがOWWC韓国代表のコーチを務めるべきだと思います。彼は既にW杯で2回優勝しています。私の意見では3回目も可能だと思います。

Pavaneが恋しいですね(Pavaneの写真を見ながら)。あのキレイな顔は今はもうありません…あのときの彼に戻ってきてほしいです。彼には彼女も作ってほしいし、昔は本当にイケメンだったのに。彼、すごく歳を取っちゃいましたね。私もそうだけど…歳をとった彼を見るのは辛いですね…(全部冗談なので笑うところです)

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Q:LIPが来年兵役に行くことになりますが、彼の穴を埋める候補として誰が考えられますか?

A:これを見てるみなさんに逆にオファーしたいと思います。LIPの役目を担い、そのすべての重圧に耐えられると思うなら私にDMを送ってください。

以前私がShanghai Dragonsにいた時、Fearlessの後任としてFateを迎え入れました。しかし、Fateは経験豊富なタンクだったにも関わらず、Fearlessの後任というプレッシャーをかなり感じていました。選手たちにとって、LIPの場合も同じことが言えると思います。

Fearlessは2020シーズンを最後にDallas Fuelに移籍。後任のFateを獲得したShanghai DragonsはMoonコーチの下、2021年にリーグ初制覇。翌年にはDallasが優勝しFearlessはファイナルMVPに選ばれています。

LIPはこの競技において、非常に象徴的な存在なのでどんなに実力があっても彼の後継者になることは精神的に大きな課題になります。自信があったとしても、簡単なことではありません。

「LIPならdiffできたのに…」「LIPならもっと上手くやれたのに」といったコメントは常につきまとうでしょう。

LIPが残していく空白を埋めることは決して容易ではありません。その空白を埋められる人材を見つけるのは、私にとって途方もない仕事になるでしょうね。

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Q:全盛期のShanghai DragonsとCrazy Raccoonならどちらが勝つと思いますか?

A:6v6ではSHDが勝ち、5v5ではCRが勝ちます。これはバックラインのプレイスタイルが理由です。CRのバックラインは5v5に適しており、かつてのSHDのバックラインは6v6に適しています。

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Q:あなたがJunbinかMaxと1v1をするとしたら、どのヒーローを選びますか?

A:以前私はタンクプレイヤーでしたが、歳をとって本当にしんどくなってきました。そんなわけで、今はタンクをプレイするかわりにサポートでキューを入れて後ろからのんびりプレイしています。

タンクプレイヤーは周りを見ながら情報をとったりいろいろやることが多いですからね。最近は私のような年寄りにはそういうのは負担が大きすぎるんですよ。

でも、どうしてもタンクプレイヤーと1v1しなければいけないなら、Maxとのラインハルト対決を選びます。

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