[OW2] マーベル・ライバルズで「スマーフ」にイエローカード―オーバーウォッチとはスマーフ対策で明確な温度差

固定記事

マーベル・ライバルズの最新アップデートにて、システムが「スマーフ行為」を検知すると該当プレイヤーに対して警告メッセージが届くことが明らかとなりました。

Smurfs are getting warning
byu/Asphyxiem inmarvelrivals

スマーフは警告を受けている

警告:システムが最近あなたがスマーフ行為を行っていたことを検知しました。直ちにこの行為をやめるよう強く求めます!このまま続けた場合、さらなる処罰を科すことになります。ご不明な点があれば、カスタマーサポートまでお問い合わせください。

以前の記事でもお伝えしたように、マーベル・ライバルズでは、既に「スマーフ行為」は通報対象に含まれており、明確な違法行為として認識されています。

[OW2] マーベル・ライバルズで「スマーフ」行為が正式に禁止行為として通報対象に、オーバーウォッチとは対照的なアプローチを選択
マーベル・ライバルズの最新アップデートにて、「スマーフ」行為が正式に禁止行為として通報対象となったことが明らかとなりました。 やったね。NetEaseがやったんだ。スマーフィング… u /IntoTheRain78がmarvelrivals...

一方で、通報対象となった後もランクマッチではスマーフ行為が横行しており、ユーザーの間では効果の見えないスマーフ対策に疑問の声もあがっていました。

また、そもそも、「スマーフ」が具体的にどのような行為を指すのかということに関しては、開発運営から明確なガイドラインは出されておらず(下げランだけでなく、単なる新規サブアカも含まれるのか等)、この点に関しても疑問視する意見は少なくありませんでした。

とはいえ、今回のアップデートでは、スマーフプレイヤーに少なくとも「スマーフは検知可能で処分される行為」というメッセージを突きつけたことになります。

この対策が今後どの程度の効果をあげるのか現時点では予測できないものの、開発運営がスマーフ行為に対して強い姿勢で臨んでいることが明確となりました。

オーバーウォッチにおけるスマーフ対策の現状

ここ最近は国内のOWコミュニティの間でも、スマーフ行為に対する議論が盛り上がっていたようで、以前の記事の繰り返しになりますが、改めてOWのスマーフ対策の現状についても触れておきたいと思います。

スマーフ行為はOW1時代から問題視されてはいたものの、開発運営が表立ってスマーフに言及することはなく、OW2になってやっとスマーフ行為について触れてはいましたが、公式のスタンスは「可能な限り、1つのアカウントでスキルを磨いていただけると幸いです」という非常に消極的なものでした(関連記事)。ゲーム内の通報にも具体的にスマーフ行為を指す項目はありません。

また、これも以前にブログでもお伝えしましたが、ゲームディレクターのアーロン・ケラー氏が、冗談とはいえ、トップクラスのOW配信者にスマーフ行為の最たる例ともいえる「Bronze to GM」(B2GM)をけしかけるなど、開発のスマーフィングに対する問題意識の低さも露呈しています(関連記事)。しばらく前にはマッチメイキング担当の開発エンジニアから、「スマーフが存在する現状を受け入れるべき」とのコメントさえありました(関連記事)。

以上のような公式や開発者のスタンスからも伝わってくるように、マーベル・ライバルズとOWのスマーフ対策には明確な温度差があります。

こういったOW開発側のスタンスについては、スマーフ行為そのものがチート以上に検出/対策の難しい問題であることから、ある程度の理解を示す意見もあったとはいえ、プレイヤーとしては、もう少し毅然とした態度を示して欲しいというのが本音ではないかと思います。運営側が態度を明確にすることで、スマーフ行為への抑止力になる部分は間違いなくあるはずです。

スマーフィングはプレイヤーの体験を大幅に損ねるだけでなく、直接的な被害に遭わなくても、マッチメイキング全体の信頼性や質に関わる問題であり、上級者にとっても決して無関係ではありません。新規アカウントによる「認定ブースト」はスマーフ対策として導入されたものであり、これが原因で新規プレイヤーが実力にそぐわない上位ランクに放り込まれるなど、マッチング崩壊とも言える現象がしばしば報告されています。

タイトルとURLをコピーしました