[OWCS]「ジュノブリがメタになったらストックホルムには行かない」―ILLUSIONさんのインタビューに登場したShuとHeesangのコメントまとめ(Redditポスト)

Overwatch Champions Series

先日Crazy Raccoonパートナーでもある韓国の人気クリエイターILLUSIONさんのインタビューに登場した、ShuとHeesangの対談コメントまとめになります(Redditポスト)。

Translations of Heesang & Shu’s interview on ILLUSION’s channel
byu/_HeadNo inCompetitiveoverwatch

Redditに投稿された英訳を挟んでいるため、実際のコメント内容やニュアンスとは異なる場合があります。

尚、この対談動画には自動翻訳ではない日本語字幕もついているので、直接視聴することを強くおすすめします。

今回Redditに投稿されたポストは、話し手が誰なのかはっきりとしない記述や、本人が実際に言ったのか判然としない不明瞭な記述がいくつかあります。

アジア大会決勝での勝利について:

Shuは「自分たちが勝つだろう」と思っていたが、直前のスクリムでFalcons相手に大敗しており(0対6とかだった模様)、さらにはソンブラ/トレーサーのマッチアップでも負けていたため、「メンタルに響くんじゃないか」と心配していたという。ただ、実際に大会に入ってしまうと選手たちはまったく気にしていなかったそうで、「本番の試合でまた負けるわけないよな?」という気持ちで臨んでいたとのこと。FLCもCRも、ステージに上がったときに強いチームであり、Heesangは「試合は本当にキツかった。途中で心が折れかけたけど、なんとか立て直した」と話している。

アジア決勝の会場について(韓国大会より大きく、会場の入りは800席ほど):

Shuにとっては、OWL時代と比べると少し残念だったという。LoL Worldsを観ていて「羨ましい」と思ったそうで、OWLでは、初年度のグランドファイナルの頃ですら、あんなに大きくて綺麗なステージを用意してもらえたことはなかったと話しており、いつかああいうステージでプレイしてみたいと話している。

Heesang:「そもそも僕はOWL時代にオフラインでプレイする機会がなかったんだけど」

Shu:「それはちょっと切ないな」

一時期、ShuはHanbinのような姿勢(背中を曲げてモニターを傾けるような姿勢)でプレイしていたが、それが原因で痛みを感じたため姿勢を改善していった。しかしアジア大会の会場では、デスクがあまりに分厚くて椅子を下に入れられなかったため、また以前の姿勢に戻さざるを得なかった。さらに韓国大会の会場のようにモニターアームで角度を調整することもできなかったとのこと。

Shu:「ディスりたいわけじゃないけど、Overwatchは大会ごとにセットアップが全部違うんだよね」

FPSでは姿勢が本当に重要なため、Blizzardは大会のセットアップをすべて統一すべきと考えているとのこと。

最も印象に残った試合:

Heesangにとって一番印象に残っている今大会の試合はグランドファイナルで、ShuにとってはローワーブラケットのWAE戦とのこと。

Shu:「この試合に負けたら自分は引退するべきか?」

その日試合に向かう車の中で、Shuはある曲を聴いていた。それは去年EWCで勝ったときにも聴いていた曲で、ストックホルムでも同じ曲を聴くつもりだという。

ShuとJunbinの関係性について:

Shuは自己主張が強いタイプで、Junbinと考えがぶつかることが多く、少しでも「おかしい」と感じることがあれば口に出さずにはいられない。ただ、2人がケンカになることはなく、毎回ちゃんと話し合って解決しているという。

Heesangがキャスディをピックした理由:

FLCとの初戦、スラバーサでHeesangがキャスディを使った件については、トレーサーがBANされたため、本来ならソンブラを出すはずだったが、Heesangはソンブラをやりたくなかったため、Lipに「ロールを交換しよう」と言って、自分はフレイヤをピックしたという。しかし、エイムがひどすぎて、何を使えばいいのかまったくわからなくなり、最終的にキャスディをピックしたらうまくいったとのこと。

Shu:「この試合のHeesangは完全にBOTだった。スコアボードを開いたら、2キル6デスとかで、他のみんなは多くても2デスなのに。『こいつ試合にいないじゃん、俺ら4対5で戦ってるじゃん』って思った。でも相手がHeesangだから、メンタルが大丈夫かちょっと心配だった」

ラインハルトのラッシュ構成について:

Heesang:「“将軍”(Junbin)がやれと言ったら、僕達はやるだけです」

この構成を試すことは、試合の前日に話していたという。Shuによれば、普段やっている構成ではないものの、やろうと思えばきちんと“教科書通り”にプレイできるとのこと。もしミラーマッチになっていたらミクロでは負けていたかもしれないが、今回はそうではなかったので、それほど難しくはなかったという。相手が当時のLondonだったら大変だっただろうとのこと。

OWL 2023シーズン当時のLondon Spitfireは弱小チームではあったものの、どんな状況でもラインハルトで出撃するHadiのハルト構成は格上チームからも恐れられていました。

Shu:「でもJunbinのラインハルトってそんなに上手くないよな?」

Heesang:「盾出して勝ってるだけですね」

LIPを回復することについて:

今のメタはキリコがキルを取りに行けるメタではなく、しかも5v5ではDPSが試合を勝たせるうえで特に重要とのこと。そのためShuは、LIPが“魔法”をかけてくれることを祈りながら、ひたすらLIPにヒールを注ぎ込む“ヒールBOT”に徹していたという。後ろから見ていると、LIPの動きは本当に雑に見えるが、責めることはできないとのこと。というのも、本人は毎回瀕死になっているにもかかわらず、たまにその雑な動きからヘッドショットを決めることもあるからと話している。

Shu:「まあ、これがヒットスキャン特有の動きだよな」

LIPを回復できない状況では、その度にコールして、LIPにプレイを少しセーフティにしてもらわなければならないという。

Shu:「ああいう子(LIP)をどうやってコントロールするんだよ?保育園の先生みたいな気分になる。プレイすればするほどそう思う」

一方でHeesangは、ほとんどの時間を“リソースなし”でプレイしているとのこと。しかし、彼自身はそれがルシオ/キリコ構成では理にかなっていることであり、本人ももう慣れていると話している。

昨年のHeesangのトラウマについて:

昨年のアジア大会ステージ2のゲンジメタでは、Heesangはスラバーサでのあの有名な“龍撃剣の途中で倒された瞬間”にちょっとしたトラウマを感じている模様。

Heesang:「あの試合で覚えてるのはそのことだけです」

尚、今大会ではハリウッドでも、Heesangは龍撃剣の途中で倒されている。

Heesang:「また僕の人生が走馬灯のように駆け巡りました」

Shu:「なんであんなことしたんだよ?お前HP全然なかったじゃん。誰が見ても悪いタイミングだって分かるだろ。“感情的になりすぎだろコイツ”って思ったよ」

ルナサピについて:

Shu:「ルナサピは俺たちのマップじゃない。うちのチームはルナサピで勝てないんだ。本当に無理。なぜ分からないけど、毎回負けるんだよ。なんでこのマップだけこんなに負けるのか、自分でも分からなくなるくらい」

Illusion:「正直すぎて、なんて言えばいいかわかりません…」

「脇毛」ミームについて:

Shuがファイナルの選手紹介でポーズをとったとき、脇毛が見えてしまったことが発端。実はその前にJunbinから「腕を高く上げすぎると脇が見えるぞ」と注意されていたらしい。

Shuは自分のことを「目立ちたがり」と話しているため、むしろミームは気にしていないという。自分の話題でファンが盛り上がるのはむしろ歓迎とのこと。

Shu:「どんどん話してくれていいよ。“Mu”みたいに俺をバカにするミームですら面白い。去年ストックホルムで負けたあと、最初の配信のタイトルを“Mu”にしたんだ。ストレスを感じないって言ったら嘘になるけど、自分ならちゃんとやれるって分かってるから、ストレスとして感じないようにしてる。ある意味、自己暗示をかけてる感じ」

「Mu」は、Shuの名前と“mugwan(無冠)”を組み合わせたあだ名で、“グランドファイナルで勝てない選手”や“優勝できないやつ”のように揶揄するニュアンスを持っており、例としては「無冠の帝王」Carpeが有名。

この2年間で印象に残っている出来事:

去年のストックホルム大会で、ShuはHeesangをかなり強く問い詰めたことがあったという。Shuがいろいろ提案しても、Heesangが全て一方的に却下し続けたため、Shuがブチ切れてしまったとのこと。その日のうちに、Shuは申し訳なくなってメッセージで何度も謝っている。

翌日、Heesangは夕食を食べていなかったそうで(そのせいかどうかは分からないが)。そこでShuは寿司をひとつ手に取って、プレイ中のHeesangの口に直接入れてあげたところ、Heesangがそれを食べたので、Shuは「もう完全に仲直りできたな」と感じたという。

お互いの長所と短所について:

Heesang > Shu

  • Shuは自分の考えをしっかり持っており、プレイメーカーでもある
  • その強い自我こそが弱点でもある

Shu > Heesang

  • Heesangは文句を言わず、必要な役割を黙々とこなす
  • ただ“絶対に死んではいけないタイミング”でも死ぬことが多い
  • また、回復要請など、自分から積極的にコールをするタイプではない

Shu:「たまに、トレーサーで1v1してるHeesangに鈴入れてあげると、“お、Jinseo兄さんナイス!”って言ってくるんだよ。でも本当は、先にもっとコールしてほしいんだよな」

Heesang:「本当に“死にそう”って感じたらコールするけど、“いけそう”だと思ったら大体何も言わないんですよね」

1v1における強さについて:

1v1がめちゃくちゃ強いことで有名なShuは、チームの中では、彼とHeesangの2人が1v1では最強だという。とはいえ、JunbinとMaxは自分たちのほうが上手いと思っているらしい。

Shu:「もしあいつらのエイムが本当に良かったら、そもそもタンクなんてやってないだろ。俺だってウィンストンを使えば一発も外さないわ」

最近流行っているという、アナの「タル」スキンについて:

Shu:「それが俺の影響なのかは知らないけど、うれしいね」

Shuは自分のことを“ヒップスター”(流行や他人に流されない)だと話しており、他の人が使わないものだけを使いたいタイプらしい。

タルスキンを選んだときの理由:

「俺に倒されたとき、相手が一番イラつきそうなスキンはどれか?」と考え、タルの顔がその目的に一番合っていると思ったからだという。

Heesangのプレイスタイルについて:

Heesangは、リソースがほとんど無い状態でも、バックラインをかき乱したり、クールダウンを吐かせたりする“任務”に集中するタイプとのこと。このプレイスタイルは彼にとって自然なもので、彼は基本ひとりで動くのが好きで、何も要求せずに、JunbinやLIPに大半のリソースが割かれる構成でも気にしないとのこと。

また、他のフレックスDPSのように派手な個人プレイで魅せることに重きをおいていないため、カメラに映る機会はあまり多くないが、本人は気にしていないという。

Heesang:「チームが楽になるようにプレイしてるだけ。勝つことだけが重要です」

ストックホルム大会のクラウドファンディング・スキンについて:

Shu:「ちょっとディスっていい?なんであれを出すんだ?決めたやつに本気で会ってみたい。賞金も規模も小さいのに、なんでもっと良いスキンを作らないんだ?コラボスキンはいつもめちゃくちゃ良い出来なのに、なんで大会のスキンだけ変なんだよ。適当に“チームカラーを塗りました”で済ませちゃダメで、“選手がよく使ってるスキンをベースにして、そこにチームカラーを配色する”みたいな、そういう独自の工夫を入れるべきなんだよ。はぁ…」

もしCRカラーを適用するスキンを選べるとしたら、Shuはアナ「タル」、Heesangはトレーサー「ウールタイド」(Xmasスキン)を選ぶと話していたが、Illusionはそのトレーサーのスキンの存在を知らず困惑していた。

Shu:「いや、Heesangもヒップスターだから。気にすんな」

ベンチャー/ラマットラ/アナのチームスキン・バンドルについて:

本来なら、CRを代表するスキンとしてボール/ファラ/アナを選ぶこともできたはずで、Falconsなら マウガ/D.Vaとか、そういう選び方もできたはずと考えている。

Shu:「頼むよBlizzard、もっとちゃんとやってくれよ。見てるか?スキン制作チームに俺を入れてくれ、意見ならいくらでも出すから」

ジュノについて:

ジュノは今やCR/Shuにとってミームのような存在になっているが、Shu自身は「昨年のストックホルムで負けたのはジュノのせい」だとは思っておらず、やり直したところで結果は変わらなかっただろうと考えているため、特に気にしていないとのこと。

単に、当時のメタが彼らに合っていなかったこと、パフォーマンスが悪かったこと、そしてFalconsがとても上手かったことが敗因だと感じている。

その後のSoop Cupで勝ったとき、Shuは勝利インタビューで「このメタ好きだよ」と言い、ある意味で“リベンジ”も果たしている。

最終的に、このストックホルムの敗北も、彼らの中では軽い気持ちで受け流して前に進んでいる。

趣味について:

Shuは以前はSteamのゲームをよく遊んでいた。服を買うのも好きで、背が高いこともあってファンの中には「引退したらモデルもできるんじゃない?」と言う人もいるが、そこまで服が好きなわけではないという。

Shuの本当の趣味といえるものはオーバーウォッチだけで、暇つぶしで何もしない時間でも、1日24時間ずっと練習場に入りっぱなしで過ごしている。

ただShuとしては、練習場はもっと改善できると思っていて、「もっとボットを追加するとか、リスポーン時間を早くするとかしてほしい」と話している。

一方Heesangも趣味はオーバーウォッチだけで、他のゲームとしてはRustをやる程度とのこと。

好きなマップについて:

Heesangはイリオスが好きで、このマップには良い思い出がたくさんあるからだという。一方でShuには「お気に入りのマップ」は特になく、アナが強いメタ、あるいは自分が影響を与えられるメタであるかどうかだけを気にしている。

ファンの間では、CRはイリオスとスラバーサが得意で、NJCとルナサピが苦手というイメージがあるが、選手たち自身は別にそれらのマップに苦手意識があるわけではないとのこと。

Shu:「NJCについては、スクリム中ずっと“頼むから一回くらいこのマップ勝たせてくれ”って思いながらやってる。一度だけ勝ったけど、それはFalconsの調子がおかしかった時だけ。調子のいいFalconsに勝つのは本当に難しい」

イリオスではいつも勝っているのにファイナルでそこを落とし、逆にFalconsのピックであるエスペランサを自分たちが勝ったという展開は面白いが、強いチーム同士の対戦ではそういうことは普通に起きるものだと考えている。

スラバーサについては、なぜいつも勝てるのか本当に理由がわからないらしく、「気付いたらそういう流れになっていた」という。ただ、マップの特性がCRのスタイルに合っているのは確かだという。

好きなメタについて:

Shuは、自分が影響力を発揮できるメタが好きで、ゼニヤッタ/イラリー/バティ/アナ/キリコあたりのメタが好みだという。

もし ジュノ/ブリギッテ がメタになったとしても、今回はChorongとロールを入れ替えず、Shu自身がジュノをやるつもりだという。

Shu:「でもジュノ/ブリがメタになったら、俺ストックホルム行かないわ」

一方Heesangは、ソンブラをやるのがあまり好きではないとのこと。

ちなみに先日韓国で行われたG-STAR Cupや直近のサウジアラビアリーグではジュノ/ブリ構成を使うチームも多く見られました。
ランクと同じように大会でもヒーロー4体のBANを入れる案について:

Shu:「ええ、絶対やだね。無いわ。視聴者的には面白いかもしれないけどね。ルシオ/モイラとか、ルシオ/マーシーとかわけわからん構成が出てくるだろうし。でもヒーローの数が少なすぎて、4BANは無理だよ。」

試合中の集中力について:

Junbinは常に頭を働かせているタイプらしく、ほとんど集中が切れることがないという。

Shuは「プロゲーマーが気を抜くなんてことはありえない。よっぽど風邪で高熱があるとかじゃない限り、そんなことは起きない」と断言している。

ただし、もし疲れてしまったときは、ラウンドの合間にタバコで休憩をして気力を回復するそうで、一方のHeesangは水をたくさん飲んでリフレッシュするタイプとのこと。

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