[OWCS] 前世界王者のTeam Falconsが超大物SomeoneとMer1t加入を正式に発表

Overwatch Champions Series

サウジアラビアからOWCS KOREAに参戦しているEsportsチームのTeam Falconsが、OWCS KRステージ2に向けてSomeoneとMer1tの加入を正式に発表しました。

先日のOWCS CHAMPIONS CLASHでは宿敵Crazy Raccoonに敗れ、世界大会連覇を逃したTeam Falconsですが、王座奪還に向けて超大物プレイヤー2人の加入が決定しました。

NA絶対王者のToront Defiant解散後は今季ステージ1を全休したSomeoneとMer1tの両選手ですが、いずれも世界屈指のタレントとして華々しい実績を残しており、Someoneは現時点で世界3本の指に入ると言っても過言ではないトップタンクのひとりで、そのピックプールの広さにも定評があります。OWL 2023シーズンにFlorida Mayhemが優勝した際にはシーズンMVPにも選ばれています。

同じく元Florida MayhemのMer1tは、ややピックプールに難があるものの、ヒットスキャンとしてはLIP、Stalk3r、Proper、Proudといったトップクラスと比べても遜色ない実力を有しています(彼ら以上との評価もあり)。Someoneと共に優勝したOWL 2023シーズンにはグランドファイナルMVPも受賞しています。

今回の補強に関して補足すると、Someoneについては、Hanbinでは100%カバーしきれないタンクをプレイすることになると思われます1。とくにウィンストンについては、Hanbinもかなりレベルアップしたとはいえ、トップクラスのウィンストン相手には苦戦する場面も見られましたが、世界最高峰のウィンストン加入により、チーム唯一のウィークポイントがストロングポイントへと変わることになります。その他のタンクヒーローもトップレベルの水準にあり、まさに最も完成されたタンクプレイヤーがSomeoneです。

一方、Mer1tの加入については、この移籍の噂が出はじめた当初から、ファンの間では一部で疑問視する声もあがっていました。ヒットスキャンとしては世界有数のプレイヤーであることに疑いの余地はないものの、Falconsには既にStalk3rとProperという、こちらもMer1tに勝るとも劣らないヒットスキャンがおり、さらにこの2人のピックプールに関しては、それぞれが単独ですべてのDPSをほぼ完璧にカバーすることができます。

おそらく昨年まで所属していたHappyと同じような起用法になると思われますが、前ステージではStalk3rの負担がかなり大きかったことから、そのプレッシャーを和らげるという意味では、Mer1t加入は文字通りのメリットをもたらすのではないかと思います。ステージ2に向けてまったく隙のない、パーフェクトな布陣が完成したと言えます。

尚、今回2名の新戦力がチームに加入したことで、ロスター上限の7名を超えたことから、これまでベンチを温めていたSirMajedは、リザーブ登録かチームを去るのではないかと見られています。

追記:

SirMajedに関しては、今ステージは休養をとり大会登録はせずに、Team Falconsのコンテンツクリエイターとしての活動に注力していくとのことです。

現在のラインナップ

タンク
Hanbin(韓国)
Someone(韓国)

ダメージ
Proper(韓国)
Stalk3r(韓国)
Mer1t(韓国)

サポート
Fielder(韓国)
Chiyo(韓国)

脚注:

  1. 大雑把に分けるとHanbinがDVA、JQ、シグマ、ザリア、Someoneがウィンストン、ボール、ラインハルトのファーストチョイスになるかと思いますが、それ以外はどちらが起用されてもおかしくないです。不安要素があるとすれば、オフメタタンクやJunbinボール対策ですが、この2人がいれば急激なメタのシフトがない限りは十分対応できると思います。
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