先月開催されたDreamHack Winter、そして昨日決勝が行われたIEM Gyenoggiの優勝チームと、本日準決勝・決勝が行われたMLG Vegasベスト4チームのコンポジションを比較したデータです。
The champions of IEM Gyeonggi and DreamHack Winter played less tanks than the rest of the teams.
Will the same happen at MLG Vegas? pic.twitter.com/FzxAm3t39e— Winston’s Lab (@WinstonsLab) 2016年12月18日
今回は時間がなくて優勝記事が書けませんでしたが、IEM Gyenoggiでは伏兵のLuxuryWatch Red、MLG Vegasでは本命のEnVyUsがそれぞれ優勝を飾っています。
比較データで異彩を放っているのがMisfitsでアンチメタを標榜する彼らのタンクコンプ率はほぼ0%。得意とするダイブコンプとウィドウメーカーを交えた3DPS構成を運用してDreamHackを制しています。ただし、同大会ではnVや韓国勢が出場していないために、韓国チームと当たるIEMで彼らがどういった戦いを見せるのかに注目が集まっていましたが、残念ながら大会直後の大型トレードにより、IEMで彼らの華麗なダイブコンプを見ることは叶いませんでした。
この3大会を通してデータ的にもタンクメタが全盛期を迎えていることは明らかですが、IEMで優勝したLW RedやMLGチャンピオンのEnVyUsがクアッドタンクをほとんど採用せず要所々々でオーソドックスな2/2/2を採用していたのは興味深いですね。
ナノブーストのメインターゲットもLW RedがIEMでブレイクしたNanohana選手のソルジャーだったり、nVがベイブレードだったりとチームプランにもその違いが現れていました。
Taimou選手はじめ多くのプロ選手が口にしているように、現行のタンクメタでは個々のスキルよりもチームの連携力と戦術プランがより重視される傾向にあるようです。
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The Earth Shatter combo from @TeamEnVyUs!
Grand Finals are LIVE at https://t.co/ushos2Dj2o#MLGVegas https://t.co/1yTjyqaxkH
— MLG @ #MLGVegas (@MLG) 2016年12月19日
MLG決勝Faze Clan戦で見せたnVのデザインプレー。ワンパターンなタンクメタの初動を逆手に取った戦術が見事に決まります。自分のような観戦音痴にも分かりやすい計略でした(笑)この他にもIliosで見せたハイグラウンドからのベイブレードのようにチームが用意してきたプランがハマったのもnVが優勝できたひとつの要因ではないかと思います。
IEMは決勝のLuxuryWatch Red対Lunatic-Hai戦のみ観戦しましたが、印象に残ったのがNanohana選手(LW Red)のソルジャー。この動画を見ても分かる通り彼のトラッキングエイムは目を見張るものがありますね。一般人が同じことやったら真っ先にチートを疑われそうです。