本日の雑記で紹介したKarQの「シーズン2」ヒーローTierリストをコメント付きであらためて記事にしました。
このTierリストはアベレージプレイヤー向けに作成されていますが、ここで言う「平均的」とはダイヤ帯以上を念頭に置いているものと思われます1。
単純な翻訳ミスだけでなく、筆者のゲーム理解度の面で間違いがある可能性もあるので、疑問な点があれば動画で確認してください。
S
ドゥームフィスト
シーズン2で常軌を逸するほど強化された。通常パンチ叩きつけスタン、シールドボーナス、パワーブロック強化の影響が最も大きい。対戦する側はまさに悪夢で、Blizzardが減らす方向にあったCCの稼働時間が最も多い。パンチのスタン+ブロックでパンチのCD3秒は稼ぐことができる。強化は必要だとは思っていたがやり過ぎ。
ロードホッグ
キルするのがとても難しく、常にワンパンコンボの危険性がある。状態異常解除持ちの味方キリコと相性がよく、両者のULTはこのゲームで最も破壊力があるコンボのひとつ。同じくS評価のドゥームにも相性がよい。相手次第でこの2体をスワップするプレイヤーも多い。
ソジョーン
S1を席巻しながらナーフを免れた。統計では表せないワンパンの不快要素は健在で、S2のナーフはトータルではナーフとは言えない。補填のためにULTやメイン攻撃が強化され、むしろプレイスタイルが変わっただけに過ぎない。S2でもソジョーンウォッチは続くだろう。
トレーサー
平均プレイヤーでは性能をフルに発揮できないので迷ったがS評価。CCと剥がし役が減った5v5環境ではダメージが無印時代に戻ったことも大きい。ドゥームのパンチを簡単に躱せる点もプラス。
A
オリーサ
高ランクではメタタンク2人ばかりで一般的ではないが、下位ランクではプレイしやすいヒーロー。ホッグとドゥームの2人対しても相性はよく、彼らはオリーサを相手にすると面倒なので、彼女を無視して代わりにバックラインを狙おうとするだろう。
アッシュ
DPSパッシブ変更(リロード↑、移動速度↓)の恩恵を最も受けたのが、一発ごとに装填して動きも少ないアッシュ。マーシーのポケットがあれば尚更だが、それがなくても十分強いヒットスキャン。
エコー
新規が最後にアンロックするヒーローで、低ランクでは人気がないのが残念だが、今は本当に強力な選択肢。他ヒーローのULTを活用するコピー含めて、修得するまでに時間はかかるが、ホッグやドゥームの手の届かない場所から火力を発揮できる。
リーパー
DPSパッシブの変更はあったが、引き続き強力なヒーロー。メタタンクのホッグとドゥーム相手にも相性は良い。ソジョーンのワンパン弱体化もプラスで接近火力が出しやすい環境。
キリコ
ULT弱体化、神出鬼没にQOLの改善、クナイの本数UPなどがあったが、引き続きS評価。リリースから数ヶ月が経過し、プレイヤーは裏取りスタイルより回復でULTを早く溜めたほうが強いということに気がついており、その回復自体が容易なヒーロー。
ルシオ
OW2ではスピードと生存能力が鍵。ルシオはキルしずらく、スピブがチームの急襲と組織的な戦いを可能にする。キリコとの相性も良く、チームに合わせてプレイスタイルを変え、アグレッシブにも守備的にも活躍できるなどの柔軟性が高い。
マーシー
シーズン1ではC評価だったが、Aに昇格。ピストル弾薬UPや武器スワップの変更が理由ではなく、メタのシフトがその理由。ダメブがソジョーンのワンパンを調整後も可能にし、火力UPしたメイン武器のブレイクポイントを伸ばしている1。ポケットに入るエコーやアッシュが軒並み高評価。実際にルシオとマーシーを変えたキリコ/マーシー構成も増えている。
B
DVA
Bに降格したが、今も平均的な良いヒーローで、適切に使えばDMはレールガン対策になり、キリコの回復も吸える。しかし、あくまでもメタタンク2人をプレイできない場合の選択肢。
シグマ
ポーク戦が得意なことからサーキットやジャンカーのように開けたマップや射線が長くとれるマップでは良い選択肢。ホッグ対策としてもよく見るが、シールドはフックや対キリコとしても相性がよい。問題はドゥーム/ルシオ/キリコ構成相手には為す術がないこと。
ウィンストン
S1最後はSだったが、ドゥームとホッグのメタ化で降格。オリーサとの相性もよくない。ほとんどのプレイヤーにとって良いピックで、ホッグとドゥームの問題が解決されれば、AかSに復帰する可能性は高い。
ザリア
シーズン1のザリアウォッチの時代は終わったが、いまでも良いピック。ナーフされたヒーローは避けられる傾向もあるが、対ホッグや対オリーサ、メタルランク(プラチナ以下)ならザリアをお勧めしたい。
キャスディ
得意なら選択肢としてあり。短中距離性能に優れ、ポークより距離を詰めに来る現環境に合っている。ULTはダメージ40%軽減が有効で対キツネラッシュとしても優秀。
ゲンジ
S1途中の弱体化に加え、DPSパッシブの移動速度↓も実質的なナーフ。このパッシブとのシナジーが良かったが、それでも現状維持のB評価。
ジャンクラット
良い選択肢。堅実かつプレイしやすく全ランクで有用。ドゥーム、キリコ、ルシオ、トレーサーといった自陣深く入り込んでくるヒーローに罠、グレネード、地雷が有効。
メイ
かなり過小評価されている。バグが修正され、進入経路が限定されるコントロールなど狭いマップでは対処するのが本当に鬱陶しいキャラ。メイン武器の火力もかなり強力。ソジョーンのワンパン弱体化もプラス。
ソルジャー
ダッシュならスライディング、ヘリックスならレールガンショットのほうが上。つまりソジョーンのほうが遥かに優秀。継続ダメージとサポートに依存しない回復には意味があるが、可能ならソジョーンをピックすべき。
トールビヨン
平均ランク帯では鬱陶しい相手ということもあり、評価が徐々に上昇している。対トレーサーとしも上手く機能する。ショットガンはホッグやドゥーム相手にも十分な火力を出すことが可能。
ウィドウメイカー
完全にプレイヤーのスキルに依存。HSを決めれば敵に警戒させ好きなポジションを取らせないなどの価値を作り出すことができる。B評価だがドゥームの存在を考慮するとCもあり得る。
アナ
ドゥーム環境でプレイするのは辛い。ダーツは有効だが、ハイレベルなドゥームを抑えるのは難しい。とはいえ、ZBRA2を相手にするわけではなく、ホッグにはキリコもいるとはいえ、彼女が阻害/ダーツの両方を解除できるわけではないので、対ホッグとしては有効。
バティスト
アナのようなCCはないが、ランプの生存能力とリジェネのバースト回復量が高く、ホッグとドゥーム相手の火力も高い。個人的にルシオ抜きのキリコ構成のセカンダリサポートとしても問題はない。
モイラ
モイラしかプレイできないならアリだが、高ランクではOTPしかいないので評価は低い。スキルフロアが低く誰でもプレイが容易な一方で能力を引き出しやすい。回復、生存能力も高く、適切にプレイできるならDPSモイラにもメリットはある。
C
ジャンカークイン
残念だがまだ辛い立ち位置。JQの持ち味であるデバフが無効化されるキリコメタでは尚更。ミシックスキンは追加されたがドゥームにやられている状況では十分に強化されているとは言えない。S1ほどは悪くないのでDからCに昇格。
ラマットラ
豊富なアビリティを持ち、プレイヤーはまだ彼の適切なプレイスタイルを見つけようとしている。当初はネメシスでストール3、ルシオのスピブでエンゲージ、パメルでフィニッシュと考えられていたが、高ランク帯ではオムニックでポークタンクとして戦い、敵がエンゲージしてきたらネメシスで迎え撃つというスタイルにシフトしている。「楽しいランキング」なら間違いなくS。過小評価されているとは思うが、今のところはC。
ラインハルト
今回も得意なら選択肢としてはあり。スピブ+平地マップなど適した状況であればプレイ可能。ルシオ/キリコメタも都合がよく、コントロールやプッシュの乱戦マップでなら戦える。ただし、高ランク帯ではOTP以外で見かけることは稀。
バスティオン
シーズン2で大幅に強化されたのでDから昇格。弱点の偵察モードから変形するCDが減ったことで、セントリーモードの稼働時間が伸び、ULTでキルを取ることも可能になった。ラマットラ退治にも有効。
ファラ
S2でCに降格したが十分使える。ULTコストにバグがあったが、修正されたので全体的に火力が落ちた。飛行キャラならエコーのほうが上でマーシーのポケットも必要ない。現環境は遠距離攻撃が少ないのもプラス。
ソンブラ
S1中間パッチの大幅ナーフで最弱化も予想されたが、最近はドゥームフィストのソフトカウンターとして機能しているところを見る。文字通りドゥームの嫌がらせのためにだけに存在価値がある。
D
レッキングボール
現環境のメタ構成相手にエンゲージやスラムを仕掛けることができない。フックとスタン相手にスペースを作ることは不可能。ルシオ、キリコ、トレーサー、ソジョーンといった他のメタヒーローには簡単に逃げられてしまう。誰でも簡単に操れるヒーローでもないので、得意なプレイヤー限定の選択肢。
ハンゾー
スナイパーヒーローはプレイヤー次第。DPSパッシブ変更により移動速度が落ち、さらにリロード速度UPは弾数無限のハンゾーには意味がない。ドゥーム環境ではソジョーン、トレーサー、エコーと比べて選ぶ利点が大幅に落ちる。バグによる弓の反動モーション4も不快。
シンメトラ
このリストでは全く使い道がないヒーロー以外はF評価にすることはない。シンメトラは防衛や一部のコントロールマップでは優秀。飛行キャラ相手には無力なように、アビリティが過剰調整でもされない限りニッチピックにとどまり続けるだろう。
ブリギッテ
JQがナーフされるまではメタ入りしていたが、ベータでOWLを席巻したJOATS5が消されて以降はパッシブが僅かに弱体化。キリコ出現により、少なくともハイレベルのメタでは居場所はない。キリコでプレイできないならニッチな選択肢としてはあり。
ゼニヤッタ
ベータでヘルスが225から200になって以降、有用性はますます減っている。ドゥームメタでのゼニヤッタ専の幸運を祈る。唯一サーキットやジャンカーなど距離が取れるシグマ入りのポーク構成なら活路あり。
脚注:
- OWでは主にキルするために必要な弾数や攻撃回数の閾値。単発ダメージが高く連射速度が低い攻撃によく使われる。
- ドゥームフィストのトッププレイヤー。
- ポイント上で踏みとどまり時間を稼ぐ。
Hanzo’s bow now has insane recoil for some reason. from Overwatch
- JQ、ソジョーン、ゲンジ、ルシオ、ブリギッテ構成