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[オーバーウォッチ2] デッドアイがハズレる原因を検証したハイレベルすぎる動画が話題に

Image: MarblrOverwatch 2

OW2リリース後に度々報告があるものの、現在も修正には至っていないキャスディのデッドアイがハズレる不具合を解明した、OW博士ことMarblrさんの検証動画。

そのハイレベルな内容から公開後数時間で再生回数が5万を越えていますが、ゲームプレイに役立つかはともかく、OWというゲームのメカニズムを理解する上で非常に興味深い内容となっています。

英語ということもあり、やや難解ではありますが、長くなるので重要な点にポイントを絞ってできる限り分かりやすくまとめています。

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ハードポイント

黒い粒がハードポイント

OWのキャラクターモデルにはアタッチメントなどに使われる無数のハードポイントが設定されており、デッドアイでは以下の4つのハードポイントが使われています。

頭部…ロックオンインジケーター表示
胸部…デッドアイが実際に飛んでいく場所、LOS判定
首元…LOS判定
膝下…LOS判定

4つのハードポイントのうちデッドアイのLOS判定に使われるのは胸部、首元、膝下の3箇所で、このうちひとつでも射線が通っていれば、LOS判定あり(ロックオンされる)ということになります。

※胸部と首元の射線はほとんど差はないので、距離にもよりますが、実質LOS判定で使われる射線は2本と考えてよいです。

重要なことは、仮にLOS判定ありとされても、実際にデッドアイが飛んでいく軌道は胸部のハードポイントなので、画像のように胸部への射線が遮られている場合、ロックオンは表示されているのに当たらないということが起きます。

つまり実際のLOS判定は、デッドアイ展開時と、射出時にも再度ハードポイントを参照(アップデート)することになります。

このようなデッドアイのメカニズムは様々なシナリオで問題を引き起こすことがあり、主に以下の4つのケースで発生します。

1. 誤ったLOS判定

このようなケースではエコーの膝下にはLOS判定があるものの、デッドアイが着弾するハードポイントは橋が邪魔しているためデッドアイを射出することは可能ですがヒットはしません。

デッドアイをヒットさせるためには、目視で胸部のハードポイントが視認できるまで移動するか、ターゲットのほうが移動する必要があります。

尚、上記2枚目と3枚目の画像にもあるように、射線の起点は攻撃側キャラクターの目線ではなく胸部にあります。照準では見えてるのに角度の違いで射線は通っていないということもあり得ます。

2. ゴースト・ハードポイント

デッドアイ展開時のLOS判定は、実はプレイ中のキャラクターモデルではなく、キャラクターごとのTポーズを参照しています。

そのせいで、ジャンクラットのような猫背のキャラクターは、Tポーズのハードポイントがゲーム中のモデルとは高さが大幅に異なることがあります。

黄色のラインがTポーズを参照した射線

デッドアイ展開時のLOS判定はこのTポーズを参照するため、ここでもロックオンされているにも関わらず当たらないということが起きます。

既に説明したように、デッドアイのLOS判定は展開時および射出時にもアップデートされ、射出後はプレイ中のキャラモデル胸部のハードポイントに向けて弾が飛びますが、ここでは壁に遮られているためヒットしません。

3. 急激なポーズの変化

トレーサーにはヒットするもGAマーシーには当たらないデッドアイ

マーシーのガーディアンエンジェルのように、急激なキャラクターポーズの変化によりデッドアイでロックしたにも関わらずヒットしないことがあります。

デッドアイ射出直前にGAで姿勢が変わった場合に外れることがあり、ここ最近報告されているデッドアイのバグの多くがこのケースに当てはまります。

今回の検証によると、とくに遅延が60msを越えると発生しやすいことが確認されており、はっきりとした原因はMarblrさんも分からないようですが、遅延が増えるほど、デッドアイが外れるタイミングの間隔も増えるのではないかとのこと。ただし、遅延が250msオーバーでも当たる時は当たります。

サーバーと同期しているBOTのキャスディにデッドアイを使わせた場合は、遅延に関わらずこのバグは発生しないことから、モデルやアニメーションそのものではなく、ネットワークコードに関連した不具合ではないかとのこと。

この他、GA以外にもソジョーンのスライディング、キャスディのロール、ルシオの壁走り、そしてキャラクターがダーツで寝かされて姿勢が変わった場合も同様の症状が確認されています。

4. 「Favor the Shooter」は適用されない

被弾したボール側の画面では隠れていますが、キャスの画面ではヒットエフェクトとマーカーが表示(通常攻撃時)

OWではラグを補填するために、攻撃側で弾がヒットした場合、被弾者側ではカバーに隠れていたとしても、攻撃側の画面が優先されることを「Favor the Shooter」と表現されることがあります。

余談ですが、OW2になってこのFtSの補正が強くなりすぎたのか、カバーしているにも関わらず攻撃がヒットするといった報告をよく見かけます。

ただし、デッドアイではこのFtSは適用されず、ロックオン後にターゲットがカバーに隠れた後も射出は可能ですが、FtSのように攻撃が優先されることはなく弾は外れます。

これは前述したように、デッドアイは射出時にアップデートされ、新たなハードポイントがある位置に向けて弾が飛んで行くことが理由です。

Overwatch 2
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