マイクロソフトによる買収が発表されたActivision Blizzardだが、WSJのリポートによると、ABKのボビー・コティックCEOは2023年6月末までに予定されている買収完了後に退社する見込みとのこと。
Bobby Kotick, Activision’s longtime CEO, is expected to leave after Microsoft’s deal to buy the videogame maker closes, people familiar say https://t.co/bQANceWuw8
— The Wall Street Journal (@WSJ) January 18, 2022
コティックCEOは買収発表後、NYタイムズの取材に対して買収完了後の進退については明言を避けていたが、WSJが近しい関係者から入手した情報によれば、両社の経営陣は取引成立後に同CEOが会社を去ることで合意しているという。
A propos of nothing, here's how much Activision Blizzard is to pay Kotick if he is terminated as a result of a change of control of the company, per his employee agreement pic.twitter.com/JEA5zexmI1
— Alex (@gamesbizuk) January 18, 2022
尚、コティックCEOの退任に関しては、米国証券取引委員会の資料にも見られるように、同CEOが特段の事由なく経営支配権の交代によりActivision Blizzard CEOを解任された場合、最大で約3億ドル(約340億円)もの大金を受け取ることになるという。一方で解任されるに足る事由により解雇された場合、手にするのは僅か26万ドル程度。
このままコティックがCEOとしてActivision Blizzardに留まり、買収完了後の両社の統合により穏便に退任となれば、まんまと3億ドルをせしめて会社を去る可能性もあるとDexertoは報じている。
Microsoft To Buy Games Maker Activision In $69B All-Cash Deal
There’s a sudden blockbuster deal in the gaming world. Activision Blizzard (NASDAQ: ATVI), the gaming giant behind famous franchises like Call of Duty and Crash Bandicoot, is getting bought by Microsoft (NASDAQ: MSFT), owner of the Xbox brand of consoles, accessories, and gaming services.
既にブルームバーグの記事でも触れたが、マイクロソフトのABK買収額は1株あたり95ドルで、これは買収発表前の同社の株価に約50%の買収プレミアムを付けた価格となる。さらに総額約687億ドル(約7.8兆円)の買収はすべてキャッシュで行われるとも報じられている。
ABK株の過去最高値は昨年2月の103ドルで、買収発表直後の株価は終値から+38%ほど跳ね上がった一方、MS株は-1.6%下落している。