[オーバーウォッチリーグ] OWL NAチームの補強予算格付けリスト

Overwatch League

丁度ブログの更新を休止した後に、Yiskaから各チーム選手の推定年俸や市場価値を反映したNAチームの予算格付けリストがリポートされています。

あくまでも推定予算でファン目線な余興の範囲を出ないものではありますが、中々興味深い内容となっています。

OWL Budget Tier List - August 2022
We asked 12 experts to evaluate the player salary and buyout spending of each Overwatch League franchise. We consolidated everything into one OWL Budget Tier Li...

NAチームの推定補強予算総額:

S:1.2Mドル以上
A:1Mドル
B:800Kドル
C:650Kドル
D:500Kドル
E:300Kドル

リストはリーグの予算情報に詳しい12人の専門家が各選手の年俸とバイアウト(移籍元に支払われる移籍金や違約金のようなもので一般的に年俸と同額程度)の推定額に基づいているとのこと。

今年7月末までの移籍状況を反映したもので、ヒューストンのようにオフシーズン中アトランタからPelicanをトレードで獲得したチームは、その分のバイアウト額も上記予算額に含まれています。アトランタはPelican放出でSティアからAに落ちたと言われています。それだけPelicanの年俸が高額だったということでしょう。

Sティアのチームではトップクラスの選手で200-250Kドル(2600~3300万円)を稼ぐと期待されており、バイアウトもほぼ同額がそれ以上。リーグ全盛期にDecayに付けられた300Kのプライスタグには及びませんが、それでもトップ選手にはかなりの価値があることがわかります。Patiphanがヴァロラントを蹴ってOWLに復帰したのも納得ですね。

Yiskaの記事では触れられていませんが、現在のOWLでは、少なくとも各選手年俸の30日分を保証することを条件に、契約途中での解雇を認めています(先日のMyunbongの例にもあるように、チーム側の一方的な契約解除が可能)。

今季からこの通称「30日契約」が主流となっており、契約内容にもよりますが、必ずしも年俸満額を受け取れるわけではないという点には注意が必要です。今季は5月の開幕から既に15名以上が途中解雇されています。

ボストンのようにアカデミーチームを運営しているチームはその分の予算も含まれています。親会社のC9がカリフォルニア州に拠点を置くロンドンのようなチームは、州規定により、リーグが定めているよりも高額な最低賃金を保証しているチームもあります(OWL=50K, 加州=62,5K/年)。

Dティアチームの年俸+バイアウト予算総額は推定500Kドルということで、これはリーグトップクラス選手一人の年俸(約250K)+バイアウトとほぼ同額ということになります。このクラスのチームになるとFA以外で選手を買取ることはまずないため、実際にはバイアウトを支払うことはないそうです。

各チームの補強スタイルとしては、資金力を活かし幅広いメタに適応できる選手を揃えるか、短期契約を利用してコストを抑えつつ、メタごとに選手を入替えていくというチーム作りに分かれるのではないかと思います。

JOATS(JQ GOATS)へのトランジッションに躓いたグラディエーターズのようなSティアチームも、今後応急処置としてFA選手やコンテンダーズ選手を短期契約で補強していく可能性もあるかもしれまません。

選手にとっては1ヶ月でカットされることもある不安定な短期契約ですが、メタでチーム状態が一変するOWLでは、各チームの台所事情含め現実に即した契約形態とも言えますね。

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