Lunatic-Haiコーチ「チームの強さとスクリムの量は比例する」

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Lunatic-HaiのAlwaysoovコーチがTakeover 2の2試合(Misfits vs MovieStar Riders, NIP vs e-United)を見た後の4チームに対する感想やその他のコメントまとめです。

今回もトップチームのコーチらしい興味深い分析を聞くことができます。

  • まず本題とは関係ないものの、APEXの試合後やタクティカルポーズの時にLunatic-Haiのブースに現れる頭の剥げた人物(bald guy)がAlwaysoovコーチとのこと。
  • ワールドカップの韓国代表ロスターは内々に決まっており、既にブリザードにも提出している。現時点でメンバーを知っているのは3人の選考委員のみで6月中旬に正式発表。
  • 現在中国で開催されているChinese Pacific Championship(前身は昨年のAPAC)のチームレベルはAPEX Challengers(実質的なAPEXの下部リーグ)に匹敵する。Pacific Championshipのキャスターも同じことを言っている。中国チームはAPEX Challengerのチームと多くのスクリムを行っており、コーチはそれらの内容からこのように評価している。
  • MovieStar Ridersがソンブラを使っていたことについて。NA/EUではComplexity(5月に解散)のように韓国勢よりもかなり前からソンブラを大会で使用していたチームもあった。既に彼女が現行メタに不可欠な要素となっていることもあり、いくつかのチームは彼女をとてもうまく活用している。
  • Moviestar Ridersは間違いなくAPEX Season2とSeson3の試合を見てとても注意深く研究している。彼らのプレースタイルやコンプがコーチのよく知る韓国のトップティアーのチームに酷似している。どのチームかは言えないがMisfits戦はまったく同じ戦い方をしていた。コーチはMoviestar RidersのDanteがチームのエースであるとコメントしており、彼のゼニヤッタを褒めていた。
  • Takerover 2に出場しているチームはミラーコンプ(相手と同じ)か自分たちが得意とするコンプで真っ向からRogueと戦おうとしているが、1対1ではRogueが勝っているので、この戦い方ではうまくいかないだろうと見ている。また、APEX S3以降、Rogueは柔軟になったように見える。コーチはKnoxxのラインハルトを初めて見たと語っている。プレイオフで彼らを破るには異なる戦術を用意する必要がある。
  • Takeover 2はRogueが優勝するだろうと考えている。他のチームで彼らよりベターなチームは今のところ見当たらない
  • APEXとはまた違った雰囲気で行われているTakeover 2のスタイルは嫌いではない。中国のネットカフェもこのスタジオと似たような雰囲気で、PCブースとカフェが融合したスタイル。
  • コーチは個人的にNIPのことをとても気に入っており、その理由はHymziのロードホッグを核としたスタイルが非常にオリジナルなものであったため(トリプルタンクの先駆け)。ダイブが主流の現在、Hymziは最適な役割を見つけるのに苦労しており、チームの不振も含めてコーチはとても残念に感じている。もしNIPがAPEX S1に招待されていたら、優勝するチャンスもあったであろうと話している。当時のNIPのチームワークはとても印象的で、特にZappisは必要な時に進んでロールを変更することができる選手と高く評価していた。現在のメタで彼らは自らのアイデンティティーを見つけるのに苦しんでいる。
  • Lunatic-HaiはeUnitedが韓国合宿を行っていた時に何度かスクリムを行った。当初コーチとしてはスケジュールの都合でスクリムを組むつもりはなかったが、eUnitedのマネージャーに「今、うちの一番得意な構成が3DPSコンプだから、Rogue戦の良い予行演習になるよ」と説得された。
  • コーチはスクリムの回数とそのチームの強さは比例すると話している。Misfitsのメンバーは最近の不調をコーチがいないことが原因だと考えているようだが、1根本的な問題はEUのチームが1日にこなせるスクリムの数とその対戦相手が限られていることにあり、チームが向上するためには多種多様なチームと数多くスクリムをこなすことが必要であるとコーチは考えている。Misfitsはこういった練習相手探しに苦労していると言われており、APEX S2では大会直前の一ヶ月間満足なスクリムを組むことができず、その練習相手はもっぱらNIPのみだったとのこと。EUでは地理的な要因で練習相手が限られるといった事情から韓国でブートキャンプを行うチームもいくつか出てきている。韓国では国内にハイレベルなプレースタイルの異なる様々なチームが存在するために、1日の練習で多くのことを学ぶことができる。Overwatch Contenders開催で海外でも独自のカラーやスタイルを持つチームが増えれば、こういった問題が解決できるかもしれない。
  • Misfitsについてはさらなる問題点を指摘している。彼らには過去にプロレベルでヒーラーやタンクを専門にしていたプレイヤーが足らず、本来はDPS役である選手がヒーラーとタンクを担当していることも不調に影響しているようだ。コーチの目からZebbosaiのアナはこの他の試合でもとてもやりずらそうに見えていたし、フレックスのTviq/Nevixはいくつかの状況でDVAに期待される動きができていないこともある(これらは昨年のトレードでHidan2やskipjackを失ったことが影響しているのかもしれない)。
  • コーチはDafran(Selfless)とAKM(Rogue)のエイムはオーバーウォッチでもベストと評価している。Dafranに関してはSelflessで頭角を現すかなり前から注目していた。ただし、彼のトキシックな性格をもう少し抑えることができればチームの雰囲気作りに貢献するだろうとも話しており、さらに5月のAMMでDafranが試合を投げた(throw)ことを批判している。3
  • ここ最近Selflessはオンラインでは好成績を残しているが、コーチはオンラインとLANトーナメントでは雰囲気やコンディションが異なりまったく別物だと考えているので、彼らがLANトーナメントで結果を残せればNAのベストチームのひとつとして呼ぶことができるだろうとも話している。
  • コーチはKruise(eUnited)4のゲンジは韓国合宿の後にほんとうに向上したと評価している。特にUltのチャージが大幅に早まり、適切なタイミングで使えるようになったと評価している。一方で、NIPはゲンジへの対処に明確な考えがなく、それはRogueやeUnited戦でも明らかだった。Kruiseがドラゴンブレードを使うたびにNIPはどう対処すべきか練習できてないせいかKruiseのゲンジは単独のUltで楽々とマルチキルを取ることができた。
  • NIP対eUnited戦では両チームともマッチ全体をとおして特定のコンプに頼り切りで、いくつかのポイントでマイナーチェンジを加えるだけだった。NIPはTracer/soldier/zenyatta/Lucio/Reinhart/D.Vaのコンプ、eUnitedは3DPSコンプを軸に運用していた。コーチは将来的に彼らには今あげた以外の独自のコンプを見せてほしいと期待している。
  • 将来的にLunatic-Haiが海外のトーナメントに招待されたら…そういった大会があるのであれば喜んで参加する。コーチの耳には、今年の9月あたりにアジアでインターナショナルなメジャーLANイベントが開催されるという話が届いているとのこと。ただし、まだ実現するかは分からないとも話している。
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脚注:

  1. Reinforceがコーチを探しているものの、オーナーのサポートが得られないとの愚痴をツィートし、別チームであるLaserKittenzのオーナーから嗜められる。
  2. MisfitsがDreamHackで優勝した時に、当時主流だった3タンクメタをハイダイヴで攻略し“Fuck the meta”とツィート。
  3. おそらくこのシーン。マッチもほぼ決まりかけてたので投げたは大袈裟かもしれないけど、ファンとスポンサーの手前、少なくとも大会では最後まで諦めずプレーしろということらしい。
  4. APEX S1に出場し、その後解散したReunitedのメンバーほぼそのままで結成されたチームがeUnitedで、前者は韓国のOWシーンで一番人気がある海外チームでした。
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