昨日の雑記でお伝えしたSinatraaの声明の中で明らかになった、Riot Gamesから同選手に宛てたメールの内容がファンの間で物議を呼んでいます。
以下、まずは昨日のブログ記事を抜粋します。
そのSinatraaが現在の自身の置かれた状況についてTwitLonger上で明確にしている。 – 自分は彼氏としては最低でCleo(元交際相手)を精神的に傷つけたが、性的暴行はしていない – 調査/捜査の結果、犯罪が行われたことを証明する証拠は見つかっていない – 6ヶ月間の出場停止処分はすでに終えている – 自分はいかなる犯罪にも問われていない – 1月にRiotからは公式大会への復帰が許可されたことを書面で確認(ツィート画像参照)、現在は復帰の準備が整っている もし貴方が私のファンであるなら、Cleoに嫌がらせをするようなことは止めて彼女もサポートしてほしい、と最後に述べている。 |
問題となったのはRiotから書面での確認を得たというそのメールに記載された、「You are now fully eligible to sign up and play in VCT. For additional context, the training was supposed to focus on “cooperating with investigations”, however we feel like you would already know most of the information covered in the training. 」(訳:1)のくだりで、Sinatraaが本来受けるべきであった行動規範トレーニングを同選手がその内容を既に知っているという理由で、Riotが実施していないとも読み取れる内容となっています。
How egregious is this from Riot btw. So Sinatraa not only misleads you during the investigation but also you let him get away with doing no training because you assume he knows the training anyways.
Standard HR shit with a slap on the wrist, nice one. pic.twitter.com/W6PwBJGnPT
— George Geddes (@GeorgeCGed) April 15, 2022
この点について、ライターのGeorge Geddes氏が人事ではよくある甘い処分であると指摘したところ、その数時間後にRiotから公式声明が出されています。
An update from John Needham – President, Esports, Riot Games pic.twitter.com/q8WtbVzE23
— VALORANT Champions Tour (@ValorantEsports) April 15, 2022
これによると、SinatraaにはRiotの本来の裁定とは異なる、ルールで定められた義務付けが必要ないとの誤った内容のメールが送付されていたことが判明し、同選手には裁定に従って行動規範トレーニングが必要である旨を改めて伝えたとのこと。
昨年の元交際相手に対する性的暴行疑惑が明らかになった際、SinatraaはRiotの調査に対して虚偽の答弁をしたことで、Riot Gamesからは6ヶ月間の大会出場停止処分を受けています。厳密に言うと、疑惑そのものよりも虚偽の回答で調査に非協力であったことがその処分理由だったわけです(「VALORANT グローバル競技ポリシー(日本語PDF)」のルール8.1違反に該当)(関連記事)。
そのためSinatraaには復帰までに行動規範トレーニングを受けることが義務付けられていましたが、今回の不手際により、そのトレーニングを受けずに復帰していた可能性もある、ということになります。
Riot側は今回の様な事態を招いたことを陳謝し、Roit Games内でも内部調査を開始したとのことで、競技ルールが正しく実施されるよう運営方針とその手続を見直していくことを明らかにしています。