先日、OW配信者のMetroからBlizzardを退社したとの噂が流れていたリード・ヒーロー・デザイナーのGeoff Goodman氏ですが、PC Gamerの取材から同社を退社したことが正式に明らかとなりました。
Overwatch 2’s lead hero designer has left Blizzard. https://t.co/as9avQEFrt
— PC Gamer (@pcgamer) September 20, 2022
PC GamerがBlizzard広報に確認したところ、今年はじめにはBlizzardを去ることを決断していたとのことです。同氏が最後に公の場に姿を現したのは6月のジャンカークイーンのリリースに合わせて行われた合同インタビューでした。
同社広報はGoodman氏の長年の貢献に感謝すると共に今後の成功を祈ってはいたものの、PC Gamerの取材があるまでBlizzardと同氏双方から一切のコメントが出されていないことは、同氏のこれまでの功績を考慮するとやや奇妙とも言えます。
Goodman氏はOWの前身となった”Titan”時代からの最古参スタッフのひとりで、ローンチ前からOWヒーローのデザイン及びバランス調整のリーダーとしての役割を担ってきました。
PC Gamerは退社理由として一連の不祥事の余波として起きた退社騒動の続きと見ているようですが、同氏は不祥事発覚後もOW開発チームの良好な労働環境をアピールしており、実際の退社理由は不明です。OW2リリースも決まり、一区切り付けたいという思いもあったのかもしれません。
ことバランス調整という観点から見た場合、Goodman氏のこれまでの働きぶりに対するコミュニティ(特にredditや公式フォーラム)の評価は賛否両論で、率直に言うとネガティブな評価が多かったように思います。
過去には公式フォーラムでとあるユーザーがGoodman氏の解任を求める投書をしたところ、ジェフの逆鱗に触れ、フォーラムからBANされたという出来事もありました。
同氏への評価は、これまでのオーバーウォッチのバランス調整の歴史を振り返るとある程度理解できるものの、勿論これらの評価を氏1人の責任として押し付けるのはフェアではないでしょう。公式映像などで見せる人柄の良さといい、氏個人としては素晴らしい人物であったことに疑いはありません。
後任ついては、明らかにされていないものの、ヒーローデザイナーとしてGoodman氏と同席する機会も多かったJosh Noh氏が重要な役割を果たしていくのではないかと見られています。
これまでのOWのバランス調整に関してはコミュニティの間でも閉塞感漂う諦めムードもあっただけに、やや残酷ではありますが、Goodman氏の退社を機に良い方向に向かうのではないかとの淡い期待も寄せられています。