OWL 2020チームガイド:ボストン・アップライジング

Boston Uprising

更新履歴:
2020/1/19


2018年のボストンはチームGMのHukが見出した未知の才能が開花し専門家の予想を覆した。2019年もチームは同様の補強方針を貫いたが成績は前年を大きく下回る結果に。

昨シーズンは4試合でリバーススイープするといった勝負強さも見せたが、シーズン後半は1勝しか挙げられず19位でシーズンを終えている。シーズン途中のNoteとRckのトレードも結果だけ見ればマイナス面ばかりが目立った。

オフシーズン中のロスター刷新では新たに6名の選手が加入。ベテランのMuchkinを除くとシーンでの認知度や経験の浅い選手が多く、今季もHuk流の補強方針は変わっていない。一昨年のマジックを再現する可能性もあるとはいえ、チーム財政を考慮した低コストな補強には大きなリスクが伴っている。

過去2シーズン続けてチーム内の不和が伝えられ、表面上は大事に至ることはなかったものの、今季も同様の問題が生じる不安を抱えている。独裁者とも言われるHukの手綱捌きがチームの行方を左右する。

ボストンのオーナーはNFLのニューイングランド・ペイトリオッツやMLSのニューイングランド・レボリューションを所有するRobert Kraft氏。過去に所属したスター選手やオーナーのスキャンダルで様々な方面から注目を浴びたことも。


ダメージ:

🇳🇿Colourhex
🇰🇷Jerry
🇰🇷Munchkin

昨年の2-2-2導入以降、Colourhexはチームでも優れた選手の一人として実力を発揮してきた。ファラやウィドウメイカーをはじめピックプールは広くプレイメイカーとしても期待できる。昨季途中でソウルを去ったMuchkinだが、持ち前のヒットスキャン性能は高い。3-3環境以降プレーしていないために不安は残るが、ベテランとしてもリーダーシップを発揮したい。

コンテンダーズKRでプレーしていたJerryは3-3環境のオフタンクやソンブラで印象的なプレーを残してきたという以外にはこれといった情報もなく、ピックプールについても定かではない。Blaseがヒューストンに去ったため、DPS陣のフレックス性能を疑問視する声もあり、彼らがメタに適応できなければ新たなDPSの補強を迫られるかもしれない。


タンク:

🇬🇧Fusions
🇰🇷Axxiom
🇨🇦Mouffin
🇳🇱Brussen

昨季はほとんどプレー時間のなかったAxxiomだが、MT、OTを兼任できるため控えとしても重宝する。コンテンダーズNAでプレーしたダイブ末期のウィンストンは一定の評価を得ている。絶大なリーダーシップを発揮しチームを支えたFusionsだが、ラインハルト以外のピックでは物足りなさも指摘されている。

オフタンクのBrussenは一昨年のFusionsがそうであったようにW杯の活躍が認められボストン入り。2wayのMouffinはラダーで注目を集め、昨年のカナダ代表選考ではNoteと最後までポジションを争っている。プロシーンでの経験に乏しくリーグでの実力は未知数だが、楽しみな存在。


サポート:

🇺🇸Swimmer
🇰🇷Myunbong

1年に渡りアカデミーでプレーしていたSwimmerが待望の昇格。積極的な声出しでFusionsのリーダーシップをサポートする優れたショットコーラー。同じく新加入のMyunbongはHukが他チームに先んじて獲得したフレックスサポート。ルーキーながらコンテンダーズKRでの活躍ぶりから周囲の期待値は高い。Sideshowは2020年版のViol2tと評している。

メイン、フレックスともにバックアップがいないことは大きな懸念材料。過去に所属していた韓国人フレックスサポート2人が共にチーム内で摩擦を生じさせていたことから、このジンクスが繰り返されるのではないかと心配する向きもある。


コーチ:

OWL初年度躍進の原動力となったCrusty前ヘッドコーチを失った影響は想像以上に大きかった。新ヘッドコーチのMineralはHukが大きな期待を寄せる一方で、フロリダでの実績から全般の信頼を置くにはやや心細い。新アシスタントのAscotは昨年までHSL Esportsのサポートとしてプレー、コンテンダーズEU優勝を経験している。

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