『OWCS Asia Championship』出場全8チーム紹介

Crustyコーチの配信コメント深堀り版②

前記事の続き(一部割愛、質問は基本省略)。

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– 今季はSinatraaとArchitectが去った。オフの休息は大切だが、そういった突然の離脱に対応できるような選手を入れて来季に向けて準備する必要も感じている。

– Ta1yoが酔っ払ったようなツィートをしていたけど一体どれだけ飲んだの? – 彼は両手でソジュ(韓国の焼酎)のボトルを飲んでいた。もし会社の上司だったら彼のような部下がほしいだろうね(韓国社会の酒文化的に)。

– 来季も同じロスターか?- そうだといいが、まだ分からない。(Q: Same roster next season? A: I’d like to but)

– 他のチームから補強するとしたらEscaがよい。

– コーチングするのに愉快な選手はViol2t。反省会ではいつも口をあけて寝ている。

– グランドファイナルのロスターが全員残留するかについてはまだ分からない。

– コーチしてみたい選手はEsca、Wakawaka、Mirage、Evermore、Doheon(全員引退したAPEX戦士)。

– 連覇を達成してこのロスターをキープしたいと思っているが、もしかしたらそうはならないかもしれないし、新しい冒険が必要になるかもしれない。オーバーウォッチのシーンも揺らいでいる。毎シーズンが新たなチャレンジだが、もし来季も自信があるか?と問われれば、自信を持つようにしていると正直に答える。チャレンジや危機を楽しむと同時に不安や心配を感じずにはいられない。

– 契約を更新した選手が何人いるかは答えられない。

– Haksalは今もよい選手だと思う。

– グラディエーターズに負けたのは選手の違いだ。もしSinatraaが2人いればザリアとドゥームフィストをプレーさせてMirrorとSpaceを抑えて貰えばいい。しかし我々はCHBがザリア、Sinatraa(Architectの間違いかと)がドゥームをプレーして負けた。

– 私はストーリーラインが好きだ。試合後のトラッシュトークのように、きっかけとしてショックの選手の振る舞いがまずかったこともある。相手チームのファンだったら自分も怒っていたかもしれない。しかし、そういったときに応援している選手がトラッシュトークの相手を打ち負かしてくれたらとても気分がいいし、ざまあみろと思ったりもする。逆に負ければ次はリベンジしてほしいと思うだろう。OWLに必要なのはそういったストーリーラインだと思う。

ヒール役は相手チームにとっては憎たらしい存在で、もっと面白くないといけないと思うし、それがエキサイティングで負けられない戦いにつながると思う。勿論一線を越えた荒らしのようなコメントで相手を本気で怒らせるのはまずいが、「NAの方が強い」といったようなコメントはOWL観戦を盛り上げる要素だと思う。だから、そういったコメントで自分が選手を叱るようなことはない。相手チームのファンからすれば愉快なことではないのは理解しているし、そういったコメントのせいで彼らの反感を買うのも理解している。

だからRascalやViol2tについてもそれと同じように考えてくれればいいと思う。RascalもViol2tも率直に言って悪い子じゃない。彼らはただ勝ちたいだけなんだ。これもストーリーの一部だと考えてほしい。APEX時代はOGNがオーディエンスのためにストーリーを用意していたけど、今はそれがない。もし、彼らが本当に一線を越えたらリーグが彼らを処分するだろうし、そうでない限り、相手をからかったりするのはただの冗談みたいなもので、もしトラッシュトークの後で負けるようなことがあれば、その時は自分達がネタにされるまでだ。

– NYXLは良いチームだけど、彼らのメタのアプローチが理解できないことがあった。最終的に彼らがアナを使ったのは理解できる。アナでホッグを無力化することは問題ない。しかし、アナを出した上にソンブラまで使うと十分な火力が出せなくなる。だから彼らは火力のほとんどをSBBに頼ったために彼の負担が増えた。ホッグ/ザリアは完全にゲンジのカウンターで、それを相手にゲンジを出すということは、Haksalを信頼しすぎたのかもしれない。

メイは最高のピックではないかもしれないが、Haksalのピックプールを考えたら代わりにメイかホッグを使うべきだったのかもしれない。もしホッグとゲンジを使うということであれば、ソウルのProfitのように上手くいったかもしれない。しかし、あの時のメタはまだNAでもAPACでも流動的だったから、彼らがあのような選択をしたのは理解できる。ホッグ/シグマ/ダブルスナイパーがメタの終着点であることは皆気づいていたが、その構成ではソンブラ/リーパーを相手にしたときにやや苦しくなる。だから盾と矛のように、チームはカウンターを好むチームと相手の上を行こうとするチームの2つに二分された。

– ソウルはとても強いチームで多くの可能性を秘めていた。NAにいた頃は私はソウルをそれほど高く評価していなかったが、今は多くのポテンシャルを持ったチームだと実感している。フィリーについてはとても残念だ。本当にそう思うしそれについては話したいこともあるが、これは細心の注意が必要な話だ。どのチームもベストを尽くしその実力に応じて報われたのではないかと思う。

– 今からメタについて少し話しをしたい。自分は優勝チームのコーチでありその立場からメタについて話したいことがある。自分は以前GOATSについて話をしたことがあるが、コーチとしてもかなり力を入れていた。自分のコーチングや準備は当時のメタにうまくフィットしその波に乗っていた。GOATS時代はメタにフィットしていたチームが勝ち、そうでないチームはコーチスタッフがどれだけ尽力しても勝つことはできなかった。勝つか負けるかは結局のところメタの運勢次第だった。

昨シーズンはパッチにある程度の方向性があった。例えばGOATSからダブルシールド/リーパー/ドゥームへとメタは変遷したが、その過程でも耐久性重視というデスボールのアイデアは失われず完全に別のメタであるとは感じなかった。だから、GOATSで成功していたチームは勝ち続けることができた。

しかし今季はアナ/ブリギッテ/Dva/ウィンストンをプレーしていたが、ファイナルになってメタの方向性が完全に変わってしまった。ダイブとの類似性すらなく、エコーがバフされ興味深い構成になったわけでも、ダイブのような魅力的な構成でもなかった。自分はパッチは同じ原則を維持しつつ、弱いチームにある種のアドバンテージを与えるべきだとは思うが、メタがあまりにも急激に変わったことで弱いチームと強いチームの順位が入れ替わっただけだった。話が長くなったが、要するに勝敗はメタ次第であり、ショックはメタを背景にして優勝を手にしたということだ。

まず先に言っておくと私はワシントンを本当にリスペクトしている。彼らは懸命に努力して強力なロスターを作り上げたと思う。しかし、リーグは突然、緊急の契約ルールを発表した。一人のプレイヤーがダラスを去り、いろいろあって移籍ルールが変更になりプレーオフのフォーマットも変更されワシントンはパリや他のチームを倒して勝ち進んだ。ワシントンの努力を否定しているわけではまったくない。このシステムを考えたのは彼らではないし、彼ら自身は努力して良い結果を手にしただけだ。

いずれにしても正直に言わせてもらえば、プレーオフに進出できるチームは本来12チームだけだったが、結局20チーム全てが出場できることになった。そして、緊急の契約条項が存在しないほうがもっとよかったのかもしれないが、結果的にレギュラーシーズンで頑張ったチームがプレーオフに進出できなかったのは残念だ。もし自分がパリのコーチだったら冷静ではいられなかっただろう。レギュラーシーズンで本当に頑張って良い結果も出したのにグランドファイナルにも出られない…本当に不幸なことだよ。

モチベーションを高めるためにレギュラーシーズンの順位に応じて賞金を分配してもよかったかもしれないが、彼らは何も手にすることができなかった。だからこれで果たして良かったのかという思いはある。ただ、観客からすれば弱小チームが勝ち上がっていくストーリーは楽しかったと思うし、何もワシントンが悪いわけでもない。ただ、リーグの施策がまずかった。結果的にレギュラーシーズンが意味のないものになってしまったことはとても残念だと思う。

– グラディエーターズは素晴らしい選手が揃っているし、どの選手も強みを持っている。しかし、自分達の得意なことをやろうという考え方はメタをプレーするには適していないのかもしれない。選手の有能さ考えれば、メタを追いかけながら自分たちの長所を活かしたほうがよい結果を残せたかもしれないが、これはあくまでも個人的な意見。

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