追記:ソースのリンク貼りました。
韓国を拠点に活動しているMighty Stormが解散の危機に瀕しています。OGN APEXはグループリーグ全敗で大会を去った同チームですが、解散危機の理由はチーム運営側の選手に対する不当な扱いと脅迫行為とされています。韓国メディアが所属選手の一人にコンタクトを取ったところ以下のような実態が明らかになりました。
- 契約は年俸制ではなく、様々なイベントでの取り分が選手側に70:30で割り当てられるはずであったが、これらのイベント分のフィーが選手たちに支払われていない。
- チームは選手達にストリーミング機材の提供を約束していたが、PCの性能は満足な配信すらできない代物だった。
- 練習時間は正午から明け方の4~5時までに及び、その間の食事は1~2回のみで、更に6人分を16人で分けて食べていた。
- 合宿所では一部屋に10人で眠り、残りのメンバーはリビングルームで寝ていた。トイレは一つしかなかった。
- コーチングスタッフは戦略による支援を約束していたにも関わらず、それが実行されたことは一度もなかった。
- 試合前にコーチから「お前らは今日の試合でどうせ0-3で負けるぞ」などと口汚く罵られたあげく、OGN APEXの試合でチームが負けた後に、選手達が食事するに値しないとしてその日一切の食事を出さないこともあった。
- 10月19日の敗戦後には期待はずれのパフォーマンスにコーチが大声で怒鳴り、黙り込んでいた選手達は車から降ろされたため、合宿所までの40分を歩いて帰らざるを得なかった。コーチは「お前たちは教える価値すらない」と言って去っていった。
また、選手の一人が退団の意向をチームに伝えたところ、スタッフから「もし退団したら、我々の契約とKeSPA(韓国eSports協会)のルールを破ることになり、二度とオーバーウォッチでのプロ活動ができないよう、オーバーウォッチでのキャリアを終わらせてやる」などと脅迫してきたとのこと。
Mighty Stormは選手側の言い分をまったくの事実無根と否定し、彼らの振る舞いに失望していると非難していますが、KeSPA側の説明によると、同協会にはMSが主張するようなルールは存在せず、選手を縛り付けるための不当な契約であるとしています。
若年層がプレイヤーの多くを占めるeSportsでは選手側は不利な契約を結ばされたり、不当な扱いを受けるケースも少なくなく、KeSPAも選手の権利を守るべく、こういったケースではチーム運営者に対して積極的に法的措置を取る意向を明らかにしています。
—————
これは日本も他人事じゃないですね。選手の地位向上とキャリアの安定を目指すOverwatch League構想は選手にとってひとつの理想郷ではあるけど、そこまでいかなくても選手の地位向上なくしてeSportsの発展はあり得ない。と、eSprotsまともに見出して半年程度の人間が偉そうに言ってみる。
日本にもKeSPAみたいな組織はあるのかな?JeSPAだっけ?そういった団体も既得権益や業界の発展ばかりじゃなく選手の地位向上に根ざした活動をしていって欲しいものです。