NFLダラス・カウボーイズのJerry Jonesオーナーと不動産投資家のJohn Goff氏が北米のesports団体であるCompLexityの株式過半数を取得したことが明らかになりました。
具体的な買収額などは明らかにされていませんが、Jones氏とGoff氏はこの契約によりチームの主要オーナーの座にすわることになります。同チームのCEOで共同設立者のJason Lake氏は同職にとどまる一方で、Jason Bass氏は株式を手放しチームから去ることになります。
CompLexityは昨年8月からOWシーンでの活動を開始、Harbleu、Joemeister、Shakeといったプレイヤーが所属していましたが、今年5月にOverwatch Leagueの参入障壁が高いことなどを理由に、OWシーンからの撤退を明らかにしていました。orgとしてはCS:GO、DOTA2のロスターなどが所属しています。
ダラス・カウボーイズはOWL発足に先駆けてブリザードからリーグ参入を打診されていたようですが、esports産業に関する見識が不十分であったことからこれを見送ったとも言われています。このニュースを報じたESPNによると、Lake CEOは将来的にOWLのチーム枠拡大があれば参入の可能性について再検討するとのことです。
大株主のひとりであるGoff氏の息子Travis Goff氏(Goff Capital副会長)は少年時代にCounter-Strikeのオリジナルバージョンにのめりこみ、14年前のesprotsイベントではLake氏とも顔を合わせたことがあるそうです。
CompLexityはオフィスをダラス/フォートワース地域に移転し、将来的にはダラス・カウボーイズのオフィスがあるチーム施設内に居を構えることになります。
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このニュースを聞いたときはOWLじゃなくてLoLのフランチャイズ参入に向けた買収劇かと思いましたけど、CompLexityは今はもうLoLのロスターは所属してないんですよね。
将来的にNA LCSに参入する可能性も十分あるけど、同じように、もしかしたらそれ以上にOWLへの参入を意識している可能性は高いです。Lake CEOも今年1月くらいにOWLに対しては参入コストが膨大でリスクが大きいとインタビューで懐疑的な見方を明らかにする一方で、OWLの盛り上がり次第では再び参入を検討するとも答えていました。
ひとつ問題なのは拠点がダラスということで、既に同都市にはEnVyUsのダラス・フューエルがいるし、同じテキサスにはOpticのヒューストンもいます。ダラス・カウボーイズのオーナーがわざわざ他の都市でチームをブランディングすることはまず考えられないので、仮にOWLに参加するとなれば、ダラスからは2チーム、テキサス州全体では3チームがしのぎを削ることになります。
”http://www.espn.com/esports/story/_/id/21309068/dallas-cowboys-owner-jerry-jones-john-goff-buy-majority-stake-complexity-gaming”
”http://complexitygaming.com/welcoming-new-partners-to-the-family”